Tom Petty on New Mudcrutch LP and Why He's Done With Solo Albums2015/07/19 20:25

 ローリング・ストーン誌に、またトム・ペティのインタビュー記事が載っていた。

Tom Petty on New Mudcrutch LP and Why He's Done With Solo Albums

 今回は久しぶりに全訳したので、Cool Dry Prace にアップした。私のアヤシゲな翻訳で良ければ、こちらから直接どうぞ。

 まずはマッドクラッチから。レコーディングはかなり具体的な話のようで、ツアーもやりそう。
 マッドクラッチはもちろん好きなのだが ― 個人的には、ちょっとランドル・マーシュのドラムが不満だった。今回、彼のドラムがもっと向上していたら嬉しいのだが。

 フォンダや、ビーコンの規模の会場で演奏することについても、スペースを割いている。オールマン・ブラザーズの下りがちょっと分からなかったのだが…ABBがライブ活動を休止したから、ビーコンをもっと使えるようになった…ということで良いのだろうか?
 私は前回のシアター規模のツアーの時は見に行かなかったので、次回は見てみたい。もっとも、椅子は欲しいのだが…普通のスタンディングはちょっと無理…。

 "Carol" でキーが二手に分かれてしまった話も面白い。「リハ完璧なブロードウェイ舞台作品とはちがって良い」とは言っているが…。私はどちらかというと練習を信じる人なので、リハは完璧な方が良いと思っている。それでもハプニングはあるわけで、長いステージ生活だと、そういうハプニングも面白いだろう。
 それにしても、チャック・ベリーの曲の場合、イントロが同じなので、キーがごっちゃになる可能性は高いだろう。要注意だ。
 レクサス・アリーナだが、2012年の "Carol" が動画サイトに上がっていた。遠目でピンぼけだが、音はよく撮れているし、バンドの雰囲気も分かる。ピアノ・ソロの時に、観客と一緒に手拍子するスコット・サーストンが可愛い。



 [Wildflowers] に関しては、どうやら未発表曲だけをまとめた、もう一つのアルバムになる模様!これは凄い。普通、オリジナル・アルバムをリマスターか何かして、おまけに未発表曲がくっついてくるのだが。やはりべらぼうな「傑作の森」時代だったということだ。
 ワーナー・ブラザーズが、「これは出来が良すぎるから、独立したアルバムとして出そう」と言う話には、既視感が…デジャヴ?

 ソロ・アルバムを作る気は無いとのこと。まぁ、次にインタビューされたときは何というか分かったものではないが、改めてハートブレイカーズの良さを認識しているらしい。20歳そこそこの頃に出会った仲間とのバンドを、60歳を過ぎてもとても愛して、これからも一緒に居たいというのだから、幸せなことだ。

 大物アーチストが、名作アルバムを最初から最後までライブ演奏する趣向には否定的だったのが、笑える。実のところ、私も面白い企画かも知れないけど、実際はどうなのかと、懐疑的だったのだ。
 たとえば、ビートルズの [Sgt. Pepper's] のような特殊なアルバムなら、それなりに意味があるだろうが、やはり基本的に「ソング・ブック」であるロックのアルバムを、そのままライブにするというのは、ちょっと芸が無い。 
 ちょっと斜めから物を見て、ややシニカルなトムさん。そんなトムさんが好きだったりする。

コメント

_ eddie ― 2015/07/28 04:48

wildflowers トムの全アルバム中一番好きかもです。 echoも捨てがたいですが。待たされ続けてきた続編が出るのですね。楽しみに待ちます。

_ NI ぶち ― 2015/07/30 21:57

>eddieさん
コメントありがとうございます♪
Wildflowersは、まさに金字塔ですね。そして、トムさん,ハートブレイカーズにとってもターニングポイントだったと思います。青年期から、本当の大人になる、そういう時期の名作ですね。
しかも、どうやら丸々オリジナルに未収録の曲で続編が出るというのだから、驚きです。こういうのって、なかなか他にないですよね。楽しみです。

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