The Beatles F1 Racing Is Comming!2025/04/01 00:00

 このたびビートルズ・F1 レーシングが、F1 グランプリに参戦することが発表された。2027年からフル参戦予定。シャシー、エンジンともに自ら手がけるワークスチームだ。
 チーム・オーナーはビートルズのメンバーとその遺族、および管理会社のアップル。スポンサーにはギブスン、フェンダー、リッケンバッカー、グレッチ、ヘフナー、ラディック、その他多数の楽器メーカーなどが名を連ねている。



 チーム代表はゲルハルト・ベルガー、顧問にデイモン・ヒル。広報にダニー・ハリスン。チーフエンジニア兼、ファースト・ドライバーとして、ゼバスティアン・フェテルの現役復帰が決定している。
 当初ファクトリーはリヴァプールに新設することが検討されたが、初期設備費用投資額の評価から判断し、初年はマンチェスターに置かれる。デザイナー、エンジニア、メカニックの多くは、ジョージ・ハリスンが太いパイプを持っていたウイリアムズ、マクラーレン、ジョーダン、スチュワートなどの OBおよび研修生などが名を連ねている。

 ビートルズ・F1レーシングはその豊富な資金力から、現在 F1 サーカスの中心で働いている有能なストラテジストを引き抜くのではないかと噂されている。少なくとも、適切なタイミングで適切なタイヤ交換作戦を立てることが必須だ。
 ドライバーの人選に関しては経験豊富なフェテルが決まっている一方、もう一人は若手を起用すると言われている。ただし、トラック・リミットを逸脱するドライバーだけは絶対に採用しないと、パドックではもっぱらの噂だ。
 ベルガーは「トラック・リミット内で走る限り、クラッシュしないから」とその理由を述べている。

 また、地球温暖化とそれに伴う異常気象への関心の高いフェテルは、雨のレースがさらに増えると予想している。その上で、「雨の」タイトルの付く人材には積極的に声が掛かっているとみられる。このため、サトル・ナカジマのビートルズ・F1レーシング入りは秒読み段階だと言われている。

 昨年から、F1 勢力図は大きく変わりつつある。この新しいワークスチームの参戦は、さらなる混戦激化を生むのか、パドックの人々の思惑は、早くも2027年へと向いている。
(2025年4月1日 ドイツ「 ディー・リューゲ・モーターシュポルト」誌)

Father & Son2025/04/08 21:05

 トム・オデールというシンガーソングライターが好きなのだが、最近の作品はちょっと勢いがない。
 デビューから3作品続けて素晴らしいアルバムを発表したのだが、4枚目、5枚目はすっかり作風が変わってしまい、心配になるくらいだ。鬱々とした曲調が続いて、平坦で起伏がなく、パンチが利いていない。具合でも悪いのかと心配になったが、どうやらインタビューを見る限り、こどもを取り巻く問題に心痛めている様子。共感は大事だが、自分は大事にしてほしい。

 ライブはどうなんだろうと思って検索すると、去年の夏フェスに出演していた。元気そうで結構。トム・オデールって、ソングライティングの才能も好きだし、苦しそうな歌い方もトムさんに似ていて好きだし、そして顔立ちがセバスチャン・ベッテルに似ているところが大好きだ。サングラスをかけるとさらに似ていて、ニヤつきが止まらない。



 これだったらライブを見に行ってもいいなぁ…トムさん亡き今。そしてELOも見た今。海外まで見に行きたいアーチストは、ディラン様、ストーンズ…そういえばシスター・ヘイゼルって見たことがない。あとはマイク・キャンベル&ザ・ダーティ・ノブズ。そしてトム・オデールかもしれない。

 動画サイトを見ていたら、トム・オデールとキャット・スティーヴンス(ユスフ・イスラム)の共演があった。スティーヴンスのヒット曲 ”Father & Son” をデュエットしているものだ。
 オリジナルは、父親と息子のパートをスティーヴンスが歌い分ける曲だが、ここでは二人が最初のうち役割分担をしている。かといってずっとスティーヴンスが父親でオデールが息子かというと、そうでもなくてだんだん絡まっていく様子がさらに良い。



   もともと、トム・オデールのこの苦しそうで切なそうな雰囲気が好きなのだ。鬱情も、その構成要素のひとつで、今はそれが全面に出てくる時期なのかもしれない。彼のアルバムは聞き続けて、また威勢がよくて輝くような曲調を見せてくれるといいなと思う。

Mike Campbell Red Dog Telecaster2025/04/15 20:35

 フェンダーから、マイク・キャンベルのシグネチャー・モデルが発売された。マイクがキャリアのごく初期に購入し、”Refegee” のシンボリックなリードギター・サウンドを奏でたテレキャスター “Red Dog” である。
 話によると、マイクがギターを教えていた生徒から買い取ったのがこのテレキャスターだったとのこと。どうやらマイクというのは良いギターを引き寄せる独特の引力を持っていたようだ。



 マイクがいろいろとこのギターについて説明してくれるのだが、どうやらギミックの多いギターのようだ。それから、いくらか傷がついているのだが、マイクに言わせると「トムか誰かがやったんだろうけど、たぶんトムだ。」― ファイヤーバードのときもそうだったが、マイクのギターを壊すか傷をつける化するのは、たいていトムさんということになっている。本当にトムさんがうっかりものなのか、マイクが言いたい放題なのか…?
 そもそも、どうしてマイクのギターをトムさんが傷つけるのかと言えば、マイク所有のギターをトムさんが ― さも自分のものであるかのように ― 弾くからだ。この二人のギタリスト、しかもリードギタリストと、メインヴォーカリストが同じギターを弾くということは、実は珍しいのではないだろうか。他のバンドでそういう例をきいたことがない。兄弟のバンドならともかく…売れた兄弟バンドはたいてい仲が悪いし。
 ともあれ、マイクのギターは当たり前のようにトムさんも弾く。そういう二人が好きだ。

 トムさんが Red Dog を弾いているシーンは、1977年ドイツのテレビ番組 Rockplastで登場する。



 Heartbreaker’s Japan Party さんによると、すでにマイクの自伝が届いているとのこと?ええ?!私も注文したのに、全然来ていない!公式ホームページで申し込んだ気がしたのだが…ヤケクソになったので、あらためてアマゾンで注文してしまった。
 二冊来ればそれはそれまでだ!