Sue Me Sue You Blues2024/03/17 20:37

 F1 はスポーツとして好きなので、レースが見られればそれだけで良いのだが、世の中はいろいろ複雑で、面倒なことが周囲でおこり、フェリペ・マッサの2008年のチャンピオンシップをめぐる訴訟の話もその一つだ。確かにこの年、彼はシンガポールGPでポイントを失ったし、最終戦は渾身の走りで優勝したが、チャンピオンシップだけは彼の指の間からすり抜けた。
 16年後の今、マッサの心の内はどんなものか、想像すらできない。すきなドライバーだったので、彼の人生がより豊かで幸せな物になることを祈っている。それは必ずしも訴訟とは結びつかないかも知れないけど。

 デイモン・ヒルはさすがのユーモア感覚を披露している。

F1王者ヒル「もし父の王座を奪うなら...訴えてやる!」とジョーク飛ばす

 ヒルの顔を見ると、必ず思い出すのはジョージの姿。ジョージと訴訟と言えばもちろんこの曲だ。



 この曲は、ビートルズ解散以来、泥沼化していた訴訟のやり合いにインスピレーションを得ている。ジョージ自身、訴訟を起こしたり、起こされたりでだんだん馬鹿馬鹿しなってきたのだろう。ビートルズのパロディ・バンド(ジョージも制作に関わっている)ザ・ラットルズでもメンバー同士が訴え合い、一人は間違えて自分で自分を訴えたりしているのだ。
 演奏に参加しているのは、ゲイリー・ライト、ニッキー・ホプキンズ、クラウス・フォアマン、そしてジム・ケルトナー。さすがジョージのセッション、豪華メンバーがお揃いだ。

 この曲は、ジェシ・エド・デイヴィスに提供されている。



 ジョージの演奏より、よりブルーが濃い感じがする。ヴォーカリストとしては、さすがにジョージのほうが上手だ。ギタープレイとしてはジェシ・エド・デイヴィスの魅力を存分に味わうことが出来る。

Backing Vocal by Mick Jagger2024/03/13 20:37

 ピーター・ウルフのソロ曲で、"Nothing but the Wheel" というものがあり、それが素晴らしく名曲だと思った。そして、バッキング・ヴォーカルにいる人が、ちっともバックになっていなくて、それはそれで良いと思う。



 もちろん、ミック・ジャガーである。ハーモニカも吹いている。この曲、フォーク・ロック色が強くて私の好みに合致するのだ。そしてディラン様のお気に入り曲でもある。作曲は、ジョン・スコット・シェリルというナッシュヴィルのソングライターだそうだ。

 ピーター・ウルフというか、J・ガイルス・バンドというか。決して私と相性が悪いわけではなさそうに思えるが、今のところ特にハマってはいない。JGBのライブを最初に聴いたのだが、何かがズレていた。あの熱過ぎる感じがイマイチなのだろうか。考えてみればビートルズやトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズにはスマートさ、クールさ、そしてちょっとだけ華奢な感じががあって、そこにぐっとくるのだ。

 ちっともバックになっていないミックのバック・ヴォーカルといえば、ロニーの最初のソロ・アルバムでの "I Can Feel the Fire" である。ロニーは典型的なギタリスト声の人で、けっしてヴォーカルがうまいわけではないので、そりゃあミックに圧倒されて当たり前だ。



 「俺と仲間」という邦題で有名な [I've Got My Own Album to Do] というこのアルバムは、録音が1973年から74年頃で、フェイセズ末期の頃。翌年にはロニーはストーンズに加入するので、その辺りで人の行き来があったし、ミック、キース、ロッドが揃って参加している。そんな素敵な70年代の雰囲気を湛えている。
 仲間の何人かはもうこの世を去ったりして寂しいが、生きている人は生きている人で、友情の素晴らしさを精一杯楽しみ、味わって欲しいと思う。

Why Didn't They Ask Evans2024/03/10 16:25

 アガサ・クリスティのファンなので、映像化はそこそこ見るのだが、近年の映画もテレビも不作続きである。ケネス・ブラナーの映画も、ジョン・マルコビッチのテレビも最初の作品で見る気を失った。
 今夜から NHK で、いわゆるノン・シリーズの「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」の放映が始まる。あまり期待していなかったのだが、制作がヒュー・ローリーだときいて俄然興味が湧いた。彼も出演するし、エマ・トンプソンまで出演するというのだから、必見である。



 ヒュー・ローリーといえば、ブリティッシュ・コメディ界の大スター。名門ケンブリッジ大学のフットライツ出身で、盟友のスティーヴン・フライとともに名作スケッチの数々を生み出した。ちなみに、エマ・トンプソンもフットライツ以来の盟友である。ローリーはコメディのみならず、医療ドラマの主演を経て俳優としても活躍している。

 ローリーの良いと思うところの一つが、音楽が得意なところだ。ギターもピアノも玄人はだし。
 以前も貼り付けたことがあるこちらの [Protest Song] というスケッチでは、ボブ・ディランのパロディとおぼしきミュージシャンが活躍する。



 歌詞の肝心な所を忘れてしまい、適当にごまかすのが最高。
 もう一つ面白かったのが、F1 ウィナーのインタビュー。最初に挿入される映像を見ると、80年代末頃かな?面白いことに、ボソボソとしたしゃべり口がキミ・ライコネンに、姿は痩せすぎたセバスチャン・ベッテルに似ている。要するに好きだ。



 ひどく後ろ向きなウィナーに、どうしても "happy" と言わせたいインタビュアーがどんどんエスカレートする辺りは、[Dead parrot] を彷彿とさせる。ローリー&フライのスケッチは、最終的に切れたフライがローリーをぶん殴って終わらせることが多い。

 今夜からの放映は、ブリティッシュ・カルチャー好きを満足させることが出来るのか?要チェックである。

Even the Loser / Fermata2024/03/05 19:14

 今更感が半端ないのだが、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズに興味のある人は、ぜひとも Heartbreaker's Japan Party さんが毎月発行している、メールマガジン [Depot Street] を登録して読んで欲しい。1999年1月に発刊され、なんと今年26年目を迎え、最新号は Vol. 218 というのだからまさに偉業である。
 毎月楽しみにしているが、先月からさらに楽しみが増えた。"The Guitars:Tom Petty's Gear - Guitar Trivia” というコーナーが始まったのだ。その名の通りトムさんのギターを解説してくれる。もっとも、トムさんのギター、即ちマイクのギターだったりするし、トムさんのギターを語る人がマイクのギターを語らずには済まないと思う。

 1本目に紹介されているのが、Rickenbacker 625-12 Fireglo ―― "Damn the Torpedoes" のジャケットでトムさんが持っているギターと言えば一番分かりやすい。"So you want to be a rock 'n' roll star" のビデオで、マイクが弾いているのもこれだ。

 トムさんの早い晩年はあまりライブステージに登場しなかったが、最近はマイク・キャンベル&ザ・ダーティ・ノブズのライブの "Even the Losers" で使用されているとのこと。ワクワクしながらその動画をあさっていたら、面白い演奏にあたった。



 ドラマーがスティーヴ・フェローニなので、最近のノブズなのだが、なんとスティーヴが大間違いをしているのだ。ミドル・エイト明け、"God, it's such a drag when you're living in the past..." のところで、フェルマータ休止なのだが、スティーヴはいつもの通り勢いよくサビに飛び込んでしまったのだ。
 スティーヴも会場も大笑い。ややあって、おもむろにマイクがサビを歌い出すのも面白い。

 そもそも、ミドル・エイト明けをフェルマータ休止する様式は、トムさんの生前、"Even the Losers" をアコースティック・ヴァージョンで演奏する際、主に用いられていたようだ。



 マイクはエレクトリック・ヴァージョンでミドル・エイト明けをフェルマータ休止したため、スティーヴの混乱を呼んだ模様。
 素敵なギターを使って、イカしたノブズの曲と、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの名曲…ダーティ・ノブズのライブにも行きたくなった。マンハッタンのどこか行きやすい所でやってくれないかな…

 ちなみに、楽譜上で頻繁に目にするフェルマータだが、その音か休符を適度にのばす、たっぷり奏でるという指示である。ただし、fermata というイタリア語はもともと「停止」という意味。音大生の間では有名な話しだが、バス停も ”fermata"と言う。さらに、頭髪がフェルマータ記号のように残りつつ消滅している現象もまた、 "fermata" と言う。

She / Sie2024/03/02 20:08

 仕事中は、モバイルスピーカーからランダムに音楽を流しているのだが、急に音圧の高い曲が流れて、ビクっとなってしまった。
 ジェフ・リンがカバーした "She" である。



 これでもかとばかりに重ねられたヴォーカルが分厚く、ギターサウンドも当然重ねて録られて、更にストリングスも重ねて、その過多な厚みに圧倒される。
 映画の影響で、エルヴィス・コステロによるカバーも有名だ。あれはあれで、情感豊かに歌いすぎて、表現過多でもある。

 オリジナルは、フランス人のシンガー・ソングライター,シャルル・アズナヴールの "She" であり、英語で歌っている。アズナヴールは多言語話者で、フランス語以外で歌うこともごく普通である。
 さすが伝説のシンガー。声量が圧倒的で、オーバーダビングは不要である。



 そういえば、この曲は他の言語では歌われていないのかと調べると、あった。まずフランス語は、これだけタイトルの趣が異なり、"Tous les visages de l'amour" という。"All faces of love" といったような意味だそうだ。
 ほかにも、イタリア語の "Lei", スペイン語の "Es", ドイツ語の "Sie" が存在する。断然ドイツ語が気になる!



 あのドイツ語をどう歌うのか、興味津々だったが、やはりそこはさすがのシャルル・アズナヴール。それなりに美しく歌い上げてくれるの。ただし、語尾の "st" がやけに印象に残る。

Steve Ferrone of Tom Petty & the Heartbreakers - Full Interview2024/02/23 20:51

 Secret Chord というYouTube チャンネルに、スティーヴ・フェローニの長いインタビューがアップされている。
 中々興味深い内容だ。字幕も出せる。たぶん、Heartbeaker's Japan Party さんがメルマガで日本語訳を出してくれる…と思う。



 スティーヴはイングランド南部海辺の保養地としても有名なブライトンの出身。12歳の時、町にやってきたバンドのドラマーを見て、その手さばきを見よう見まねし始めたのが、ドラマーとしての出発点だったとのこと。
 エリック・クラプトンのバンドで活動していたときの話も興味深かった。エリックには、ロンドンのハーロドック・カフェでフィル・コリンズを介して出会ったとのこと。クラプトンは飲んだくれているか、しらふでいるか、とにかく行ったり来たりだったとか。でもスティーブもかなり飲んだくれていたのでそれなりの時代だったらしい。
 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズがスタンと上手くいかなくなってドラマーを探しているときに、スタジオに呼ばれたスティーヴ。マイクとジョージのバックバンドで一緒になった以外は、トムのこともよく分からず、心ぼそかったところ、スタジオのガラスの向こうで、録音を聴いたトムさんとマイクが顔を見合わせるのを見て、「なに?!なに?!なんなの?!」とドギマギしてたら、トムさんがひとこと。「心配するな。あんたで決まり。」
 スタンのことはまだ未解決の時期だったが、スティーヴの希望としてはハートブレイカーズの一員になりたかった。結局、その通りになったというわけ。

 最近も時々エリックに会うけど、そのたびに彼は「また一緒にやろうよ」というけど何も起きない。
 ハートブレイカーズのスタンや、ストーンズのチャーリーのように、バンドにとってオリジナルのドラマーがいて、その後に座ることについて。オリジナルドラマーをコピーすることは出来ない。彼らの演奏は彼らの演奏。そして後釜の演奏は後釜自身の演奏。それは知った上で割り切るしかないとのこと。示唆に富んでいる。

 終始笑顔でにこやかなスティーヴ。また日本にも来て欲しい。

(Get Your Kicks On) Route 662024/02/16 20:15

 元同僚の友人が、仕事でオクラホマに行っている。
 オクラホマ!その響きだけで気分が上がる。出張先の最寄り都市はタルサで、そこから通うのだそうだ。カウボーイ・ブーツ買わなきゃ!

 オクラホマ州。アメリカ中南部、州都はオクラホマ・シティ。ナット・キング・コールによるジャズの名曲 "(Get Your Kicks On) Route 66" には、"And Oklahoma city is might pretty" と登場する。



 もちろん、私がこの曲を知っているのは、オリジナルのジャズではなく、ロックンロール・バージョンである。
 最初にこの曲をロックンロールにした最大の功労者は、チャック・ベリーである。まさにロックンロールの父、神。



 さらに、ザ・ローリング・ストーンズや、ゼムがカバーして大爆発させた。どちらも素晴らしいが、ここはゼムのバージョンを聴いてみたい。



 まぁ、そうはいってもやはり最高なのはトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズである。私が最初に聴いたのは [Pack up the plantation: Live!] の演奏だと思う。
 そしてここに貼り付けるのは、デビューして間もないころの、ロックプラストでの演奏。注目するべきは、トムさんとマイクが揃ってフライング V を弾いているところだ。リッケンバッカー二本もやらかし感があるが、ダブル・フライング V はもっとやらかしている。たぶんバンドのロゴの関係で、デビュー当初はフライング V を前面に押し出す必要があったのだろう。
 そもそも、この二本のフライング V、トムさんとマイクの所有物なのだろうか。この二人のギターは時として所有者がよくわからない。共有というか、互いのギターは互いの物という感じ。一本はともかく、もう一本は現地での借り物かも知れない。

Rock 'Em Dead (Uranium Rock)2024/02/09 21:32

 自宅で仕事をしていると、好きな音楽が聴けて嬉しいシリーズ。
 最近、気になったのは、1986年ボブ・ディラン with トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの "Rock 'Em Dead (Uranium Rock)" である。
 格好良すぎるロックンロールで、明らかにディラン様の曲ではない。
 まずハートブレイカーズを紹介。観客席に「やかましい」などと言いつつ、ゴキゲンなロックンロールが始まる。



 この突っ走りながらも決して崩れない演奏、手練れ揃いのハートブレイカーズならではである。
 やはりスタンのドラミングって大好きだ。元気で威勢が良くて、気分がすっきりする。ベンモントのキーボードも絶品だ。下手するとうるさいくらいの手数だが、けっして邪魔にはならず、疾走感を煽る。マイクのソロも含めたギターはもちろんのことだが、実はトムさんのリズムギターもすばらしい。トムさんはドラマーも務まるくらいリズム感が良く、しかもシュアーに刻むことが出来る。根が真面目で勤勉な性格も出ていると思う。
 この演奏、本当に格好良い。ディラン様、マイクに頼んでハートブレイカーズをバックにまた演奏してくれて良いのですよ。コーラスはマイクが(!)拝命しますので。

 "Rock 'Em Dead (Uranium Rock)" のオリジナルは、ロカビリーのウォーレン・スミス。ディラン様とハートブレイカーズの演奏を聴いてしまうと、びっくりするほど気が抜けているが、これが本来の姿だ。



 ディランはスミスの大ファンらしい。[Theme Time Radio Hour] でも数回取り上げているし、"Rock 'Em Dead (Uranium Rock)" 以外にもカバーしており、"Red Cadillac and a Black Moustache" などはアルバムにも収録している。
 カントリーやロカビリーなど、ロックンロールの源となった音楽はそれほど好きではないが、好きなロックスターがカバーするとその曲がたちまち好きになるのだから、ロックの魔力恐るべしである。

ルイスがフェラーリにやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!2024/02/05 19:53

 2025年から、ルイス・ハミルトンがフェラーリに移籍すると発表した。

 「フェラぁ~リ?!」
 声が裏返ってしまった。

 いやいや、待て待て。確かに一昨年来、ルイスがメルセデスに不満を持っているということは分かっていた。だがしかし。フェラーリだけは!フェラーリだけは無いと思っていた。アロンソやキミ(出戻り含む)、セバスチャンはアリだったが、ルイスだけは無いと。
 アロンソやセバスチャンだってチャンピオンシップで善戦した年もあったから、フェラーリにだってそれなりの戦闘力は期待できるだろう。ルイスが加入して、化学反応が起きて、びっくりな展開になったら…?!面白いだろうな。いや今年のうちに、勢力図が変わっても構わないのだが。私は今のチャンピオン以外が勝ってくれればそれ良いのだ。(6月にオランダに行く予定なのだが、これで良いのだろうか)

 フェラーリの動画を探したら、トム・オデール の "Time to rise again" のイケてる動画があった。



 それにしても、ルイスがメルセデス・エンジンから離れる日が来るとは思わなかった。彼はマクラーレンでデビューしてから、2チームにしか所属していないし ―― しかもメルセデス初年に、マクラーレンのピットにはいってしまったことがある ―― エンジンは一貫してメルセデスだった。
 おかげで「ルイスの穴は誰が埋める?!」という話題が熱い。だれもが「欲しい」ランド・ノリスはマクラーレンと契約済みだし…まぁ、F1 の世界は契約アクロバットがいくらでも跋扈するので、何が起るのか分からない。
 一番おもしろい説は、「セバスチャンのカムバック」である。しかも真っ先に名前が挙がったから笑ってしまった。トト・ウルフは明確に否定しているし、まぁ無いんだろうけど、みんなセバスチャンが帰ってきてくれるといいなと、期待しているのだ。言うなれば、「ディラン,ノーベル賞受賞」のような一種のネタである。現実になる事もある。

 最後に、BBC の古い映像を貼り付けておこう。12歳のルイスがカートを操る姿が ―― 特に背中の筋肉の動きが ―― 既に一流ドライバーだ。当時セナを模したヘルメットを被っており、なぜ今のカーナンバーが44なのかが分かる。そして本当に彼は「ロン・デニスの秘蔵っ子」であったことがよく分かる。

When 12 year old Lewis Hamilton dreamt of F1 stardom, 1997

Blue Sky2024/02/01 21:43

 そういえば、しばらくシスター・ヘイゼルをチェックしていなかったなぁと思ったら、新曲を出していた。そのうちニュー・アルバムが出るかも知れない。
 そして相変わらず活発なライブ。故郷ゲインズヴィルでも複数回公演をする。
 ふむふむ、ヘイゼルも元気だなぁと思っていたら、去年のライブでオールマン・ブラザーズ・バンドの "Blue Sky" をカバーしていた。しかもライアン・ニューウェルがリード・ヴォーカル!!
 これはびっくり。ヘイゼルはコーラス・ワークの美しいバンドで、リード・ヴォーカルのケン、ドリューも同等で、そこにジェットとライアンの二人がコーラスをつけるが、ライアンが独りでリード・ヴォーカルというのはとても珍しい。



 ライアン、歌うまい!いつもコーラスは担当しているのだからあたり前だが、ちゃんとしたリード・ヴォーカルも歌えるんだ!
 ライアンがこの曲を選んだのは、もちろん ABB のギター・サウンドに惹かれてのことだろう。
 "Blue Sky" のオリジナルはは1972年で、作曲はディッキー・ベッツ。デュエイン・オールマンとのツインギター作品で、リード・ヴォーカルもベッツである。要するに、この曲はバンドのギタリスト用の曲というわけか。脈絡があるのか無いのか、なんとなくマイク・キャンベル先生に歌って弾いてもらいたい。