At First Sight2017/10/19 20:25

** お知らせ TP Farewell * Tom Pettyに感謝を捧げる会**

 Heartbreaker's Japan Partyさん主催ので開かれる会です。トム・ペティ・ファンの方、ファンになって日の浅い方、どなたさまも大歓迎です。

Part 1 2017年11月4日(土) 13:00 - 17:00 レンタルキッチンスペース Patia 神保町店
 トム・ペティの映像と音楽を流しながら、トム・ペティのことを思いながら、時間を過しましょう。途中参加、途中退席、短時間の参加でも構いません。会費 1,500円 (ソフトドリンク付、アルコール類は別途販売予定)

Part 2 (62回オフ会)2017年11月4日(土) 18:00 - 22:00 レンタルキッチンスペース Patia 神保町店
 トム・ペティの映像と音楽を流しながら、トム・ペティのことを思いながら、アルコールも交えて時間を過しましょう。会費 4,500円 (アルコール含む飲食付)
 準備の都合上、11月1日までに参加予約をお願いします。リンクの facebook から、もしくはメール tphb-offm@heartbreakers.jp (Heartbreaker's Japan Party)へお申し込み下さい。

 私はPart 1, 2ともに参加します。Part 1は予約もいりません。ビルの5階、ちょっと入りにくいかも知れませんが、お一人でも心配無用。だいたいみんな、最初はお一人で来ます!素敵なトムさんの音楽と、その音楽を愛する仲間がお待ちしております。

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 あの日の朝、最初にトムさんのことを知らせてくれた友人が、私のために「偲ぶ会ランチ」を開いてくれた。友人はロックに興味はないが、私のよき理解者である。

 一通り、トムさんの活躍と、あの日前後のことをしゃべると、友人は言った。

 「ミュージシャンとしては幸せな人だね。バリバリの現役でツアーもしてて。翌週に自宅で眠ったまま、奥さんに発見されて、家族と長年のバンド仲間に看取られるなんて、そんなラッキーな人、ほかにいる?」

 確かにそうだ。あれほど幸せなロックンロールスター人生はないかもしれない。

 その幸運なロックンロール・スターに出会ったときのことは、良く覚えている。

 12歳でビートルズにはまった私は、数年後 ― 音大時代に突然、ジョージが一番格好良いことに気づいた。そしてジョージのソロ活動について調べ、トラヴェリング・ウィルベリーズなるバンドと、”Handle with Care” という名作ビデオがあることを知った。
 そのビデオを見るために、私は毎日 [Classic MTV] という番組を録画し始めた。80年代ごろまでのミュージックビデオばかりを流す30分番組だ。登校中に録画し、帰宅すると確認するということを繰り返しているうちに、ウィルベリーズとやらを捕まえるにちがいないという狙いだ。

 その日も録画を一通り見たが、ウィルベリーズに関しては収穫なしだった。ただ、ひとつ印象的なビデオがあった。
 ロックのライブ映像で、金髪,長髪のフロントマンが目立っていた。恐ろしくダサい服を着ている。でも格好良かった。金髪はタイプではなかったが、瞳の輝きが良かった。演奏している曲も素晴らしい。
 一目見て気づいたことが、いくつかある。
 フロントマンと、ギタリストがリッケンバッカーを使っていたこと。これはビートルズ・ファンには強烈な印象を残す。
 そして、フロントマンはソロ・アーチストではなく、これは数人のロックバンドであることも分かった。ギタリストとはとても仲が良さそうだし、ほかのメンバーも和やかな雰囲気だ。素敵なロックバンド、そういう感じだった。そして、トランペッターと、女性コーラスはバンド外の人だということも、なんとなく分かっていた。

 予備知識の全くなかった私は、一体彼らの何に魅了されたのだろうか。
 曲の良さ、アレンジの良さ、演奏の上手さ。クールで、媚びない、気の強そうな、でもちょっと多感で、意地っ張りで、可憐な。
 そういう印象だったのかも知れない。

 そのビデオのことはしばし忘れていたが、数日後だったのか、数週間後だったのか、とにかく私はウィルベリーズを捕らえることに成功した。
 とうとう見つけた、"Handle with Care" ― ものすごく興奮して、その魅力に完全にノックアウトされた。そして、ジョージが一番 ― ビートルズのみならず、全てのなかで一番格好良いということを確信した。それと当時に、ウィルベリーズの一人である金髪の青年が、「あの金髪の青年」と同一人物であることも、認識したのだった。

 そういう、トムさんとの出会いだった。彼のことを、本気で二十代だと思っていた。

6th Avenue Heartache2017/09/28 20:24

 9月16日に記事にしたザ・ヘッド・アンド・ザ・ハートが思いの外良くて、何度もリピートしている。特に3枚目のアルバム [Signs of Light] が良い。
 そんなつながりで、同様のテイストのアルバムを聴いているうちに、ザ・ウォールフラワーズの [Bringing Down the Horse] に回って来た。

 名作 [Bringing Down the Horse] が発売されて、もう20年以上経つ。
 2曲目の "6th Avenue Heartache" を聴いて、思わずため息が出た。あの冒頭の、マイク・キャンベル ― まるで、ジョージ・ハリスンが憑依したようなあのスライドギター、至高のサウンドと言うべきだろう。



 ジェイコブ・ディラン、さすがに若い。

 マイク・キャンベルはこの曲でリードギターを弾くに至った経緯について、2003年にSong Facts のインタビューに答えている。

 T-ボーン・バーネット( [Bringing Down the Horse] のプロデューサー)がある日電話してきて言ったんだ。「こういう曲があるんだけど、ギターを入れてくれるか?」
 ぼくは答えた。「今は、本当にスタジオに行って録音する時間が無いんだ。」そしたら彼は、「テープを送ったら、きみの家でオーバーダブしてもらえる?」と言うので、ぼくはOKした。
 それでバーネットがテープを送ってきて、そいつには、いくつかのリズムトラックに乗ったオープン・トラックが入っていた。ぼくはある日の午後、何時間かでギターを持ってきてつなぐと、幾つかのパートに、複数のオーバー・ダブをしていった。良さそうなのができたので、テープをバーネットに送り返した。ぼくは一度も(ウォールフラワーズの)連中には会わなかったよ。
 そうしたら、バーネットがぼくに電話をよこして言った。「やぁ、すごく良かったよ。」それで、あの曲がラジオで流れるようになった。

 この曲のあるギターのラインが、ほんとうに好きなんだ。すごくジョージ・ハリスンっぽいサウンドで。スタジオであのサウンドをモノにしたとき、すごく誇りに感じたよ。バーネットたちがあれを採用してくれたのが、とても嬉しかった。
 可笑しいのは、その後なんだ。ぼくはジョージに偶然会って ― ジョージっていうのは、本当に気まぐれで、シニカルな人なんだけど、ぼくを見て、クスクス笑いながらこう言ったんだ。「やぁ、あの曲をラジオで聞いたよ。今度は、ぼくっぽくやる事にしたの?」


 ジョージはどうして、あのギターがマイクと分かったのだろうか。ラジオでコメントがあったのか、例によって電話魔の彼のことだから人に訊いたのか。もっともジョージらしいとしたら、「マイクだと、分かってしまう」のかも知れない。
 ジョージを知る人たちには、それぞれに「俺のジョージ・エピソード」がある。それを語る彼らは幸せそうで、誇らしげだ。
 マイクにも、初めてジョージに会った時、両手で握手してもらったことが嬉しかったことをはじめ、色々な「俺のジョージ・エピソード」があり、この "6th Avenue Heartache" の話は、すごく素敵だと思う。
 クラプトンも言っていたが、ジョージのスライド・ギターは本当に独特で、彼の演奏だとすぐに分かる。そしてなかなか真似できる人が居ない。マイクはその数少ない、ジョージに限りなく近づく領域のギタリストだ。

 ウォールフラワーズのことだから、もしバーネットがジョージにテープを送っても録音してもらえたかも知れない。
 かなえられない夢を見るなら、ジョージとマイクのスライドギター共演を、夢に見たい。

Handle with Care / Stills & Collins2017/09/23 19:27

 クリス・ヒルマンの新譜 [Bidin' My Time] の発売日は9月22日なので、今日には届く物だと思って、ワクワクしていたのだが、一向に届かない。確認してみると、どうやら輸入の都合らしく、届くのは再来週以降だというのだ。
 ここはぐっと我慢。いちいち、ディスクとダウンロード両方で購入していたら、破産してライブ遠征ができなくなってしまう。

 一方、スティーヴン・スティルスとジュディ・コリンズの新譜 [Everybody Knows] もまた、22日が発売日だった。
 こちらは購入予定ではないが、さすがにトラヴェリング・ウィルベリーズの "Handle with Care" のカバーは気になる。ダウンロードで1曲買いした。



 音楽は決してパソコンのスピーカーで聴いてはいけない。高性能のスピーカーを備えている機種もあるだろうが、大抵はそうではない。きちんとした外付けスピーカーか、ヘッドホンで聴くべきだ。
 このスティルスとコリンズのカバーでは、重いベースラインがまず印象的なので、スピーカーの良さは必須。

 オリジナルの "Handle with Care" と言えば、アコギサウンドと、滑らかなスライドギター、そしてハーモニカがサウンドの特徴のフォーク・ロック調。一方、スティルスとコリンズのカバーでは、まず重いベースとドラム、そして熱いオルガンが鳴り響き、よりソウルフルな仕上がりになっている。
 このソウルフルでパワフルなアレンジも格好良い。
 それに乗るスティルスとコリンズの声だが、こちらはちょっとパワー不足。そもそもが男の友情の曲なので(歌詞がという意味ではなく、曲そのものの存在が)、コリンズの声は曲をリードする方ではなく、ロイ・オービソン・パートだけにフォーカスしても良かっただろう。
 もしくは、スティルスの [Love the One You with] のようにもっと大勢を揃えてきたら、このソウルフルなバージョンの良さが生きたに違いない。

 今回のカバーで改めて思ったのが、ジョージ独特の節回しの妙だった。ジョージはAメロのほとんどで、拍の頭を一瞬空けて、後ろへつんのめるように、言葉の頭を歌う。一方、スティルスとコリンズは、たびたび言葉の頭を拍にぶつけている ― オン・タクトなのだ。こちらの方が簡単だが、オリジナル独特の軽やかさと爽やかさが損なわれてしまう。
 ジョージのあの歌い方はもちろん、ディランの影響が強い。オリジナルはディランとジョージの、一瞬間を取る歌い方と、オン・タクトなロイ・オービソンの歌い方とのコントラストが、鮮やかに発揮されていたのだと、再認識させられた。

 ともあれ、スティルスとコリンズのカバーは、"Handle with Care" の新しい解釈として、とても面白い。そして原曲の良さがさらに分かる。
 友情というものを思うとき、いつもこの曲が思い浮かぶ。損得でもないし、何かを目指すわけでも無い。ただ、友人の事が好きだと思うとき、この曲がぴったりくるのだ。スティルとコリンズも、きっとそうだと思ったに違いない。

Alfa Romeo Guitar (ugly)2017/09/07 20:52

 辛い週末を終えつつも、F1レーサーは忙しい。次のお仕事は、フェラーリと縁の深い、アルファ・ロメオの試乗(スポンサーでもあるかな?)。
 ジュリア ― Giulia Quadrifoglio ― 二人とも、タイヤに優しくないドライビングでどうぞ!



 アルファ・ロメオほど格好良いエンブレムの車はない。このエンブレムは、ミラノの紋章が元になっている。私は高校生のときに一目惚れし、それ以来アルファ・ロメオ・エンブレムのキーホルダーを愛用している。もうすっかり摩滅してしまっているが、替える予定は無い。




 アルファ・ロメオはF1の初代チャンピオンマシンであり、伝説のレーサー,ファンジオも乗っていた。1950年代以来、撤退と参加を繰り返しつつ、1980年代以降はF1から遠ざかっている。

 アルファ・ロメオでググっていると、世にもダサいものが引っかかった。
 格好良いはずのアルファ・ロメオと、エレクトリック・ギターがコラボして、どうしてここまでダサいものが出来るのか…



 ギターとレーシングカーのコラボレーションといえば思い出すのは、ジョージが所有していた謎のギターのプレート。マクラーレンF1チームの、ものに見える。記事にもしている。



The Apple Years 1968-75がやってきた ヤァ!ヤァ!ヤァ! ― 2014/10/16

 ダニーと知り合う機会があったら、是非ともこのギターとプレートの正体を教えて欲しい。

Healer2017/09/01 21:13

 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのツアーは、ここにきてトムさんの喉の調子が悪く、数公演が延期になった。
 すっかり話題にもせず、自分の薄情さにあきれる。マイクが倒れたときは、「マイクにもしもの事があったら、トムさんを殺して私も死ぬ!」とぬかしたくせに。

 トムさんの喉頭炎はめずらしいことではない。声質からして、もともと鼻や喉の粘膜が強い方ではなさそうだ。
 若い頃には扁桃腺を切っている。その手術の時期に、初めてローリングストーン誌の表紙を飾り、声を出して喜びたかったのにそれが出来なかったというエピソードがある。



 このカバー写真で、トムさんがビートルズ柄のベルトをしているのは、有名…だろうか。どこで買ったのやら。もらったのかも知れない。
 このカバーでは、同時にポールが日本で逮捕されたことも載っている。これも何かの縁だろう。

 ビートルズとトムさんの喉頭炎ついでに、"I won't Back Down" の録音時に、風邪をひいていたトムさんをジョージが生姜湯で癒やしたというエピソードを聴いて、はて、その話はどこにでていたのだろうかと思った。
 確認してみると、2010年MOJO誌でのインタビューだ。

At the session George Harrison sang and played the guitar. I had a terrible cold that day, and George went to the store and bought a ginger root, boiled it and had me stick my head in the pot to get the ginger steam to open up my sinuses, and then I ran in and did the take.

 録音から20年以上たってからこんな話が出てくるのだから、みんなのジョージ・エピソードたるや、尽きることのない泉のようだ。
 ジョージにはそういう才能があるのか、よく人を癒やしている。そういうことをされると、誰でもジョージに「落ちる」わけだ。
 心が傷ついても、ジョージと一緒に居るだけで心が癒やされる。そう証言する人が多い。クラウス・フォアマンは映画でそれを非常に意味深に語っていて、ドキっとした。ボブ・ディランがジョージのことをとても愛していたのにも、そういう理由があったと思う。トムの鼻をどうにかしたのは、オマケに過ぎないだろう。

Dylan Phone2017/07/17 20:34

 なぜ…なぜ、フェラーリが揃いも揃ってパンクするのか…

 携帯電話を買い換えた。
 私はあまりこの手のガジェットに凝る方ではない。スマホもやっと2年前から使い始めたほどだ。しかし、興味が薄すぎて、機種選択を失敗した。格安スマホであることは構わないのだが、さらに機材まで安くて小さければ良いという、いい加減な基準で選んだため、とんだポンコツを持っていたのだ。
 支払いも終わったので、とりあえず機種変更。今回は分割にせず、一括で払った。

 さて、先代のスマホのカバーにはストラップの装着ができたのだが、今回の機種にはできない。スマホを飾り立てる趣味はあまりないのだが、味気ないのもどうかと思う。
 最低限のカバーはつけるとして、背面に何か小さなステッカーをシンプルに貼って、飾ろうという気になった。

 ここからが一苦労である。
 どんなステッカーが良いだろうか?トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのロゴ?しかし横長なので、バランスが悪いかも知れない。ストーンズはちょっとアピールし過ぎだし。ビートルズのロゴでもクールで良いがジョージファンぽくはない。ジョージ関連のロゴでも良いけど、謎のパワーを発しそうで恐い。
 あれこれ検索していると、こんなデザインを目にした。



 おお!ディラン様!これは格好良い!マックユーザーではないが、格好良い!
 しかし、これらはノートやタブレットの背面だ。スマホの背面にちょうど良いものは無いだろうか…
 部屋を見回して、発見した。モノ・ボックスの小さなちらしだ。何かの新譜に挟まっていたのだと思う。



 さぁ、工作タイム!
 ディラン様の周りを丁寧に切り取って…お名前も適当に切り取り…スティック糊をちょっとつけ、スマホの背面にペタリ。カバーをつけると…



 おお!これは!期待以上の仕上がりではないか!
 当初の予定「小さなステッカーをシンプルに」では全然なくなり、やたらと存在感を発揮しまくる。でもディラン様だから許される。
 ほんと、この時期のディラン様の容姿と来たら無敵である。対抗しうるとしたらジョージくらいしか居ないだろう。

 不器用で工作は全く不得意な私にしては、出色の仕上がりになって、とても満足している。大事に使おう。

Heartberakers ハイドパークに見参!2017/07/08 22:48

 さていよいよ、9日日曜日は、ロンドンのハイドパークで行われる、"Barclaycard presents British Summer" の最終日、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズが登場する。



 ところで、ハイドパークのことである。
 私はこれまでに4回ロンドンに行っているが、実はハイドパークには行っていない。厳密に言えば、ロイヤル・アルバート・ホールの写真を撮るためにアルバート記念碑のところには行ったが、ハイドパークには用が無いので、入っていないのだ。
 私は旅行ガイドによくある「のんびりお散歩」というものには全く興味がなく、目的地を決めると、まっしぐら、脇目もふらずに最短距離,最短交通手段を取る。そうなるとニューヨークのセントラル・パークやハイドパークを、のんびりお散歩という選択肢は生まれてこない。

 ハイドパークの歴史をWikipediaで見てみると、11世紀のノルマン・コンクェスト後の検地ですでに "Eia"卿の土地として記録されているとのこと。この "Eia" 卿だが、その後イーバリー Ebury と呼び方が代わり、ベルグレーヴィアの通りにその名が残っているそうだ。ついでに言えば、モーツァルトは8歳のとき、ここに滞在し、彼にとって最初の交響曲を作ったと言うことになっている。
 ともあれ、今のハイドパークの原型は、その後ウェストミンスター・アビーの荘園となった。
 16世紀にはヘンリー8世がアビーから荘園を買い上げ、その後王室所有の森,もしくは猟場になった。
 この公園が広く市民に開放されたのは1851年の万国博覧会以降のようだ。

 ハイドパークで大規模なロックコンサートが行われるようになったのは、1968年以降で、ピンク・フロイド、ブラインド・フェイス、そしてザ・ローリング・ストーンズがその始まりを飾った。
 1990年代のプリンス・トラストではボブ・ディランが登場して、その映像は私のお気に入りだ。こういうロックなディランが格好良い。さりげなくゲストのロニー・ウッドが楽しそうにしているのが、また良い。



 さて、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ。前座をつとめるスティーヴィー・ニックスと共演することは予想の範囲内だが、それ以上の何かサプライズがあるのか、そしてトムさんは屋外限定らしき、謎のターバン(ワイト島のディラン様のまねだと思う)で登場するのか?楽しみだ。

12-String Guitar2017/04/13 22:43

 チャック・ベリーが亡くなったり、J.ガイルズが亡くなったり。
 そうかと思ったら、15年以上前に亡くなったジョージが、未だにリンゴ・ラブラブ爆弾を投下したり。


Olivia Harrison Discovers George Harrison Song Written For Ringo Starr

 ジョージもジョージだが、絶妙に投下してくる当事者である、オリヴィアもなかなかのものだ。さすがは最強の嫁。次はどんなラブコールが飛び出すのか、ドキドキしているおじさん方も多いのでではないだろうか。
とにかく。この世は色々なことがある。

 そんな中で、いつもお世話になっているトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの日本のファン組織,Heartbreaker's Japan Partyに教えてもらった、「12弦ギターを使ったロック史上・最高の曲」というランキングが気になった。

The Top 30 12-String Guitar Songs of All Time

 まてまてまてまて、ちょおっと待て!
 納得がいかないぞ。この雑誌と趣味が合わないのだろうが、とにかく納得がいかない。1位の曲はたしかに偉大だが、12弦と限定して強調するべき脈絡の曲だろうか?(もっとも、このバンドが好きではないという事情もあるのだが…)

 バーズとビートルズの曲でトップ5を固めるべきだ!そもそも "If I Needed Someone" がランクインしていない時点で、論外だ!

 そしてこれ。リッケン馬鹿はかくあるべし!



 どうやら、私の頭では12弦ギターというと、リッケバッカーのエレクトリック・ギターしかないらしい。やはりアイドルの存在は大きい。
 どうでも良い事だが、ウクレレにも8弦というシロモノがあるそうだ。冗談半分で買ってやろうかとも思うが、先生に全力で止められそうだ。

ジョージの紙ジャケがやってきた ヤァ!ヤァ!ヤァ!2017/03/10 22:15

 お待ちかね、ジョージの紙ジャケットが届いた。[All Things Must Pass] から、[Brainwashed] までのソロアルバム、11タイトル。私は苦行をする趣味はないので、[ATMP] の前二つのインスト・アルバムは買わない。必要なし。

 ジョージてんこもり!



 買い込んでおいて言うのもなんだが、私はジャケットや箱をためつすがめつ、愛でるという習慣がない。要は音楽が記録された盤さえあれば良い。それじゃぁ、紙ジャケを買った意味が無いが…
 でも、帯は面白い。たぶん、これは最初にアルバムが世に出たときと同じなのだろう。売り文句が時代を反映しているようで面白い。

All Things Must Pass
 ロック界に不滅の金字塔

Living in the Material World
 (なぜか売り文句は無し。かわりにジョージの写真)

Dark Horse
 エリック・クラプトン、アルヴィン・リー、リンゴ・スター、ビリー・プレストン、トム・スコット、ウィリー・ウィークス、ニッキー・ホプキンス他の超強力陣を配した、ジョージの鮮やかなロック・セッション!!含蓄のある詞に絡みつくジョージ独特の滑らかサウンドはまさに孤高の境地か!!

ジョージ・ハリスン帝国
 (参加ミュージシャンの名前を連ねただけ。それにしても凄い邦題だ)

33 & 1/3
 約一年の歳月を費やし遂に築きあげたジョージ・ハリスンの新しき境地。ダーク・ホース・レーベル、移籍第1弾!!自分の音楽を求め続け、孤高の人生を歩むジョージに、さらに新しい世界が開かれた。

慈愛の輝き
 二年以上の空白を吹き飛ばす夢の共演!!親友エリック・クラプトン、スティーヴィー・ウィンウッド等を迎え ジョージ・ハリスンが作りあげた待望のニュー・アルバム!!

想いは果てなく-母なるイングランド-
 ジョージ・ハリスンの愛が、優しさが世界を包み込む!!ジョン・レノンを歌った超話題曲、「過ぎ去りし日々」を含む待望のニュー・アルバム!!

Gone Troppo
 ★輝く太陽の下、爽やかな風がジョージの愛を運ぶ!!ロマンの香り漂うニュー・サウンドにジョージの新しい魅力を発見する改心の意欲作!!

Cloud Nine
 ジョージ・ハリスン、5年振りの凱旋。「ゴーン・トロッポ」('82年)発表後の長い沈黙を破って、全世界待望のジョージの傑作ニュー・アルバム、遂に完成!エリック・クラプトン、エルトン・ジョン、リンゴ・スター他、豪華ゲスト・スターが夢の協演!!

Live in Japan
 '91年12月、日本列島を熱狂と感動の嵐が駆け抜けた ジョージ・ハリスンの25年ぶりの来日、17年ぶりのコンサート・ツアー、そして、親友エリック・クラプトンとともに…あの感動、興奮のステージを収録した待望のライヴ・アルバム

Brainwashed
 悠久の輝きを放つ崇高な魂の旋律 ―。1999年から亡くなる直前まで3年の歳月をかけ制作されたジョージ・ハリスン最後のオリジナル・アルバム。静かな魂の慟哭がスピリチュアルで無限の優しさに包まれた感動の傑作。

 なに言ってんだか分かりません状態の物も多数。[Brainwashed] なんて、静かな魂の慟哭がなぁんだってぇ?![Gone Troppo] に至っては、最初に★なんぞつけて、ふざけているとしか思えない。
 あと、「親友エリック・クラプトン」でて来すぎ。[Live in Japan] はテレビ欄のストーリー紹介みたい。
 はじめは「約一年を費やし」とか言っていたのが、「二年以上の空白」、「5年ぶりの凱旋」となる過程も興味深い。

 帯も再現したのなら、中身の日本語解説も当時のものが欲しかった。今回のリイシューのために、天辰さんの新しい文章が読めるのは嬉しいが…
 天辰さんの文章で思い出したことがある。長くなるので、また次回。

All Things Must Pass2017/02/26 19:40

 CRTジョージ祭りで、本秀康さんがお勧めしていたドキュメンタリー映画が、「オール・シングス・マスト・パス」。タワーレコーズの誕生と隆盛、そしてその終焉までを追っている。



 監督はコリン・ハンクス。名前でピンと来るが、トム・ハンクスの息子だそうだ。
 インタビューに登場するのは、タワーの創始者であるラス・ソロモンをはじめとする、草創期のスタッフたち。彼らが、タワーレコーズがいかに発展していったのかを楽しげに語る。そして、ブルース・スプリングスティーンや、エルトン・ジョン、デイヴ・グロールなどが、巨大レコード店で膨大な在庫に目を輝かせた想い出を懐かしむ。デイヴ・グロールという人は、この手のドキュメンタリーには必ず登場する。
 タワーの隆盛は、まさに60年代から始まったポップミュージックの爆発的な発展と、歩みを共にしていた。そしてその雰囲気も、自由ではちゃめちゃ。服装も髪型も自由だし、アルコールやドラッグ、パーティの日々も謳歌していた。それでも誰もが音楽を愛し、その知識も豊富で、若者たちと情報を交換していた。
 あぶなっかしいが、とりあえずは絶好調で、アメリカ西海岸を足がかりに、まずは日本、さらにアメリカ東海岸、ヨーロッパ、南米へと店舗を広げる。
 80年代のCDの登場は、さらなる業界の発展を予感させたが、それは終わりの始まりだった。音楽のデジタル化は、ディスクというものを介さない、インターネット上の音楽の拡散となり、それがタワーレコーズの店舗を維持することを不可能にしたのは、周知のとおり。もっとも、それだけが原因ではないかも知れないが。

 勢いのある頃を語る人々が、やがて会社の解体となると、人を非難しがじめるのが、辛い。何事にも、そういう時期はある。このドキュメンタリーは、まだタワーの終焉の傷が癒えないうちに作られたことが分かる。
 アメリカのタワーが消滅し、悲しみだけが残る中、日本ではタワーの看板が輝いている。その不思議さにも思うところがある。もっとも、日本のタワーがこれからどうなるかは、私にも分からない。

 音楽は、ディスクという「盤」を完全に必要としなくなるのだろうか。音楽を愛する人は、「物」を集めたがるはずだという考えは、個人的には賛成だ。確かに、かつてほど多くの人がディスクを必要とはしていないし、その商業が衰えるのは仕方が無いことだろう。
 しかし、かつてエジソンがレコードを発明したとき、演奏を生業とする人が職を失うことを心配しつつも、100年以上経過した今でも、「演奏家」は存在する。映画が登場しても舞台芸術は滅びていないし、テレビが普及しても、映画は滅びていない。
 確かに、インターネット普及前ほどの爆発的な利益は得ないかも知れない。音楽にお金を払わずに楽しむ人も多いかも知れない。しかし、音楽にお金をかけたい人も、必ずいると私は信じている。
 音楽が好きな人なら ― ディスクを買う人も、買わない人も ― 一度見てみて欲しい作品だ。

 さて、タイトルでも分かるとおり、このドキュメンタリー作品は、ジョージ・ハリスンファンには必見の作品でもある。アルバム [All Things Must Pass]や[Cloud Nine] が良いところで登場するし、楽曲 [All Things Must Pass]の使われ方など、最高で、かなり涙腺に来る。
 エンディングクレジットの Special Thanks の冒頭に、オリヴィア・ハリスンの名前がある。映画のタイトルを拝借する許可をもらったのだろう。

 All Things Must Pass
 万物は変わりゆく。すべては移りゆく。それでも、音楽と、音楽を愛する人々は存在し続けるに違いない。