Streets of Love2015/07/25 22:48

 キース・リチャーズが MOJO誌のインタビューに答えたところによると、ザ・ローリング・ストーンズは今年中に新譜の録音に入るとのことだ。

Keith Richards: We’ll Do A New Stones Album After My Solo LP

 「またレコーディングとツアーをするかって?すると思うよ。今年中にはスタジオ入りするだろう。
 ミックがまたレコーディングをしたがっているからね。(北米ツアーの)ミーティングのときに、やおら言うんだ。『レコーディングに戻る時が来た』って。だから言ってやった。『今日はツアーの話し合いだろう?』って。  だから今年の末には面白いことになっていると思うよ。」


 記事には、もし今年レコーディングをするとしたら、2005年の [A Bigger Bang] 以来となるとある。北米ツアーが終わって、休憩して、曲を揃えてレコーディングして…となると、クリスマスに間に合うかどうかは微妙。
 何にせよ久しぶりのアルバムになるので、とても楽しみだ。

 ちょっと驚いたのが、[A Bigger Bang] 以来、10年もアルバムを出していないと言うこと。その間にベスト版に未発表曲を入れるということはあったが。
 かといって、彼らの制作エネルギーが衰えているとはとても思えないのが、ストーンズの凄いところだ。何せ、[A Bigger Bang] の出来は素晴らしかった。ソングライティング・クオリティの高さ本当に凄い。格好良いロックをスピード感たっぷりに叩き出してくる勢いには、圧倒される。

 そんな中でも、このアルバムで私がとりわけ好きなのが、"Streets of Love"。こういう、胸がいっぱいになるような、力強いバラードも、ストーンズが得意とするところ。ただ綺麗なだけとか、自己陶酔型な軟弱なバラードではなく、飽くまでも芯の硬い、強く、でも切なくて張り裂けそうなバラード。

 公式ビデオは二種類あるのだが、これが意外と…あまり良くない。特に、ドラマ仕立てっぽい方がイマイチ。
 ただし、撮影に使われたライブハウスの名前が面白い。カナダはオタワにある Zaphod Beeblebrox という名前のナイトクラブで、これはあの「銀河ヒッチハイクガイド The Hitchhiker's Guide to the Galaxy」に登場するゼイフォード・ビーブルブロックス(双頭の全宇宙大統領…?!)から来ている。
 そこまで話題にして出さないのもどうかと思うので、そのちょっとイマイチなビデオ。



 なんだかいかにもアリガチな感じで、芸が無い。この雰囲気なら、Out of Tears の方が良く出来ている。

 むしろ、この2006年のライブ映像の方が良い。



 この時は新曲だったので、あまりアレンジを加えずに丁寧に演奏する様子が良い。特に、いちどボリュームを抑えたあと、もう一度盛り返すときのチャーリーが最高だ。