Greatest Summer Song2015/07/22 21:24

 英語のポッド・キャストを聞いていたら、日焼けと日焼け防止の話題になった。その際、プレゼンターが、ヘタな "Here Comes The Sun" を歌い出した。
 夏で、太陽が照るから日焼けの話題なのだろうが、そこにこの曲はまったくそぐわないと思った。

 [Ultimate Classic Rock] というサイトで、"Greatest Summer Song" という企画をやっている。32の夏の曲をトーナメント形式で対決させ、読者投票でその頂点を決めるという趣向だ。

Ultemate Classic Rock - GREATEST SUMMER SONG

 その32曲の中に、なんと "Here Comes the Sun" が入っているのだ。対戦相手は、ザ・フーの "Summer Time Blues"。

 欧米人にとって、"Here Comes the Sun" は、夏の曲なのだろうか?
 歌詞からは、はあきらかに直前が冬だったことが分かる。

It's been a long cold lonely winter
I feel that ice is slowly melting




 そこに太陽が出るのだから、春の訪れを歌った曲にきまっている。それがどうして日焼けや、夏のイメージになるのだろう?
 私が日本人であることが影響しているのだろうか。春の訪れを非常に敏感にとらえ、桜の開花日を大まじめに報道し、花見に血道を上げる。そんな日本人は冬が終わったからと言って、すぐに夏のイメージを抱くことは決してないだろう。春の太陽と、夏の太陽は、全く別物だ。
 私はこの曲を、せいぜい3月くらいと思っているのだが、英国人だったら5月くらいをイメージするのだろうか?5月なら、夏の走りと言っても良いが…
 もしかして、映画 [George Harrison: Living in the Material World] の "Here Comes the Sun" のところで、こんなショットが使われたせいだろうか。



 ちょっと太陽が出たからって、俳句のひとつも作らずに、脱いじゃったこの人のせいか…

 ともあれ、"Here Comes the Sun" は夏の曲ではないので、投票はしない。
 かといって、ザ・フーの "Summertime Blues" が夏の曲かと言うと…歌詞がそうなだけのような気もするが。
 このビートルズとザ・フーという英国勢の取り合わせはイマイチ。キンクスの "Sunny Afternoon" も入っているのだが、やはりもの悲しくて「夏!」というイメージが立たない。

 アメリカ勢の方が夏っぽいラインナップになっていると思う。マイク・キャンベルも参加しているドン・ヘンリーの "The Boys of Summer" にでも一票入れるのが良いかも知れない。カリフォルニアの眩しい夏ともなれば、ビーチボーイズに分があるだろう。
 "Summer of Love" という言葉もあるくらいだから、アメリカ西海岸勢が優勢ではないだろうか。