Interview with Jeff Lynne2015/09/04 22:29

 [Jeff Lynne's ELO: Live in Hyde Park] のボーナス映像を観賞。BBCで放映されたドキュメンタリーを見ようと思ったのだが、その前にインタビューを見ると、それがなかなか充実した内容で面白かった。

 ジェフ・リン,そしてELOの音楽は、クラシック音楽とポップの融合を目指したものだと、当人が力説している。
 クラシック音楽の定義となるとなかなか難しい。たぶん、あまり難しく考えずに、バッハ,ヘンデル、古典派(ハイドン,モーツァルト,ベートーヴェンなど)以降から、せいぜい20世紀初期くらいの「ヨーロッパ伝統音楽」(これは音大の音楽史テキストの表現)といったところだろう。
 私は特にクラシックが好きだというわけではないが、全くの門外漢でもない。そこそこの事は知っているが…ELOがクラシック音楽とポップスを融合させたものと感じるかと言うと、残念ながらそうは思わない。
 ジェフ・リンのあの良いセンス,天賦の才能はまったくポップスのもので、その表現にクラシックのフル・オーケストラ的な大仕掛けなサウンドを用いているというのが、正直なところだ。私はピアノ独奏をする人なのだが、その全くクラシックな世界と、ジェフ・リンとの共通はあまりない。ましてや、クラシックの一ジャンル,派生とは、まったく認識できない。特上の、最高に手の込んだ、正真正銘のポップス。
 プロコル・ハルムの "A Whiter Shade of Pale" にしろ、ジョージのインド音楽要素の入ったポップスにしろ、クラシックやインドとの融合というよりは、それらをポップスの多様な表現方法へ上手く当てはめた成功例と風に思っている。
 いきなり長くなったが ―

いくつかのヒット曲に関して、制作の過程を話しているのが面白い。やはり "Handle with Care" は、ディラン邸での夕食時に、歌詞をみんなで出し合った経験がもっとも印象的なのだろう。
 "Strange Magic" と、"Mr. Blue Sky" で、サッカー・ファンぶりが覗える。その映像のバックに使われて嬉しかったというスター選手が、トレヴァー・フランシス。デビューから8年間、バーミンガム・シティで活躍したそうだ。
 "Mr. Blue Sky" はバーミンガム・シティの応援歌のように使われていると言うことで、YouTubeを見てみた。



 ほんとだ、歌ってる。あまり合唱しやすい曲だと思わないのだが…

 "Mr. Blue Sky" は正真正銘のお馴染みポップスのようで、アイルランドはコークでのフラッシュ・モブが面白かった。ありがちな、通行人が突然踊り出し、その数がどんどん増えるというパターン。
 この曲があちらでどんな存在なのかが、伝わってくる。

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