1962 Rickenbacker 4252014/03/23 21:36

 5月16,17日に行われるオークションに、ジョージ・ハリスンのリッケンバッカーが出品されるそうだ。

Vintage George Harrison guitar set to be auctioned

 1962年のリッケンバッカー425。ジョージは、1963年に姉のルイーズを訪ねに渡米した際、これを購入した。オリジナルの色はファイアーグロウだったが、ジョージのリクエストで黒く塗り直されたとか。ジョンのとのコンビネーションを考えてのことだ。
 ジョージがリッケンバッカーを持っている画像はたくさんがあるが、この425はあまり多くない。特に愛用していたというわけではなさそうだ。
 数少ないこのギターを用いた動画の一つが、テレビ番組 [Ready Steady, Go!] 1963年の、"I Will Get You"。襟なしジャケットのFab4が初々しくて可愛い。
 この動画、少し回転が速く、音も高いと思う。



 さらに、テレビ番組 [Thank You Lucky Stars] の "Money" でも使っている。こちらは上下につぶれているため、ジョンのがに股が目立つ。



 ビートルズの初期は良い。いつ聴いても、いつ見ても良い。若さ故の ― 司馬遼太郎の言葉を借りれば、「きよらかさ」があり、とてつもなく輝いている。あのジョンの声もその後のどんな時期の彼よりも魅力的だ。

 このリッケンバッカー425を、ジョージはジョージ・ペッカムという人物に譲ったそうだ。なんでも、この人はビートルズ初期からの知り合いで、ブライアン・エプスタインがマネージメントを担当したザ・フォーモストというバンドにも一時期いたことがあるそうだ。
 ペッカム氏以降、このギターがどういう来歴を持ち、今回のオークションに出品されるに至ったのかは、分からない。ただ、ロックンロール・ホール・オブ・フェイムに展示されていたこともあるそうだ。そのときの紹介動画もある。



 この動画のバックに流れているのは "I Want to Hold Your Hand" だが、この曲の録音にも、リッケンバッカー425が使われたそうだ。まさにロック史に燦然と輝く名曲を作った楽器ということになる。
 どんな値段がつくのだろうか。40万から60万ドルが見込まれるというのだが…一桁間違ってはいないかと何度も見返してしまった。4000万円から6000万円?!本当だろうか。凄まじいものだ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの制作者名最初のアルファベット半角大文字2文字は?

コメント:

トラックバック