MC The Guitars : Chapter 12012/04/06 23:07

 マイク・キャンベルによる、「ギター語りドキュメンタリー」 Mike Campbell : The Guitars (別名、「マイク・キャンベルのギター大好き!」)の公開がいよいよ始まった。
 のっけから凄まじいおもしろさ。これはやはり、公式ファンクラブであるHighway Companion Clubに入会して、観賞するべき。TP&HBに特に入れ込んでいないとしても、純粋にギターが好きな人には大いに楽しめる内容ではないだろうか。さぁ、今すぐ入会&観賞!!



 第一回は、[Chapter 1 Introduction: Treasured Gifts That Keep Giving]。ギターを弾き始めた頃、親に買ってもらったギターから登場する。
 二本目に出てきたのは、沖縄に駐留していた父親が送ってくれた、日本製のギター。そう、Mayuさんと、Toshiさん、そしてSさんという、素晴らしき日本人TP&HBファンが探しだし、マイクへプレゼントしたギターが登場。マイクは最大級の感謝を述べていた。おめでとう!最初の画面からマイクの背後に置いてあったので、「来るな」と思っていた。本当に素敵なこと。

 三本目に出てきたのは、マイクが欲しくてたまらなかったものの、お金がなくて持てなかったアコースティックギター、ギブスンJ-45。これほど奇妙な来歴のギターもないものだ。殆どのアルバムの制作で使っている名器と言えるこのギター、なんとマッドクラッチのライブを見に来た「どっかの兄ちゃん」が、「あんた、ジェリー・ガルシアみたいでいいね。俺のギターをあげるよ」と言いだし、本当にただでくれたと言うのだ。
 このエピソードは、インタビューでも語っている。偶然だが、Cool Dry Place にそのインタビューの日本語訳を載せてある。「インタビュー類 > ヴィンテージ・ギター 2006」がそれ。
 世の中にはどんな幸運が転がっているか、分かったものではない。この「どっかの兄ちゃん」に、マイクは二度と会うこともなかったし、名前も知らない。しかし、ロックの歴史を作ることになるのだ。

 マイクのことだから、15回にわたるギター語りの中には、何回かジョージ・ハリスンが登場するとは予想していた。しかし、まさか1回目から出てくるとは思わなかった!恐るべし、マイクのジョージ愛!
 なんでも、"I Won't Back Down" を作っているとき、トムさんやジェフ・リン、そしてジョージがそれぞれアコースティック・ギターを手にしていたのだが、ジョージが真っ先に「これ」と言って弾いたのが、「どっかの兄ちゃん」からのプレゼントだった、ギブスンJ-45だと言うのだ。ジョージが弾いただなんて、「どっかの兄ちゃん」が知ったら、卒倒するのではないだろうか。

 ドキュメンタリーの、エンディングの曲がとても美しくて素晴らしい。インストでも十分素敵だが、トムさんが歌をつけたら、もっと良いかもしれない。次回もマイクのギター語りが楽しみ。次回は1964年のフェンダーとのこと。
 締めは "I won't back Down"。いつ見てもジョージの動き出しが笑える。

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