4月1日 GH & WS ― 2012/04/01 00:00
ジョージ・ハリスンが生前に制作していた、幻のアルバムが発見されたそうだ。
制作した時期は、はっきりしない。おそらく、70年代から90年代の長期間にわたって作りためていた楽曲の寄せ集めと思われる。
なぜそれほど長い間未発表のままになっていたかというと、ジョージ自身も扱いにこまって仕上げ損ねてしまったというのが実情のようだ。と言うのが、楽曲の全てがシェイクスピアに関連する内容で、あまりにも狙いすましたようで恥ずかしかったらしい。トラックリストは、以下の通り。
1. My band for a guitar
2. Cars, cars, cars
3. Why did you bring them?
4. Once more unto the beach
5. Kiss me mate
6. Merely prayers
7. The feast of crisps
8. Exit, pursued by girls
"My band for a guitar" は、「リチャード三世」の台詞、「馬を、馬を、馬の代わりに王国をくれてやる! A horse, a horse, my kingdom for a horse」から来ている。「ギターをくれれば、バンドをくれてやる」…って、本末転倒な曲。
"Cars, cars, cars" は、「ハムレット」の「言葉、言葉、言葉 Words, words, words」を、ジョージが大好きな車に置き換えたものらしい。歌詞は、好きな車のブランドや、レーサーなどを連呼しているだけ。
"Why did you bring them? " は一見分かりにくいが、「マクベス」の「なぜその短剣を持ってきたのですか? Why did you bring these daggers from the place?」というマクベス夫人の台詞から。歌詞の内容は、そんな恐ろしげな話ではなく、1980年にポールがイケナイ物を日本に持ち込んだことをからかっている内容だ。
"Once more unto the beach" は、「ヘンリー五世」の「もう一度突破口へ Once more unto the breach」 から、"r" を抜いただけで「ビーチへ行こう!」にしてしまっている。ハワイでダーニと楽しく過ごした日々を描写している。
"Kiss me mate" は、「じゃじゃ馬ならし」の、ペトルーキオの台詞「キスしてくれ、ケイト! Kiss me Kate」を、「メイト(友達,相棒)」にしただけ。いかにも友達を大事にするジョージらしい。この曲聴いて、「メイトって、俺のこと?!」と思う連中がたくさん居るんだろうなぁ…
"Merely prayers" はとても宗教的な曲で、「ただ祈りを捧げる人々」なのだが、元ネタは「お気に召すまま」の、「人間は男も女も役者なのです And all the men and women merely players」らしい。
"The feast of crisps" は、「ポテチ祭り」という意味だが、元ネタは「ヘンリー五世」の、「今日はクリスピアン祭の日だ This day is call'd the feast of Crispian」という有名な王の演説。ジョージはこの作品がお気に入りなのだろうか?
"Exit, pursued by girls" は、「冬物語」に出てくる、シェイクスピアのト書きの中でも一番有名で、シュールな一節「熊に追われて退場」のパロディ。「女の子に追われて退場」とは、さすがモテ男。
アルバムの仕上げはダーニとジェフ・リンが担当し、追加録音として、一部マイク・キャンベルのスライド・ギター、ベンモント・テンチのピアノ、トム・ペティのコーラスが入っている。さらに、シェイクスピアと並ぶ英語圏の偉大なる詩人であるボブ・ディランが、「ぼくのジョージ」という文章をスリーブに載せているとのこと。
ウィルベリー兄弟が力を合わせて完成させた幻のアルバム。発売が楽しみだ。
制作した時期は、はっきりしない。おそらく、70年代から90年代の長期間にわたって作りためていた楽曲の寄せ集めと思われる。
なぜそれほど長い間未発表のままになっていたかというと、ジョージ自身も扱いにこまって仕上げ損ねてしまったというのが実情のようだ。と言うのが、楽曲の全てがシェイクスピアに関連する内容で、あまりにも狙いすましたようで恥ずかしかったらしい。トラックリストは、以下の通り。
1. My band for a guitar
2. Cars, cars, cars
3. Why did you bring them?
4. Once more unto the beach
5. Kiss me mate
6. Merely prayers
7. The feast of crisps
8. Exit, pursued by girls
"My band for a guitar" は、「リチャード三世」の台詞、「馬を、馬を、馬の代わりに王国をくれてやる! A horse, a horse, my kingdom for a horse」から来ている。「ギターをくれれば、バンドをくれてやる」…って、本末転倒な曲。
"Cars, cars, cars" は、「ハムレット」の「言葉、言葉、言葉 Words, words, words」を、ジョージが大好きな車に置き換えたものらしい。歌詞は、好きな車のブランドや、レーサーなどを連呼しているだけ。
"Why did you bring them? " は一見分かりにくいが、「マクベス」の「なぜその短剣を持ってきたのですか? Why did you bring these daggers from the place?」というマクベス夫人の台詞から。歌詞の内容は、そんな恐ろしげな話ではなく、1980年にポールがイケナイ物を日本に持ち込んだことをからかっている内容だ。
"Once more unto the beach" は、「ヘンリー五世」の「もう一度突破口へ Once more unto the breach」 から、"r" を抜いただけで「ビーチへ行こう!」にしてしまっている。ハワイでダーニと楽しく過ごした日々を描写している。
"Kiss me mate" は、「じゃじゃ馬ならし」の、ペトルーキオの台詞「キスしてくれ、ケイト! Kiss me Kate」を、「メイト(友達,相棒)」にしただけ。いかにも友達を大事にするジョージらしい。この曲聴いて、「メイトって、俺のこと?!」と思う連中がたくさん居るんだろうなぁ…
"Merely prayers" はとても宗教的な曲で、「ただ祈りを捧げる人々」なのだが、元ネタは「お気に召すまま」の、「人間は男も女も役者なのです And all the men and women merely players」らしい。
"The feast of crisps" は、「ポテチ祭り」という意味だが、元ネタは「ヘンリー五世」の、「今日はクリスピアン祭の日だ This day is call'd the feast of Crispian」という有名な王の演説。ジョージはこの作品がお気に入りなのだろうか?
"Exit, pursued by girls" は、「冬物語」に出てくる、シェイクスピアのト書きの中でも一番有名で、シュールな一節「熊に追われて退場」のパロディ。「女の子に追われて退場」とは、さすがモテ男。
アルバムの仕上げはダーニとジェフ・リンが担当し、追加録音として、一部マイク・キャンベルのスライド・ギター、ベンモント・テンチのピアノ、トム・ペティのコーラスが入っている。さらに、シェイクスピアと並ぶ英語圏の偉大なる詩人であるボブ・ディランが、「ぼくのジョージ」という文章をスリーブに載せているとのこと。
ウィルベリー兄弟が力を合わせて完成させた幻のアルバム。発売が楽しみだ。
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