スナッキーで踊ろう ― 2011/07/31 23:07
インターネットを通じてトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのファンの方々と交流を持つようになって以来、たくさんの素晴らしい経験をし、嬉しいこともたくさんあったが、中でも際だって嬉しかったことの一つが、アルバム「スナッキーで踊ろう」を見つけ出し、プレゼントしてもらったことだ。
この場合の「スナッキーで踊ろう」は、正式には「幻の名盤解放歌集 日本コロムビア編 スナッキーで踊ろう」。60,70年代の「知る人ぞ知る名盤」を復刻したシリーズである。
学生時代、仲間内で爆発的に流行った。就職してからもたびたび聞き直したくなったが、廃盤の時期だったため、なかなか手に入らなかった。周囲にも散々捜し物情報を共有してもらっていたので、TP&HB仲間のお一人がゲットしたのをプレゼントして下さったときは、本当に嬉しかった。
やはり強烈なのは、冒頭に登場し、アルバムのタイトルになっている、海道はじめ・スナッキーガールズによる、「スナッキーで踊ろう」だろう。
どこからどう突っ込めば良いのかすら分からない。一応格好良いギターから入るのだが、どこか間が抜けている。そしてサイドに三味線。…前のめりなドラミングは格好良いのだが、風呂場の録音にしか聞こえない。
そして「お~お~お~お~お~お~お~…」という深い咆哮。鼻の機能を全開にして「すな゛っきぃー!」…調子っぱずれな女性コーラス。オルガンとか、格好良く入っているのだが、どうしてこうなるのだろう。
でもそのうち、ノリノリになって聞き入っている自分を発見する。何回目かには、スナッキーガールズと共に、「えす・えぬ・えい・しぃ・けーわい ゴーゴー!」と歌い始める。結論としては、名曲なんだと思う。
90年代に再発見されて話題になったこの曲。録音の経緯を取材したテレビ番組などもあって、けっこう有名な存在だ。なんでも、60年代末の混沌とした世相を反映し、エネルギーの発露としてあのようなサウンドや歌詞になったんだとか、そもそも食肉メーカーの商品宣伝用のタイアップ曲だったとか、なかなか詳しい取材がなされていた。
しかし、背後のウンチクなどよりも、素のままでこの化け物サウンドに浸る方がこの曲の凄さが実感できるのでは無いだろうか。
アルバムに2曲収録されている、港孝也も捨てがたい。特に私が好きなのは、「青春火山」。残念ながらYTで見当たらない。
歌詞の爆発加減が容赦なくて好きだ。「赤く燃えてる青春火山 若いふたりの 胸は火の海さ…」というのを、初めて聴いたときは大爆笑した。青春火山とか言って、ちゃんちゃら可笑しいわいなどと思いつつも、「火の海」とまで言われたら、納得するしかないのだ。
異常に悲惨な曲として出色なのは、奈良寮子の「父ちゃんどこさ行った」。以前にも一度、記事にしたことがある。
「とーきょのねーちゃにだまされで~♪」というフレーズは、日常会話でも時々使う。最初から最後まで悲惨としか言いようのない救いよう無さなのだが、中でも「近所のひどだち口うるせー」に、強烈な恨みが籠もっていて、凄みが増している。このシチュエーション、アメリカだったらブルースになるんだろうな。
それにしても、当時は本気でこういう歌詞が書かれており、歌手たちもそれを熱唱していたのだ。昨今のテキトーでイイカゲンに英語っぽいものをちりばめているお手軽作詞者は、この曲を聴いて、歌の本質を学んでいただきたい。
「スナッキーで踊ろう」に収録された曲の中で、最も異彩を放っているのは、間違いなくマリア四郎である。この悶絶ヌード歌手(誤字ではない)については、ついでに語ることは無理なので、機会を見つけて改めて。
このアルバムは、時々無性に聴きたくなる。電車の中で聴いたりすると、にやにや笑いが止まらなくなり、ときどき吹き出す危険があるので、注意が必要だ。でも、明日聴こう。
この場合の「スナッキーで踊ろう」は、正式には「幻の名盤解放歌集 日本コロムビア編 スナッキーで踊ろう」。60,70年代の「知る人ぞ知る名盤」を復刻したシリーズである。
学生時代、仲間内で爆発的に流行った。就職してからもたびたび聞き直したくなったが、廃盤の時期だったため、なかなか手に入らなかった。周囲にも散々捜し物情報を共有してもらっていたので、TP&HB仲間のお一人がゲットしたのをプレゼントして下さったときは、本当に嬉しかった。
やはり強烈なのは、冒頭に登場し、アルバムのタイトルになっている、海道はじめ・スナッキーガールズによる、「スナッキーで踊ろう」だろう。
どこからどう突っ込めば良いのかすら分からない。一応格好良いギターから入るのだが、どこか間が抜けている。そしてサイドに三味線。…前のめりなドラミングは格好良いのだが、風呂場の録音にしか聞こえない。
そして「お~お~お~お~お~お~お~…」という深い咆哮。鼻の機能を全開にして「すな゛っきぃー!」…調子っぱずれな女性コーラス。オルガンとか、格好良く入っているのだが、どうしてこうなるのだろう。
でもそのうち、ノリノリになって聞き入っている自分を発見する。何回目かには、スナッキーガールズと共に、「えす・えぬ・えい・しぃ・けーわい ゴーゴー!」と歌い始める。結論としては、名曲なんだと思う。
90年代に再発見されて話題になったこの曲。録音の経緯を取材したテレビ番組などもあって、けっこう有名な存在だ。なんでも、60年代末の混沌とした世相を反映し、エネルギーの発露としてあのようなサウンドや歌詞になったんだとか、そもそも食肉メーカーの商品宣伝用のタイアップ曲だったとか、なかなか詳しい取材がなされていた。
しかし、背後のウンチクなどよりも、素のままでこの化け物サウンドに浸る方がこの曲の凄さが実感できるのでは無いだろうか。
アルバムに2曲収録されている、港孝也も捨てがたい。特に私が好きなのは、「青春火山」。残念ながらYTで見当たらない。
歌詞の爆発加減が容赦なくて好きだ。「赤く燃えてる青春火山 若いふたりの 胸は火の海さ…」というのを、初めて聴いたときは大爆笑した。青春火山とか言って、ちゃんちゃら可笑しいわいなどと思いつつも、「火の海」とまで言われたら、納得するしかないのだ。
異常に悲惨な曲として出色なのは、奈良寮子の「父ちゃんどこさ行った」。以前にも一度、記事にしたことがある。
「とーきょのねーちゃにだまされで~♪」というフレーズは、日常会話でも時々使う。最初から最後まで悲惨としか言いようのない救いよう無さなのだが、中でも「近所のひどだち口うるせー」に、強烈な恨みが籠もっていて、凄みが増している。このシチュエーション、アメリカだったらブルースになるんだろうな。
それにしても、当時は本気でこういう歌詞が書かれており、歌手たちもそれを熱唱していたのだ。昨今のテキトーでイイカゲンに英語っぽいものをちりばめているお手軽作詞者は、この曲を聴いて、歌の本質を学んでいただきたい。
「スナッキーで踊ろう」に収録された曲の中で、最も異彩を放っているのは、間違いなくマリア四郎である。この悶絶ヌード歌手(誤字ではない)については、ついでに語ることは無理なので、機会を見つけて改めて。
このアルバムは、時々無性に聴きたくなる。電車の中で聴いたりすると、にやにや笑いが止まらなくなり、ときどき吹き出す危険があるので、注意が必要だ。でも、明日聴こう。
コメント
_ jerry ― 2011/08/03 20:55
_ NI ぶち ― 2011/08/05 23:31
>jerryさん
盛り上がったようですね。でも私、応援しているのは横浜なんです(ファンとは言わない。強いて言えば野球のファン。セは、あと広島。パは楽天とロッテ)。多村を返して下さい(泣)。
盛り上がったようですね。でも私、応援しているのは横浜なんです(ファンとは言わない。強いて言えば野球のファン。セは、あと広島。パは楽天とロッテ)。多村を返して下さい(泣)。
_ jerry ― 2011/08/06 07:07
おっ!横浜ファンですか!
私は、横浜育ちの大洋ファンでした。
中学生までファンクラブ(友の会)にまで入っていました。
現在は、ロッテを応援して20年くらい経ちます。
多村はですね、フロントに嫌われて、放出された形です。
地元横浜高校の幹部候補だったのに残念ですね。
私は、横浜育ちの大洋ファンでした。
中学生までファンクラブ(友の会)にまで入っていました。
現在は、ロッテを応援して20年くらい経ちます。
多村はですね、フロントに嫌われて、放出された形です。
地元横浜高校の幹部候補だったのに残念ですね。
_ NI ぶち ― 2011/08/10 23:29
>jerryさん
まあ、待てばまた横浜が盛り上がる時も来るでしょう。
今は、どちらかといえば広島に久しぶりに優勝させたいような気もします。
まあ、待てばまた横浜が盛り上がる時も来るでしょう。
今は、どちらかといえば広島に久しぶりに優勝させたいような気もします。
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ぶちさんも、もし機会がありましたら、訪れてみてください。
マネージャーの鳥越さんや、バー・カウンター担当のJaykoさんに私のことを話していただけたら、
ひとつ上の接客をしてくれるはずです。
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