ジョージに備えて男を磨く2011/08/04 21:25

 マーティン・スコセッシ監督のジョージ・ハリスン・ドキュメンタリー映画が完成し、秋には公開,DVD発売という運びになる。そのポスターがこれ。



 ここ数件のジョージ関連発売アイテムでも分かることだが、オリヴィア(ジョージの奥さん)のジョージ写真センスは素晴らしい。年代的にはビートルズ時代の写真だが、ほとんどビートルズのイメージがない。ジョージのミステリアスで美しいイメージがキラキラしていて、奇跡のような一枚だ。
 この写真は、モノクロで見たときは笑ってしまったが、カラーになると惚れ惚れとしてしまうのだから不思議だ。

 いよいよジョージ映画公開…!ゴージャスな面々が集まるプレミアが開催されるに違いない!…ときて、一つ心配事がある。ほかでもない、トム・ペティさんのことである。
 ジョージ関連のイベントとなると、直接関係ないはずでも出没するトムさん。そう、[Concert for Bangladesh] のプレミアにまでやってきた。その時のトムさんのナリときたら、筆舌に尽くしがたいほどしょーもなかったのだ!可愛そうなので写真は晒さない。

 そもそも、トムさんの気合いの入っていない普段着と来たら、かなり酷い。
 ジョージのウォーク・オブ・フェイムの除幕式に、ほいっとやってきたトムさん。



 あんもう!なにそれ!絶対に家でゴロゴロしていた格好で出てきたでしょ?!やめてよお父さん!

 2010年ごろ、病院通いのトムさん。



 まぁね、アメリカ西海岸名物の短パンじゃなかっただけ、ましですけどね。フルレンクスのデニムパンツであるところに、ロッカーとしての誇りが感じられるけどね。シャツとか。リラックスし過ぎですよ。髪もイマイチだし…

 ところが、トム・ペティは女優である。それも大女優である。アルバムを発表する、ツアーに出るなど気合いの必要なイベントを迎えるや、どこでどうするのやらピッカピカに容姿を磨いてくる。そのオン・オフの違いには、度肝を抜かれる。
 [MOJO]期のトムさんは、髪型が近年まれに見る傑作だった。



 ジョージ関連のイベントなると、世界的にも注目度が高いし、日本でも露出する可能性が高い。ここはお休みモードをびしっと返上して、男を磨いてきていただきたい。
 マイクは大丈夫だよ。いつでも格好良いから。

Mick Painted It Black.2011/08/07 22:41

 散々「カントム」の翻訳なぞしておいてこう言うのもどうかと思うが、私の英文法力は甚だ怪しいものだ。
 厳密な意味での英文法にこだわらなければ、会話なり読解なりも何とか出来るつもりでいるが、これでは心許ない。私は大学が特殊だったため、受験英語をきちんとやっていないことも、その原因だと思う。「学校英語」というのは「役に立たない」などと言われがちだが、そうではあるまいと思っている。
 とにかく、もう一度きちんと英文法を勉強し直そうと思い立った。評判の良い英文法テキストを検索してみると、桐原書店の「総合英語 Forest」という本が良さそうだ。早速購入して、チビチビとやり始めている。

 テキストの冒頭に、文型について説明される。いわゆる五文型というものだ。その第五文型,SVOCの例文に、こんな物が挙がっていた。

Mick painted it black. (ミックはそれを黒く塗った。)

 私はこの例文に登場するミックのファミリーネームを知っている。そう、ジャガーさんに違いない。テキストの作成者は、ここでニヤリとしたことだろう。ええ、分かりますよ。ニヤリ、ですね。
 このテキスト、かなり分厚いのだが最後までにどれほど、この手のネタが出てくるのか、楽しみだ。

 ザ・ローリング・ストーンズの "Paint It Black"。1966年発表。ブライアン・ジョーンズがシタールを弾いていることでも有名。ジョージがビートルズの "Norwegian Wood" でシタールを使ったのはこの前年だったか。とにかく彼らを取り巻くカルチャーの一部でインドがブームになっていた。
 変わった楽器を取り入れただけで「文化の東西融合」と単純に論じるのは、私の趣味ではないが、とにかく変わった楽器を上手く使いこなして組み込むのは格好良くて良い。"Norwegian Wood" なり、"Paint It Black" は、その上手く、そして格好良い好例だろう。



 60年代のストーンズを見て毎回判で押したように思うのは、…若い。当たり前だが若い。キースがまだジョージ要素を残した容姿をしている。ブライアンに関しては、私たちが彼の運命を知っているからだろうが、どこか上の空に見える。
 ビルが殆ど映らない。妙な映像効果が入るのは、60年代ならではのご愛敬。



 これは20世紀に入ってからの、アルゼンチンでの公演。
 やっぱりストーンズは凄いなと思う。いわゆる「沸くような」という大群衆とは、これのことだろう。まさに大沸騰している。お姉ぇさんたちの格好も凄い。
 そして、ストーンズメンバーは相変わらずばっちり決まっている。60年代の動画でも同じ事を思ったのは、ストーンズサウンドの要は、チャーリーのドラミングなのだということ。キースにしろ、ロニーにしろ、コンスタントにリズムを刻むことにはあまり熱心ではなく、二人して耳をそばだてつつ自由に飛び回るようなギターサウンドがストーンズの特徴だと思うが、それもチャーリーの上に乗っからないと無理だろう。
  しかも、微妙に前のめりで、引っかかりのある、でもドライブ感満点な独特のリズムを、チャーリーは繰り出してくる。ある意味とても土臭い表現で、彼が愛するジャズとはまた違った感触がするのは、私だけだろうか。
 60年代、まだ二十歳代の小僧だった時代の音楽を、世紀を超え、還暦になっても格好良く、熱く演奏してみせるストーンズ。説得力のあるミュージシャンとうのは、こういうものなのだろう。

The Mayor of Simpleton2011/08/10 23:22

 タモリのことが好き過ぎて、「タモリ最高。タモリ。タモリタモリ。超大好きタモリ。タモリ倶楽部とブラタモリを録画するために、デジタルレコーダー買ったよ。本当は真之が欲しかったんだけど、駆け込み需要のせいでフクヤマしかなかった からRE○ZAにした。これでもう、デジタルでタモリ録画しまくり。タモリ万歳、ビバタモリ。もっとブラタモリ放映すれば良いのに。毎週ブラタモリ。ブラタモリ最高。タモリもビートルズや、グレン・グールドみたいにライブ(生放送番組)をやめて、レコーディング(録画番組)に専念すればいいのに。ブラタモリ見たい。ブラタモリ、タモリタモリ。」
 …と私がやたらと言うので、ブラタモリを知らない同僚が、「裏タモリ 」をググッたそうだ。

 なんだかイカガワシイサイトばかりヒットしたらしい。

 「裏」という言葉は、色々なニュアンスで使われるようだが、私にはその意味の解釈に確固とした自信が無い。
 時々、ベスト版とは別に「裏ベスト」と言ったアルバムが編集されるようだが、 この場合は無印(表)が「いかにもなベスト版で、初心者にも優しい」であり、裏 は「従来のファンが、大ヒットではないけど実は良い曲だと思うと認識しているベ スト」…とでも言うべきなのだろうか。
 一方、おぼろげながら「裏ビートルズ」なる言葉も、どこかで聞いたことがある。この場合、ビートルズそのものではなく、別のバンドの形容詞が「裏ビートルズ」なのだが、そのバンドがなんだったのか、記憶があやふやだ。もしかしたらELOの事だったかしらと思う一方で、XTCだったという気持ちの方が強い。

 XTCを初めて聞いたのは、意外に古いことだ。学生時代、一緒に雅楽で龍笛を吹 いていた後輩が、ビートルズのファンで(一番好きなのはジョン。好きな曲は "In My Life")、私とも話が合い、仲が良かった。彼女が、友達から薦められたと いうXTCを、「NI ぶちさんも絶対好きだよ!」と言って、聞かせてくれたのだ。そ れが、アルバム [Oranges & Lemons] だった。
 このアルバムは本当に何度も何度も繰り返して聴きつぶしたようなものだった。学生当時なので、CDの所有数もたかが知れてていたせいもあるが、何と言っても、"The Mayor of Simpleton" を筆頭とした楽曲とその録音の出来のよさに感動したからだった。



 今でも、"The Mayor of Simpleton" は空でも歌えるんじゃないかというくらい好きだ。このビデオも、いかにも「えげれす」という感じだし、可愛いので好き。なぜか、XTCの左側の人が、どうしてもラットルズのドラマーに見えてしまう。

 XTCを「裏ビートルズ」とするならば、楽曲の目指すものはビートルズでありつつ、その手法はXTC自身の時代に即したものであり、出来上がりは飽くまでも似て非なるもの ― とでも説明できるのだろうか。
 ポップでキャッチーで、凝った音作りだが、安っぽさが無くて良質な音楽だというのが、私にとってのXTCの認識になった。私は詳しくないが、このバンドはメンバーも入れ替わっているし、その時によって分類されるジャンルも違うらしい。ともあれ、私にとっては「ビートルズ系の素敵ポップロック」だった。

 就職してからのことだが、1977年から1992年までの2枚組ベスト盤である、[Fossil Fuel] を購入し、やはり名曲の目白押しに大満足した。
 しばらくXTCのアルバムはそれきりしか持っていなかったのだが、1999年にアルバム [Apple Venus Volme One] が出たときに、XTCの最新サウンドはどうなっているのかと思って、購入してみた。ところが、これが1回聞いたきり、繰り返し聞こうとは思えない作品で、1曲も印象に残らなかったという記憶のみがある。
 それきりXTCは追っていないのだが、惜しいことをしたのだろうか。最近のXTCは、活動休止中だそうだ。メンバーもアンディ・パートリッジが残るのみだそうだが、彼の頭髪は残っているのだろうか?

Tangled up in Blue2011/08/14 22:10

 週末にかけて数日間、高原の町で過ごした。私はテニスもゴルフも興味が無いので、ひたすら読書にいそしんでいた。ずいぶん久しぶりに「翔ぶが如く」を読んでいるのだが、なんだか辛い。辛くて長い。私は桐野利秋が苦手で、大久保利通や伊藤博文が好きだからだろう。

 高原の町は子供の頃からよく行く土地なのだが、ここ数年は確かに昔より暑く感じる。昔は夕方には長袖の上着が必要だったし、夜は普通に布団をかぶって寝ていたのだが、最近は上着も必要ない日もあるし、夜は熱帯夜では無いという程度だ。
 しかし、「1000mの高原なのに、クソ暑い!」などと文句を言っても、首都圏に帰ってくればやはり比べものにならないほど暑く、やはり高原は涼しかったと気付かされる。
 ただし、高原の町は日差しが強い。気温がいくらか低い分、日中の野外で過ごすのは平気だが、日差しの強さが平地とは比べものにならないほど強く、あっという間に日焼けしてしまう。

 日焼け止めで必ず思い出すのは、ディランのローリング・サンダー・レビューにおける、"Tangled up in Blue"。
 この映像は、私がボブ・ディランを「ボブ・ディランその人」と認識して見た、初めての映像だった。

Tangled up in Blue, By Bob Dylan

 この映像を初めて見た私は、ディランは日焼け止めを塗っているに違いないと思っていた。そうでなければ、顔が白く粉ふきイモになっている理由が分からない。このライブは野外フェスティバルのようなもので(きっとオーストラリアだ)、夜になる頃には日焼け止めがはげ落ち、斯様なことになったに違いない!
 実際は無論日焼け止めではなく、映画撮影向けの「メイク」だそうだ。私にはどうして映画撮影となると白塗りなのかは分からない。ディランとしては舞台上のピエロをイメージしたのだろうか。
 白塗りはともかくとして、私はこの映像を見ただけでディランのファンになった。このひたすらギター一本で歌いつのるディランの格好良さに脳天を直撃されたような衝撃を感じたのだ。特に、帽子の陰から時々のぞく青い瞳の美しさには完全にやられてしまった。

 私はこの時期のディランが好きなようだ。ライブ・アルバムの[Hard Rain] や、スタジオアルバムの[Desire] も好きだし、後年ブートレグシリーズで出た[The Rolling Thunder Revue] も大好きだ。大編成の重厚なサウンドに、仰々しさではなくクールなロックなドライブ感が絶妙にマッチしている感じが好きなのだろう。その上、この "Tangle up in Blue" のようなシンプルな演奏も格好良い。
 ブートレグアルバムが出たとき、ボーナスとして [Tangled up in Blue] の映像が収録されたときは、本当に嬉しかったものだ。

少年よ、大志とサインを抱け!2011/08/17 22:18

 今月の一日、テネシー州ナッシュビルのライマン・オーディトリアムで行われたボブ・ディランのコンサートで、珍しい出来事があったそうだ。
 母親と一緒に最前列でライブを鑑賞した12歳の少年,ディラン・トーマス・メイ君が、客席からハーモニカ(お祖父さんの形見)を、ディラン様に向かって差し出したところ、ステージ上でサインして返してくれたというのだ。
 この出来事は瞬く間に有名になり、地元の記者がディラン君(Young Dylanと表現している。古代ローマ風に言えば小ディランか?)に、電話でインタビューまでしているのだ。

Interview with 12-year-old that got Bob Dylan's autograph at the Ryman

 そもそも、この少年の名前が凄い。ディラン・トーマス・メイ…!ディラン様(Old Dylan, 大ディラン?)の名前の元となったウェールズ人詩人,ディラン・トーマスから取ったのではなく、ウィルベリー兄弟の二人から取ったらしい。凄い。その上、クィーンまでくっついている。
 彼の母親というのが、チケットが売り切れになった後に最前列をゲットしたというのだから、その時点でかなり幸運な少年である。差し出したハーモニカというのは、お祖父さんの形見で、1937年ホーナー社製。ディラン様はその型に目を留めたのだろうか?70になっても相変わらず鋭い眼光眼力!。
 サインをしてくれたのは、演奏が終わって楽屋に引き上げる直前。べつにディラン君の顔を見るでもなく、声をかけるでもなく、とにかく無言でサインしてくれたらしい。格好良いぞディラン様!羨ましいぞディラン君!



 インタビューによると、ディラン君は最近の音楽はあまり聴かないとのことで、渋い趣味の持ち主だ。好きな曲は、"Forever Young" と、"Tangled up in Blue" …むむっ!やるな、おぬし…!
 演奏のほうは、クラシックのホルンをやっているとのこと。うむ、いいぞ、ホルンは良い楽器だ。何せ木管五重奏に入れてもらえるような金管だからな。
 お母さんのインタビューも追加されているのだが、こちらの方が興奮が伝わってきて可笑しい。

 とにもかくにも、ディラン様がステージでサインをしてくれるとは、なんと言っても羨ましい。やはり12歳の少年が最前列で「ボブ、おねが~い!」とねだったからだろう。
 やはりディラン様とは言え、子供には甘いのか。いや、待てよ。私も子供に間違えられた前科がある。しかもディラン関連で。詳しくはこの記事参照
 よし、これならイケる!あとは最前列に陣取れば良いんだな!それで、モンティ・パイソンのスケッチか、ジョージのミュージック・ビデオに出てきそうな、いかにも「小学生」という格好をすれば良いんだ!
 サインをするついでに、一節吹いてくれないかな。いや、べつに、ディラン様が吹いたハーモニカをどうす…(以下略)

Yummy Yummy Yummy2011/08/21 21:43

 私のブリティッシュ・コメディ好きは、ビートルズの映画などを見るにつけて芽生えてきたとは思うが、なんと言っても決定打になったのは、モンティ・パイソンである。
 そのモンティ・パイソンにも色々な作品があるが、一番面白いのは、やはりテレビシリーズ,[Monty Python's Flying Circus]だと思う。中でも第1シリーズと、第2シリーズの出来は群を抜いている。私は最初に音声は英語,日本語字幕でなれてしまったので、日本語吹き替えは苦手にしている。

 第2シリーズ,エピソード11も、好きなスケッチ(コント)が詰まっているのだが、"How Not to be Seen" という作品がある。「身を隠す方法」。親切な政府広報番組として、「身を隠す方法」が伝授されるのだが、実際は「身を隠さないと消されます」という理不尽な話である。
 最初は「お立ち下さい」と言われた庶民が素直に立ち上がると、狙撃される。学習した庶民、身を隠すが容赦なく爆破で消される。行き先を告げずにバカンスに出かけても、隣人(ガンビー)の密告により、消される。密告したガンビーも消される。家も、町も、国も!…
 その模様を伝えたテレビ番組は、三輪車で大陸横断をこころみる間抜けそうなおじさんの話題を伝えると、サッカー選手へのインタビューに移る。このサッカー選手、身を隠していないと消されるということを学習しているので、見事に書類ケースに隠れた。しかし、「声は聞こえますよ」で、容赦なく爆破。
 最後に、音楽をお送りしてお別れです。曲名は、"Yummy Yummy Yummy, I've got love in my tummy" それを歌うバンドも学習しているので…?!



 消されてなる物かと、全員箱に隠れているのだが、どうせ彼らも爆破される運命ではないだろうか…?

 このふざけた楽曲は、正式なタイトルは "Yummy Yummy Yummy"。演奏しているのはアメリカのバブルガム・ポップ・グループ、オハイオ・エキスプレス。この曲は1968年に発表された彼らの代表曲だ。
 これぞ、「ザ・バブルガム・ポップ」と言うべきだろうか。軽くて親しみやすく、悪く言えば安っぽい。アホっぽいボーカルもなかなか良いが、意外とコーラスの作りなどは凝っていて良い。
 バブルガム・ポップスというのは、ビートルズが活動後半にコンセプトアルバムなるものを打ち出したり、ロックそのものが多様化してプログレッシブ・ロックなど、難解な物が出るに至って、それに対する反動として発生したそうだ。その一方で、ブリティッシュ・インベイジョンに対抗するために、実力よりも(表面的な)人気取りを最初から意図して作り上げたポップ・グループという意味もあり、プログレ発生以前からモンキーズのような存在も有名だった。

 無論、私の好きなジャンルにバブルガム・ポップというものは入っていないが、これはこれで音楽の存在として良いと思う。"Yummy Yummy Yummy" だって聴いたところイカした曲だと思うし、おそらく「時代を超えた良さ」なるものも備えているだろう。モンキーズに至っては、未だに頻繁に耳にする。
 人気先行で「作り上げる」にしても、音楽そのものの質の基本価値観レベルが高ければ、それなりの物ができあがるという好例だろう。今はやっていそうな音を適当に連ねただけの、いい加減なポップスだったら、それほどの評価は受けないだろうし、何十年後も「良い曲」として受け取られることも無いだろう。

 もっとも、オハイオ・エキスプレスに音楽的実力が底力として備わっていたわけではないようで、そこはさすがに「バブルガム・ポップス」の範囲にとどまっている。"Chewy Chewy" という曲もあるそうで、タイトルも同じような物なら、曲そのものもだいたい同じような物。日本のザ・タイガースもカバーしたことがあるそうだ。

LITMW : GH Trailer2011/08/23 23:16

 そろそろ歴史の記事でも書こうかしら…なんて気分を吹っ飛ばす!1話目が面白くて,2話目が極端につまらなかった英国ドラマもテムズ川の向こうに流れる!
 そう、ジョージのドキュメンタリー映画,[Living in the Material World: George Harrison] のトレイラーが公開されたのだ!



 もうトレイラーだけで、見たことのない写真や動画の目白押し!しかもどのジョージもハンサムで目がハートだ…。特に、インドのあたりをうろついているジョージは美形!曲に "What is Life" が入っているのも良いな。この曲はたしか、スコセッシのお気に入りだったか。私も好きだ。
 そして、コメントを寄せる友人一同がゾロゾロ!エリック・アイドルと、ジョージの写真がとても素敵。もう一人のエリックは…ええと、突っ込み甲斐のありそうな事を言っていますねぇ、「ぼくらはどれも同じような好みで、車も、服も、女性も…」ええい、黙れぇ!
 私の心配をよそに、トムさんもそこそこ収まりの良い髪型で合格。「ジョージは大好きなみんなと一緒に居るのが好きだった」…ほんと、トムさんやマイクにとっては、ジョージってそういうジョージだよね。
 ポールもリンゴも、いつものとおりで。

 なんだか予告編みただけで幸せな気分になる。映画本編が待ち遠しい。アメリカではHOBでの放映が決まっているが、ほかにも複数の映画祭でも上映される。
 日本では複数の映画館である程度の期間上映というのは無理かも知れないが、せめて1回くらいは大きなスクリーンで見たいものだ。

ポールか!ポールなのか!!2011/08/26 21:06

 アーサー・コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ・シリーズ」は、映画草創期から何種類もの映像化が試みられてきた。特にここ10年ほど、かなり頻繁に製作されており、ファンである私にはうれしい。
 原作が「聖典(キャノン)」などと言われ、それが視聴側の基本知識となるのだが、最近のホームズ作品は、このキャノンをいかに活かして魅力的な作品にするかに重点を置きつつ、冒険を試みるものが多い。特に、主役であるホームズとワトスンのキャラクター造形が、その作品の性格の大きな割合を占めることになる。
 ホームズという探偵は、どの作品でも「天才だが変人で、社会不適応者。部屋が汚く、暇になると室内で銃を撃ちまくる。相棒のデートは妨害する」…という辺りでほぼ定まっている。一方、ワトスンの描き方に関しては、「美男子で社会人として総合的にはホームズより優秀で、しかもホームズに対して態度が厳しく、射撃の腕が良い」…というのが最近の傾向だ。

 英国BBCが去年製作した「シャーロック SHERLOCK」は、舞台を完全に21世紀に移し(携帯,PCなどを使いまくる)、その中でキャノンのネタをちりばめ、キャラクター造形も秀逸な作品として大ヒットした。スペシャルドラマとして3話しか製作されなかったのに、最後は典型的なクリフハンガーで終わってしまったのだから、製作側にもかなり自信があったのだろう。日本でも先日、NHKで放映されたので見たのだが、確かにここ数年のホームズものでは一番面白かった。ただし、エピソードごとの面白さにには差があるのだが。
 (以下は、「シャーロック」をネタバレした上での記事なので、読みたくない方は飛ばしてください。)



 「シャーロック」を一番象徴しているのは、主役が「ホームズとワトスン」ではなく、「シャーロックとジョン」であるところ。当世英国ドラマのお約束、行く先々でカップルと間違えられる。そのうち面倒になって否定もしなくなる。
 シャーロックはほぼ原作に近いタイプの変人天才。演じるは、ベネディクト・カンバーバッチ。かなり怪しい男ではあるが、実は天真爛漫で、傍若無人。「しゃべるな、呼吸するな、顔出すな!ベーカー街のIQが下がる!」
 ジョンを演じるのは、数々のコメディ作品でおなじみのマーティン・フリーマンで、彼なら「ホンワカ癒し系」かと思ったが、実際はハンサムで影があり、大胆不敵で、行動力のあるジョンだった。「ホームズもの」としてはかなり冒険しているが、このジョンのキャラクターは好きだ。


 さて、21世紀を舞台とする当作品でも、敵キャラクターとして、モリアーティが登場する。エピソード1,2までは、謎の黒幕 "M"。
 エピソード3で最初に彼が登場したときは、一瞬でシャーロックに「ゲイ」判定される、ただの雑魚キャラだったのだが、次に登場したときは「なんとその正体はモリアーティ!」…なるほど。確かに意表をついている。「ゲイのふりまでして…」などと言っているが、いっそのこと本当にゲイでも良いと思うけど。



 このジェイムズ(ジム)・モリアーティを演じていたのは、アンドリュー・スコット。初めて見る役者だが、イッてる容姿と演技でかなり強烈だった。そこで、スコットがこれまで演じたキャラクターをチェックしてみると…

 Paul McCartney ([Lennon Naked] 2010 BBC)

 ポールか!ポールなのか!!
 言われてみると、確かにポールっぽい。いや、こうなるともうポールにしか見えない。ポールもファーストネームは「ジェイムズ」だ。しかもイニシャル "M"…よぉし、分かった!今日からポールはモリアーティということにしておこう。原作のモリアーティは天才数学者だが、ポールだって音楽の天才だもんね。失言傾向も似ているじゃん。「可愛いね!側においておきたくなるわけだ!」…とか。すばらしいぞ!まるでお祭りだ!(by シャーロック)



 [Lennon Naked] というドラマは、昨年NHKでも放映されていたらしい。私はこの手の作品には全く興味が無いので、1秒も見ていない。ドラマが題材とした時期が時期だけに、ビートルズの面々もキャスティングされているが、写真を見る限りは笑えてしまう。
 ジョージとリンゴの出番はあったのだろうか?ジョージ役の人は、どちらかというとリンゴ顔だと思うが。ポールは容姿が良く似ているスコットを持ってきているし、それだけでも出番があったように推測される。

 「シャーロック」に話を戻すと、モリアーティがポールだった以外は、音楽的なネタは皆無。ドラマに使われた音楽もオリジナルばかりだった。私の趣味を反映するとしたら、ストーンズの曲がすごくマッチすると思う。ビートルズやキンクスは駄目だろうな。
 せっかくデジタルレコーダーを購入して録画したのだが、なぜか主音声しか録れていない。仕方がないので、DVDが出たら買うことにする。要するに、はまったらしい。

Sweet / Big Boss Man2011/08/29 21:17

 私が好きな英国コメディ,「ザ・マイティ・ブーシュ」の二人,ジュリアン・バラットと、ノエル・フィールディングはデュオを組んでからずいぶん経つ。彼らの代表作であるブーシュ以前にも、色々と一緒に仕事をしているが、2000年にジェイムズ・ピルキントンが監督した短編映画, [Sweet] でも共演している。主演はノエルの方だろう。
 この10分ほどの短編映画、YouTubeにも上がっているのだが、どうやら18禁らしい。まぁ確かに…そういう内容だ。ノエルの脱ぎっぷりと熱演が…凄い。断っておくが、私がこの映画を見たのは、ブーシュの英国DVDボーナス映像としてくっついてきたからである。



 ロンドンに暮らすいかにもイマドキな若者,ピート・スウィート(ノエル)は、相棒のスティッチ(ジュリアン)と、楽しく毎日を過ごしている。
 ある日、友人に「想像上の妹・ポピー」を紹介され、すぐに恋に落ち、ラブラブ三昧の毎日を送りはじめる。ところが、その「想像上の彼女」との間にすきま風が吹き始めた頃、今度は「実在の彼女」であるデイジーともつきあい始める。ポピーともよりを戻し、二股をかけてお楽しみのピートを、スティッチは快く思って居らず、思わぬ邪魔立てをする。スティッチの罠にはまるピート。しかし、スティッチの真意とは…?!


 「想像上の」と言うところが意味不明なのだが、これは見てもらわないと分からない。一応、YouTubeのリンクを張っておく。

Sweet

 私はオチをまったく予想しておらず、普通にびっくりしてしまったのだが、友人には「UKモノのお約束だろう!」…と、馬鹿にされた。

 さて、この映画は全編にわたってビッグ・ボス・マンというバンドの音楽を使っている。"Big Boss Man" というと、複数の有名な楽曲があるが、この場合は英国のジャズ・フュージョンバンドのこと。映画でのエンディング・テーマでは、それこそ曲名が "Big Boss Man" という曲を使っている。
 私はこの "Big Boss Man" がすぐに好きになってしまい、映画のエンディングロールが終わる前にネットでアルバムを予約してしまったほどだった。収録はアルバムは、[Humanize]。映画のほかの楽曲もこのアルバムの曲を使っている。

Big Boss Man

 フュージョンというのは私の好きなジャンルではないが、この曲のイカした格好良さには参ってしまった。なんと言っても、オルガンの格好良さがたまらない。ボーカルもはっちゃけているし、クールでホットで最高の乗りの名曲だ。
 同アルバムでは、インストゥルメンタルも含めて、粒ぞろいの名作。かなりお勧め。

エリック、来てたんだ!2011/08/30 21:29

 今朝のニュースを見て初めて知ったのだが、エリック・アイドルが初来日を果たしていた。

 モンティ・パイソンのエリックが初来日

 パイソンの中では、エリックが一番好きな私。言ってよ、エリック!迎えに行ったのに!
 時期も時期だっただけに、「日本の首相になる準備のために来日しました」と、やおらかましてくれたらしい。さすがエリック!
 「スパマロット」というパイソンネタ満載のミュージカル作品が、果たして日本でウケるのかどうかは分からない。どうせなら、久しぶりにパイソン普及大作戦でどの作品も放映してくれれば良いのだが。

 エリック・アイドルと言えば、「ナッジ・ナッジ」や「旅行代理店」に代表される、喋りキャラであるとともに、音楽担当として卓越した才能を発揮した。私の一番のお気に入りパイソンがエリックであるところは、やはりこの音楽要素のせいだろうか。
 ヘンテコな宗教目白押しスケッチでは、ジョン・レノンもどきに扮している。ラットルズでの上手すぎるポールもどきも面白かったが、こちらもなかなか。



 パイソンの中からは、"Money Song" をどうぞ。まじめな経済番組だと思ったら、ひたすら現金フェチのエリックが歌い出す。可愛い。「マルクス主義とか言って、むーりむり♪」



 そんなエリックなだけに、ソロでも音楽を用いて大活躍。パイソンミュージックをライブで披露したアルバムもあって、これがなかなかの力作。"Always look on the bright side of life" など、不覚にも涙が滲んでしまう。



 ジョージとエリックの友情も有名。パイソンは「コメディ界のビートルズ」などと言われているが、そのレベルは同等とみて間違いないし、両者の関係の深さを思うと、珍しくこの表現は妥当。
 映画[George Harrison: Living in the material world] にもエリックは出演しているし、予告編に登場した写真もとても素敵。二人とも若くて輝いている。



 日本のお笑い界もそれなりに面白いし、実力もあると思うが、いかんせん英国とはテレビ番組の作り方が違いすぎる。予算はそれほど与えずとも、駆け出しの若手にチャンスは与えて、彼らがが「クリエイター」として、作品を好きなように作ってゆく英国の手法は、厳しい一方で(出来が悪ければ容赦なく打ち切る)、本物しか生き残らないので、当然レベルが上がる。
 ミュージカルが受けるかどうかは別として、何回目かとなる英国コメディブームが沸騰してくれれば、ザ・マイティ・ブーシュももっと知名度が上がるのでは無いだろうか。エリック御大にすがりたい気もする。