Mick Painted It Black. ― 2011/08/07 22:41
散々「カントム」の翻訳なぞしておいてこう言うのもどうかと思うが、私の英文法力は甚だ怪しいものだ。
厳密な意味での英文法にこだわらなければ、会話なり読解なりも何とか出来るつもりでいるが、これでは心許ない。私は大学が特殊だったため、受験英語をきちんとやっていないことも、その原因だと思う。「学校英語」というのは「役に立たない」などと言われがちだが、そうではあるまいと思っている。
とにかく、もう一度きちんと英文法を勉強し直そうと思い立った。評判の良い英文法テキストを検索してみると、桐原書店の「総合英語 Forest」という本が良さそうだ。早速購入して、チビチビとやり始めている。
テキストの冒頭に、文型について説明される。いわゆる五文型というものだ。その第五文型,SVOCの例文に、こんな物が挙がっていた。
Mick painted it black. (ミックはそれを黒く塗った。)
私はこの例文に登場するミックのファミリーネームを知っている。そう、ジャガーさんに違いない。テキストの作成者は、ここでニヤリとしたことだろう。ええ、分かりますよ。ニヤリ、ですね。
このテキスト、かなり分厚いのだが最後までにどれほど、この手のネタが出てくるのか、楽しみだ。
ザ・ローリング・ストーンズの "Paint It Black"。1966年発表。ブライアン・ジョーンズがシタールを弾いていることでも有名。ジョージがビートルズの "Norwegian Wood" でシタールを使ったのはこの前年だったか。とにかく彼らを取り巻くカルチャーの一部でインドがブームになっていた。
変わった楽器を取り入れただけで「文化の東西融合」と単純に論じるのは、私の趣味ではないが、とにかく変わった楽器を上手く使いこなして組み込むのは格好良くて良い。"Norwegian Wood" なり、"Paint It Black" は、その上手く、そして格好良い好例だろう。
60年代のストーンズを見て毎回判で押したように思うのは、…若い。当たり前だが若い。キースがまだジョージ要素を残した容姿をしている。ブライアンに関しては、私たちが彼の運命を知っているからだろうが、どこか上の空に見える。
ビルが殆ど映らない。妙な映像効果が入るのは、60年代ならではのご愛敬。
これは20世紀に入ってからの、アルゼンチンでの公演。
やっぱりストーンズは凄いなと思う。いわゆる「沸くような」という大群衆とは、これのことだろう。まさに大沸騰している。お姉ぇさんたちの格好も凄い。
そして、ストーンズメンバーは相変わらずばっちり決まっている。60年代の動画でも同じ事を思ったのは、ストーンズサウンドの要は、チャーリーのドラミングなのだということ。キースにしろ、ロニーにしろ、コンスタントにリズムを刻むことにはあまり熱心ではなく、二人して耳をそばだてつつ自由に飛び回るようなギターサウンドがストーンズの特徴だと思うが、それもチャーリーの上に乗っからないと無理だろう。
しかも、微妙に前のめりで、引っかかりのある、でもドライブ感満点な独特のリズムを、チャーリーは繰り出してくる。ある意味とても土臭い表現で、彼が愛するジャズとはまた違った感触がするのは、私だけだろうか。
60年代、まだ二十歳代の小僧だった時代の音楽を、世紀を超え、還暦になっても格好良く、熱く演奏してみせるストーンズ。説得力のあるミュージシャンとうのは、こういうものなのだろう。
厳密な意味での英文法にこだわらなければ、会話なり読解なりも何とか出来るつもりでいるが、これでは心許ない。私は大学が特殊だったため、受験英語をきちんとやっていないことも、その原因だと思う。「学校英語」というのは「役に立たない」などと言われがちだが、そうではあるまいと思っている。
とにかく、もう一度きちんと英文法を勉強し直そうと思い立った。評判の良い英文法テキストを検索してみると、桐原書店の「総合英語 Forest」という本が良さそうだ。早速購入して、チビチビとやり始めている。
テキストの冒頭に、文型について説明される。いわゆる五文型というものだ。その第五文型,SVOCの例文に、こんな物が挙がっていた。
Mick painted it black. (ミックはそれを黒く塗った。)
私はこの例文に登場するミックのファミリーネームを知っている。そう、ジャガーさんに違いない。テキストの作成者は、ここでニヤリとしたことだろう。ええ、分かりますよ。ニヤリ、ですね。
このテキスト、かなり分厚いのだが最後までにどれほど、この手のネタが出てくるのか、楽しみだ。
ザ・ローリング・ストーンズの "Paint It Black"。1966年発表。ブライアン・ジョーンズがシタールを弾いていることでも有名。ジョージがビートルズの "Norwegian Wood" でシタールを使ったのはこの前年だったか。とにかく彼らを取り巻くカルチャーの一部でインドがブームになっていた。
変わった楽器を取り入れただけで「文化の東西融合」と単純に論じるのは、私の趣味ではないが、とにかく変わった楽器を上手く使いこなして組み込むのは格好良くて良い。"Norwegian Wood" なり、"Paint It Black" は、その上手く、そして格好良い好例だろう。
60年代のストーンズを見て毎回判で押したように思うのは、…若い。当たり前だが若い。キースがまだジョージ要素を残した容姿をしている。ブライアンに関しては、私たちが彼の運命を知っているからだろうが、どこか上の空に見える。
ビルが殆ど映らない。妙な映像効果が入るのは、60年代ならではのご愛敬。
これは20世紀に入ってからの、アルゼンチンでの公演。
やっぱりストーンズは凄いなと思う。いわゆる「沸くような」という大群衆とは、これのことだろう。まさに大沸騰している。お姉ぇさんたちの格好も凄い。
そして、ストーンズメンバーは相変わらずばっちり決まっている。60年代の動画でも同じ事を思ったのは、ストーンズサウンドの要は、チャーリーのドラミングなのだということ。キースにしろ、ロニーにしろ、コンスタントにリズムを刻むことにはあまり熱心ではなく、二人して耳をそばだてつつ自由に飛び回るようなギターサウンドがストーンズの特徴だと思うが、それもチャーリーの上に乗っからないと無理だろう。
しかも、微妙に前のめりで、引っかかりのある、でもドライブ感満点な独特のリズムを、チャーリーは繰り出してくる。ある意味とても土臭い表現で、彼が愛するジャズとはまた違った感触がするのは、私だけだろうか。
60年代、まだ二十歳代の小僧だった時代の音楽を、世紀を超え、還暦になっても格好良く、熱く演奏してみせるストーンズ。説得力のあるミュージシャンとうのは、こういうものなのだろう。
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