少年よ、大志とサインを抱け!2011/08/17 22:18

 今月の一日、テネシー州ナッシュビルのライマン・オーディトリアムで行われたボブ・ディランのコンサートで、珍しい出来事があったそうだ。
 母親と一緒に最前列でライブを鑑賞した12歳の少年,ディラン・トーマス・メイ君が、客席からハーモニカ(お祖父さんの形見)を、ディラン様に向かって差し出したところ、ステージ上でサインして返してくれたというのだ。
 この出来事は瞬く間に有名になり、地元の記者がディラン君(Young Dylanと表現している。古代ローマ風に言えば小ディランか?)に、電話でインタビューまでしているのだ。

Interview with 12-year-old that got Bob Dylan's autograph at the Ryman

 そもそも、この少年の名前が凄い。ディラン・トーマス・メイ…!ディラン様(Old Dylan, 大ディラン?)の名前の元となったウェールズ人詩人,ディラン・トーマスから取ったのではなく、ウィルベリー兄弟の二人から取ったらしい。凄い。その上、クィーンまでくっついている。
 彼の母親というのが、チケットが売り切れになった後に最前列をゲットしたというのだから、その時点でかなり幸運な少年である。差し出したハーモニカというのは、お祖父さんの形見で、1937年ホーナー社製。ディラン様はその型に目を留めたのだろうか?70になっても相変わらず鋭い眼光眼力!。
 サインをしてくれたのは、演奏が終わって楽屋に引き上げる直前。べつにディラン君の顔を見るでもなく、声をかけるでもなく、とにかく無言でサインしてくれたらしい。格好良いぞディラン様!羨ましいぞディラン君!



 インタビューによると、ディラン君は最近の音楽はあまり聴かないとのことで、渋い趣味の持ち主だ。好きな曲は、"Forever Young" と、"Tangled up in Blue" …むむっ!やるな、おぬし…!
 演奏のほうは、クラシックのホルンをやっているとのこと。うむ、いいぞ、ホルンは良い楽器だ。何せ木管五重奏に入れてもらえるような金管だからな。
 お母さんのインタビューも追加されているのだが、こちらの方が興奮が伝わってきて可笑しい。

 とにもかくにも、ディラン様がステージでサインをしてくれるとは、なんと言っても羨ましい。やはり12歳の少年が最前列で「ボブ、おねが~い!」とねだったからだろう。
 やはりディラン様とは言え、子供には甘いのか。いや、待てよ。私も子供に間違えられた前科がある。しかもディラン関連で。詳しくはこの記事参照
 よし、これならイケる!あとは最前列に陣取れば良いんだな!それで、モンティ・パイソンのスケッチか、ジョージのミュージック・ビデオに出てきそうな、いかにも「小学生」という格好をすれば良いんだ!
 サインをするついでに、一節吹いてくれないかな。いや、べつに、ディラン様が吹いたハーモニカをどうす…(以下略)

コメント

_ jerry ― 2011/08/23 23:29

It is a good story.

Dylan is gentle highest.

_ NI ぶち ― 2011/08/25 22:30

>jerryさん
このエピソードは、あくまでもディランが無愛想にサインしたところがツボだと思います。仏頂面でも良い人!

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