楽譜ワープロ2008/10/01 22:10

 「楽譜ワープロ」という言葉があるかどうかは、知らない。私が今、欲しいと思っているもののひとつを、あえて表現すると「楽譜ワープロ」だ。無論、Windowsで使えるソフトで。

 学生時代は、手書きの楽譜を配るという行為はごく当り前のことだったので、ワープロが欲しいとは思わなかった。しかし、社会人になった今、手書き譜ではまずい場合もあるらしい。


 これは、私の手書き譜。下が聴音したときの初稿で、上がそれを清書したもの。ちなみに、この曲はとあるTP&HBの曲なのだが…(笑)。

 まずは、メジャーな楽譜作成ソフト,Finaleを無料ダウンロードで試してみた。操作そのものは簡単なのだが、どうも余計なお世話が多い。まず曲のタイトルを入れろと言われるが、1枚の紙に複数の曲を書きたい。
 楽器も最初に指定するのだが、これも余計。調子記号も、初期設定で入れては、途中で転調する場合に困る。
 さらに、文書作成ソフトの自動改行のように、1段の小節数を見た目が良くなるように調整してくれるのだが、使いにくい。多少見た目が悪くても、1段で表現すべき曲想というものがある。
 アウフ・タクトの表記や、複雑な反復記号…あれやこれやで、私はさっさとFinaleを放棄してしまった。

 要するに、私は手書きの感覚で楽譜を綺麗に打ちたいだけなのだ。鼻歌を楽譜にするとか、キーボードにつなぐとかには、まったく興味がない(私は10歳以前に、作曲能力の欠如を自覚した)。
 いっそのこと、「音符ハンコ」をペタペタ押した方が良いのだろうか?

コメント

_ Miss O'dell ― 2008/10/05 23:36

おお、良いですね、楽譜ワープロ。

ワタクシ、Singer Song Writer(バージョン忘れた)なるソフトを持っているのですが、使いこなせなくてアンインストールしてしまいました。

私の場合も作曲目的ではなく、楽譜を読めないものだからPCに打ち込んで音出してもらお~、という向上心皆無な理由から導入してみたのであります。しかし、使えねぇ~。(T^T)
五線と音符が細かくて見難いというのも苛つきましたが(改良されたのかな?)、やっぱり余計なことをしてくれるのです。
私はトラッド畑のキャベツなので、当然トラッドの楽譜を入力したい訳ですが、耳コピで伝わってきた伝統音楽って、強引に小節に分けて楽譜起こしている場合がございます。
で、ワタクシ譜面上のルールなんて知りませんので、楽譜通りに音符を置いていこうとすると、「そりゃあきまへんえ~、こうしなはれ」と言わんばかりに余計な記号を付けてくれちゃいます。いや、それ要らないから。付けたくないから。要らないっつーてんだろ! うき~~~~っ!

試しの1曲で挫折しました。もっとシンプルなやつを買えば良かったのだろうか?<完成しても演奏不可能でフリーズするかもしれないが
結構高かったんだけどな……。

_ NI ぶち ― 2008/10/06 22:51

>Miss O'dell
こんばんは。
まず、アドバイスしよう。PCに打ち込む時間は、自分で譜面を読む練習に費やした方が良いです!と、いうか耳コピーができる人は、その能力をフルに活用した方が良いし。
五線譜は慣れですよ。別にむずかしい決まりはないし。ものすごく難しいリズムの時とか、加線が多い時とかは、五線譜に慣れた人でも、つまづくもんですし。

たぶん、その「余計な記号」は、正しいんだと思います(笑)。やっぱ、耳こそがすべてですよ。私は耳コピーがまるっきりできないので、うらやましいです。
シンプルなのが欲しいってのは同感ですね。やっぱ買うのか…高いのか…うーん、フリー・ソフトで良いのないかしら…

_ Miss O'dell ― 2008/10/06 22:54

いや、耳コピー出来ないから。(泣)

_ Miss O'dell ― 2008/10/07 18:02

泣いててもしょうがないので、追記。(・-・)/

譜面のセオリー上、「余計な記号」が正しいんだってーことは解ってますって。でも、トラッド的には要らんのだと思うんですわ。トラッドやる人には、そんな記号通りには弾けないんじゃないだろか。
面白い記事を見つけました。↓これは笑える。
http://blog.livedoor.jp/potos_miki/archives/50820501.html

アイリッシュの巨匠O'Carolanの曲って、クラシックの人が楽譜通りに弾くと、「なんか変」と感じるそうな。実際、そういう風に演奏されたのを聴いたことがあるけれど、知ってる曲なのに半分聴くまで何の曲か分からなかったなんてことがあります。
あれはやはり何度も聴き込んで、ニュアンスをつかまないと弾けないんですな。それを作曲ソフトに頼ろうとした私がいけないんです。ええ、私が悪いんですとも。(T.T)

でも、私が試してみたのって、ググってもタイトルすら見つからないような曲で、録音された物なんてありそうもないっす。その上、作曲ソフトに拒否されるようじゃ、楽譜通りに弾いても絶対変な感じになるに決まってる。一体、どーしろというんじゃい。自分で適当に解釈して演れと? ……うーーん。そこまでして演ってみたい訳じゃないからいいけどぉ。←根性無し

_ NI ぶち ― 2008/10/07 23:04

やぁ、Miss O'dell。はぁ、このフィドルとヴァイオリンの比較、有名で面白いけど、すべて真実ではありませんね(笑)。イカした、素晴らしいフィドラーは、やはりしっかり練習を積んでいる。そして一部(半分?)真実!!

ははぁ、やろうとしていることがわかってきました。Miss O'dellの言う「ニュアンス」は、そのものズバリ、ニュアンスであり、フレージング、アーティキュレーション、装飾の数々。これらは、「楽譜には書かない」のが基本。書いて書けないことはないけどね。私のアイリッシュ譜はほとんど何も書き込んでいません。

オカロランをはじめとして、アイリッシュ・トラッドの曲は基本的にシンプルなので、五線譜にすべて記せますが、装飾などは演奏者の持っている楽器、技量、合わせる相手、その日の気分、繰り返す回数で変わるので、「書かない」し、「書けない」。
ですから、そのソフトを使って、最低限の譜面を作るのは無駄ではないと思いますよ。「ニュアンス」は、書かない。書いてなくても、きっと見えますから!

ところで、その試してみたい曲ってなんです?曲名とか。同名異曲が多いし(ヨドバシカメラ!)。どこで聞いた曲?ってのでも良いけど。

_ Miss O'dell ― 2008/10/12 00:17

ども♪
「イカした、素晴らしいフィドラー」で思い出したのだけれど、もう10年以上前、The Chieftainsの来日コンサートに行ったのですが、メンバーがそれぞれソロを聴かせてくれた時、フィドルのSean Keaneの演奏に度肝を抜かれましたわ。
1本のフィドルで、異なる2つの曲を同時に奏でたのです。いや~、もうビックリ。どうすればそんなことが出来るのだ? どういう脳の構造をしているのだ? 間近に寄って運指を見てみたかったなぁ。

……アーティキュレーションってなんだ? (^ ^;)
そんな小難しいことは意識してませんぜ、ワタクシ。
その曲をその曲らしく弾けりゃあいいんです、要するに。
気分や相手に合わせて変えるなんて器用なことも出来ませんし。基本的に、手に覚え込ませる暗譜です。頭では考えてないっす(これ、ダンス暗譜っていうのですね。知らなかった……)。ほーら、セッション向けじゃないでしょ~?
私の楽譜は、コードのメモ専用ですな。弾いてないと忘れちゃうんで。

で、もう1つ思い出した。作曲ソフトに手を出した訳。
勝手にコードを付けてくれるからだった。はっはっはっ。(⌒▽⌒)←怠け者
いや~、向上心低いな、我ながら。

試してみた曲っていうのは、アイリッシュじゃありませぬ。ウェールズ行った時に買ってきた楽譜集の最初の曲ですな。愛好家の多いアイリッシュと違って、録音された物が少ないです。でも、MIDI満載のサイトを見つけたので解決済みです。MIDIの見つからない曲もありますけど。

_ Miss O'dell ― 2008/10/13 23:39

また追記。

> あ、楽譜打ち込み、ご検討を祈ります。

あ~、ソフトをいじったのって、これも10年近く前のことなんですよ。
で、そのソフト、コードの候補を何種類か出してくれるのだけど、手持ち楽譜と似たようなのは出なくて、「厳密なルールはないのね。好きにしろってか」と悟り、そこで作曲ソフト遊び終了です。

思い出話ですよ、うん。

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