何か着るのを忘れていませんか?2008/10/06 22:25

 ビートルズの"Revolution" という曲は、2バージョンある。エレキを利かせたハードなシングル・ヴァージョンと、アコースティックなアルバム・ヴァージョン。
 どちらも良い曲だが、選ぶならエレキ・ヴァージョンが好きだ。

 そのエレキ・ヴァージョンの"Revolution" には、プロモーション・ビデオがある。ジョンによる微妙にオリジナルと違う歌詞や、ジョージの持っているギターなど、語るべき所はいろいろあるのだろうが、どうしてもポールに目が行ってしまう。
 それぞれにお洒落をしている3人に対し、ポールのこの格好はどう解釈すれば良いのだろうか?



 ポールは上に何か着るのを、忘れて出てきていないだろうか?彼のトップスは下着に見える。隣りのジョージが、ギターの色とよくマッチした暖色のハイネック・ニットを着ているので、さらに「下着感」が強くなる。
 「ラクダシャツ」という表現を、人の口から聞いたことがあるし、ネット上に何件か見つけたこともある。やはり、下着と思っているのは私だけではないのだ。
 
 そもそも、「ラクダシャツ」とは何だろう?いまどきはあまり目にすることのない商品だと思うが、男性用の下着だろうか。ラクダというからには、駱駝の毛が使われているのか…?いや、それだと原価が高すぎる。
 「ラクダ色の、男性用ババシャツ」という、素晴らしい説明をしてくれた人が居る。「男性用ババシャツ」という微妙な矛盾はともかく、なかなか良い。実際の使われ方としては、構造上寒くなりがちな着物の時、下に着込むのが「ラクダ・シャツ」の主たる役割だったようだ。

 しかし、ポールのこのシャツはラクダ色ではない。飽くまでもあの形状と、質感が下着っぽい。
 そこで思い出すのが、志村けんが演じる「変なおじさん」。あの人のトップスは、ポールのシャツに通ずるものがある。「変なおじさん」のシャツは綿っぽいが、あれが冬用のウール素材だと、「ラクダシャツ」。青くなると、ポールなのか。
 ラクダとか、ババとか、変なおじさんとか言うから良くない。「ビートルズの、ポールが着ていた青いキャメル・シャツ」なら、Rolling Stone誌日本版にも対応できる洒落テイストではないか。現物を見てどう思うかは知らない。

 ポールは歴史に残る映像に、大胆な下着姿で登場したが(もう、そう決めてしまった)、その一方でTP&HBは守りが固い。特に中心メンバー3人。おぼっちゃまはネクタイが基本。マイクは、初めてトムに会ったときの、ハーフ・パンツ・スタイルを、あれ以来見せていないらしい。
 南部育ちのシャイなトムさんも露出が少ないと信じていたら、Runnin' down a dream の本で、どえらい脱ぎ方をしていた。いや、明らかに脱がされている。何がどうして、あのようなことになったのか、気になって仕方がない。せめて、青いキャメル・シャツでも着ていれば…