B. B. King2015/05/18 21:50

 B.B.キングは、1925年ミシシッピ州に生まれた。幼い頃から音楽を始め、20代の頃、ナッシュヴィルでレコード・デビューした。
 最初のヒット曲が、1951年の "3 O'clock Blues"。



 とても聞きやすく、親しみやすいブルース・ナンバー。どのギターの節も、その後のブルース,ブルース系の音楽で聞き覚えのあるもので、B.B.キングのブルースが、次の世代にとって身近なブルースだったことが良く分かる。

 既にビートルズ旋風が巻き起こり、世がロック熱に浮かされていた1964年のヒット曲が、"Rock Me Baby"。



 キングのお馴染みのギター・サウンドに、パンチの効いたホーンセクションが格好良く映えている。

 ロック・ファンとしては、後輩ミュージシャンとの印象深い共演がまずイメージされるところだが、もう一曲、キングの曲を。
 1960年の "Sweet Sixteen"。



 いかにもキングというギター・サウンドもさることながら、ソウルフルな歌唱も素晴らしい。ゴスペルをやっていたこともあるだけに、説得力のある歌声だ。特に最後のコール&レスポンスの熱気が凄まじい。

 一体、B.B.キングや、マディ・ウォータースが居なかったら、ロックはどんな音楽になっていたのだろうか。ブルースの持つ重心の低さ、粘り強さ、重みのある熱量 ― それらのない、ロック ― きっと、軽快だけど地に足の着かない音楽になり、これほど長く命脈を保つことはなかっただろう。
 ミシシッピ・デルタから発し、ポピュラー・ミュージック界を覆うブルースの大河は、21世紀まで水量豊かに流れてきた。B.B.キングが大往生を遂げても、その豊かな音楽は失われず、これからも悠然と流れてゆくのだろう。

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