それぞれの"Here Comes the Sun" ― 2010/07/19 22:16
TP&HBツアーは順調に進んでいる。公式ページにはカンザス・シティでの写真がアップされていたのだが、トムさんの赤いサテンっぽい素材を取り入れたジャケットが、なかなか格好良い。
一応、"with" という表現になっているが、有り体に言えば「前座」。ツアーの最初はジョー・コッカーや、ZZトップ ― やがてバディ・ガイに、8月11日からは、クロスビー・スティルス&ナッシュが登場する。私だったら、このCS&Nが一番見てみたい。
ふと我に帰ってみる。私はどの程度CS&Nについて知っているだろうか。あまり知らない。デイヴィッド・クロスビーは元ザ・バーズの人(ちょっとした ― 容姿イメージ的な ― 詐欺師),スティーヴン・スティルスはモンキーズに入り損ねた人,そしてグラハム・ナッシュは、元ホリーズの人。…確かにほとんど知らない状態だ。
ホリーズの映像をYouTubeで探そうとしたら、ナッシュが居ない(と、思われる)ホリーズばかりが引っかかる。どうやらホリーズ史から学習する必要がありそうだ。
そうこうしているうちに、ロックンロール・ホール・オブ・フェイム25周年記念コンサートの映像が引っかかった。ポール・サイモンがクロスビーとナッシュを迎えて、親友ジョージ・ハリスンの曲を歌う。
クロスビーの図体がでかすぎるのだろうが、それにしてもポール・サイモンは小さい。そのうち携帯電話みたいに落し物の常連になってしまいそうだ。ナッシュは自分の周りの空気を掻きまわさないと歌えないのだろうか?サイモンとクロスビーが淡々と美しさを表現しているだけに、あの悶えっぷりが可笑しい。
"Here Comes the Sun" つながりで、ジェイムズ・テイラーとヨーヨー・マのコラボレーション映像を見る。
ヨーヨー・マは、クラシックに留まらない幅広い活躍で、非常に人気が高い。このテイラーとのコラボレーションも、それなりに良いものだろう。
それはそれだが、ヨーヨー・マについて、私には少し「クラシックに集中すれば良いのに」という思いがある。別に多ジャンルと交流したり、コラボレーションをしたりする事自体は悪いことではない。ただ、出来あがってくるものが、物足りない。この "Here Comes the Sun" にしても、奇麗な演奏ではあるが、オリジナル・レコーディングが持っているような、「ロックの勝利 」を燦然と知らしめる輝きには程遠い(このことは、他の誰のカバーでも同様だが)。
チェロは音色の美しい楽器だ。確かにコラボもしてみたくなる。しかし、クラシックの技術力を知っている者の耳には、どうしても物足りなくなってしまう。その物足りなさが、もったいない。マほどの才能の持ち主なら、カザルスにも肉迫出来るのではないかとという評判さえあったのに。
それとも、マはどこかで自分に見切りをつけているのだろうか?彼は単なる演奏馬鹿ではなく、非常に研究熱心で視野も広い。カザルスにはなれない以上、自分がなるべきものを別の方向に見出してしまっているのだろうか?
私は基本的にクラシックには興味がない。そんな私にも、ちょっとそんなような事を考えさせる "Here Comes the Sun" だった。
一応、"with" という表現になっているが、有り体に言えば「前座」。ツアーの最初はジョー・コッカーや、ZZトップ ― やがてバディ・ガイに、8月11日からは、クロスビー・スティルス&ナッシュが登場する。私だったら、このCS&Nが一番見てみたい。
ふと我に帰ってみる。私はどの程度CS&Nについて知っているだろうか。あまり知らない。デイヴィッド・クロスビーは元ザ・バーズの人(ちょっとした ― 容姿イメージ的な ― 詐欺師),スティーヴン・スティルスはモンキーズに入り損ねた人,そしてグラハム・ナッシュは、元ホリーズの人。…確かにほとんど知らない状態だ。
ホリーズの映像をYouTubeで探そうとしたら、ナッシュが居ない(と、思われる)ホリーズばかりが引っかかる。どうやらホリーズ史から学習する必要がありそうだ。
そうこうしているうちに、ロックンロール・ホール・オブ・フェイム25周年記念コンサートの映像が引っかかった。ポール・サイモンがクロスビーとナッシュを迎えて、親友ジョージ・ハリスンの曲を歌う。
クロスビーの図体がでかすぎるのだろうが、それにしてもポール・サイモンは小さい。そのうち携帯電話みたいに落し物の常連になってしまいそうだ。ナッシュは自分の周りの空気を掻きまわさないと歌えないのだろうか?サイモンとクロスビーが淡々と美しさを表現しているだけに、あの悶えっぷりが可笑しい。
"Here Comes the Sun" つながりで、ジェイムズ・テイラーとヨーヨー・マのコラボレーション映像を見る。
ヨーヨー・マは、クラシックに留まらない幅広い活躍で、非常に人気が高い。このテイラーとのコラボレーションも、それなりに良いものだろう。
それはそれだが、ヨーヨー・マについて、私には少し「クラシックに集中すれば良いのに」という思いがある。別に多ジャンルと交流したり、コラボレーションをしたりする事自体は悪いことではない。ただ、出来あがってくるものが、物足りない。この "Here Comes the Sun" にしても、奇麗な演奏ではあるが、オリジナル・レコーディングが持っているような、「ロックの勝利 」を燦然と知らしめる輝きには程遠い(このことは、他の誰のカバーでも同様だが)。
チェロは音色の美しい楽器だ。確かにコラボもしてみたくなる。しかし、クラシックの技術力を知っている者の耳には、どうしても物足りなくなってしまう。その物足りなさが、もったいない。マほどの才能の持ち主なら、カザルスにも肉迫出来るのではないかとという評判さえあったのに。
それとも、マはどこかで自分に見切りをつけているのだろうか?彼は単なる演奏馬鹿ではなく、非常に研究熱心で視野も広い。カザルスにはなれない以上、自分がなるべきものを別の方向に見出してしまっているのだろうか?
私は基本的にクラシックには興味がない。そんな私にも、ちょっとそんなような事を考えさせる "Here Comes the Sun" だった。
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