Krystian Zimerman2008/10/27 22:50

 私はあまりクラシックに興味が無いが、さりとて好きなピアニストが居ないわけでもない。

 Krystian Zimerman ― 1956年生まれの、ポーランド人ピアニストである。私はこのブログで、外国人の名前も基本的にカタカナ表示にしているのだが、彼の場合揺れが大きくて困る。
 ファーストネームは、「クリスティアン」や、「クリスチャン」。ファミリーネームに至っては、「ツィマーマン」「ツィンマーマン」「ツィメルマン」「ツィンメルマン」 -英語風に表記すれば、「ジマーマン」。ほぼ、ボブ・ディランの生まれた家の名前と同じだ(mの数が違う)。
 K. Zimermanはポーランド人なので、ポーランド語っぽく発音したら、また違うのかも知れない。

 Zimermanは、1975年の国際ショパン・コンクールにおいて19歳にして優勝。その後も人気実力ともに一流のピアニストとして活躍している。
 彼の良いところは、研究熱心なところ。最近は指揮にも力を入れ、ピアノ協奏曲での「弾き振り」を見せている。偉大な先輩との共演意欲も豊富なうえに、ピアノという楽器の研究にも熱心だ。
 ピアノは演奏者にできる細工がほとんどない楽器だが、Zimermanは自宅にピアノを何台も置いて調律や、楽器構造を研究をしているという。要するにオタク気質。ギター小僧に近い感覚の持ち主で、そのあたりも好きだったりする。
 演奏そのものは、正統派とでも言うべきか、すっ飛んだ冒険はしないし、安心感がある。そして丁寧。あまりにも丁寧過ぎて、去年だったかテレビでベートーヴェンの「悲愴」を全楽章繰り返し有り演奏したとき、私は最後まで持たなかった。「早く弾けー!」

 そして、私がZimermanを語るとき、どうしても外せないのが彼が美男子だということだ。
 真に実力のある偉大なピアニストに、容姿は関係ない。オペラ歌手とも仕事の仕方が違う。さらに、容姿が派手に整っていると、評価の上で損をしかねないので、恐ろしい。
 Zimermanが19歳でショパンコンクール優勝したとき、そのトロンとした美男子振りと、70年代アイドルチックな髪型で、「ショパンの再来!」ともてはやされた。むろん、彼のピアノの実力,ポーランド国籍,そして容姿あってのことである。



 しかし、Zimermanは早々にあの綺麗な顔を髭で隠す手に出た。(そういう人を、他に少なくとも一人知っているような気がする。)
 クラシック関係の知人は、「あの可愛かったZimermanが、すっかり髭オヤジになっちゃって!」と嘆くのだが、ヒゲ免疫のある私は一向に気にしない。むしろ大歓迎である。



 Zimermanは、来月演奏会のために来日するそうだ。そのポスター見て、相変わらず美男子だなと感心した。しかも、今回の曲目は、ポーランドの巨匠が、Zimermanのために書いた協奏曲とのこと。当日、サントリー・ホールはさぞかし盛況であろう。

 「髭オッケー!」などと言いつつ。Zimermanの写真で一番の傑作は、これだと思う。



 これは狙いすぎ!クラシック界きっての伊達男カラヤンと、若き美男子Zimermanをこういう角度で配置すれば、そりゃもう誰だってイチコロさ!(死語?「萌え」って言うの?)
 曲目も良い。シューマンとグリーグ。この取り合わせも間違いがない。

コメント

_ matilda ― 2008/10/28 09:32

「綺麗な顔を髭で隠す手に出た。」>ああ、これっておリン様だね。
彼の場合、髪の毛もモサなんだけどね。
一度スキンヘッドにして、ファンに剥き出しを見せて欲しいものです。
もう還暦過ぎですが、キレイなお顔だと思われます。

_ NI ぶち ― 2008/10/28 22:48

>matilda
そこでなんで、ジェフりんなんだ――― ッ?!?!!!
んなワケないでしょ!勝手にすり替えないでください!(笑)
しかし、彼がスキンヘッドになったら、何か大事なものを失うような気がする。髪の毛とは別の…なんというか、魂レベルの何か。もしくは、あの毛を除去すると、レトロな宇宙人みたいな触覚が、二本生えてるのかもね。

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