Finding Out ― 2024/11/03 22:03
本来はもっと早くこの記事を書くつもりだったが、ビジネス・デイはチャレンジングでハード。かなり遅くまで働く日が続き(work from home であることが救い。仕事を終えて30分でシャワーを浴びて就寝できる)、今日になったら今日になったで、地球の裏側の F1 予選がとんでもないことになって大騒ぎをしている。しかも、日本プロ野球も横浜が1998年以来の日本一。
ほんとうに、色々なことが一度に起きる。あと二時間半で F1 の決勝だ。
今回の [Long After Dark] のデラックス・エディションに関して、私は完全に誤解をしていた。Bluray discが付くと聴いた時点で、動画が収録されていると信じて疑わず、即ち例のトムさんが首にブルーのバンダナを巻いている "French TV" とやらの完全版とかが、収録されると思ってウキウキしていたのだ。
平日の激務の後、いよいよと思って Bluray disc を再生してみて、ぽかんとしてしまった。ただの静止画コラージュとサウンドだけではないか。
これは私がどこかでメニューを間違えたに違いないと思って、人に訊いてみると「Bluray Audio って書いてあるでしょ。そもそも動画が収録されているとは報じられていない」と言われて、しばし目が点になり、そして悶絶した。ええ、私が馬鹿でしたよ。
気を取り直して、公式が YouTube にアップしている、いわゆる "French TV" を鑑賞する。昔から思っているのだが、金髪サラサラに青いバンダナのトムさんが、ゴールデン・レトリーバーに見えて仕方がない。
しみじみ思うに、私にとってトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのベストメンバーは、ハウイとスタンのいた時期だった。バンド全体に若さがみなぎっていて、ロックンロールで、コーラスワークが最高に充実している。スティーヴ・フェローニと比較してスタンのドラミングに難ありとする人も居るが、私はそれほどとは思わず、むしろ躍動感があって、溌剌としていて好きだ。スタンのドラミングが合わなくなったのは、すなわちトムさんの変化ゆえであり、歩調を合わせるマイクやベンモントの変化ゆえだったのだと思う。
"Finding Out" はマイクとトムさんの共作らしく疾走感があって、すごく格好良い。
マイクの手つきが無性に好きだ。私は手に ―― 特に男性の手に魅力を感じる性質で、とりわけマイクのこの手つきがたまらない。ジョージも同じような手をしているが、細くて骨張っていて、指の間がしなやかに伸びて離れている。そういう手が好きで、実は自分がピアノを弾くときも ―― 骨張ってはいないが ―― 類似の手をしている。
トムさんのマイクを見るまなざしが愛しくていい。「良いギタリストがいるなぁ」という視線。初めて会ったときから、こいつを絶対に離さないを決めたトムさんの意志は、その後何十年と、彼らの人生とロックンロール・ミュージックを、より豊かなものにしたに違いない。
ほんとうに、色々なことが一度に起きる。あと二時間半で F1 の決勝だ。
今回の [Long After Dark] のデラックス・エディションに関して、私は完全に誤解をしていた。Bluray discが付くと聴いた時点で、動画が収録されていると信じて疑わず、即ち例のトムさんが首にブルーのバンダナを巻いている "French TV" とやらの完全版とかが、収録されると思ってウキウキしていたのだ。
平日の激務の後、いよいよと思って Bluray disc を再生してみて、ぽかんとしてしまった。ただの静止画コラージュとサウンドだけではないか。
これは私がどこかでメニューを間違えたに違いないと思って、人に訊いてみると「Bluray Audio って書いてあるでしょ。そもそも動画が収録されているとは報じられていない」と言われて、しばし目が点になり、そして悶絶した。ええ、私が馬鹿でしたよ。
気を取り直して、公式が YouTube にアップしている、いわゆる "French TV" を鑑賞する。昔から思っているのだが、金髪サラサラに青いバンダナのトムさんが、ゴールデン・レトリーバーに見えて仕方がない。
しみじみ思うに、私にとってトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのベストメンバーは、ハウイとスタンのいた時期だった。バンド全体に若さがみなぎっていて、ロックンロールで、コーラスワークが最高に充実している。スティーヴ・フェローニと比較してスタンのドラミングに難ありとする人も居るが、私はそれほどとは思わず、むしろ躍動感があって、溌剌としていて好きだ。スタンのドラミングが合わなくなったのは、すなわちトムさんの変化ゆえであり、歩調を合わせるマイクやベンモントの変化ゆえだったのだと思う。
"Finding Out" はマイクとトムさんの共作らしく疾走感があって、すごく格好良い。
マイクの手つきが無性に好きだ。私は手に ―― 特に男性の手に魅力を感じる性質で、とりわけマイクのこの手つきがたまらない。ジョージも同じような手をしているが、細くて骨張っていて、指の間がしなやかに伸びて離れている。そういう手が好きで、実は自分がピアノを弾くときも ―― 骨張ってはいないが ―― 類似の手をしている。
トムさんのマイクを見るまなざしが愛しくていい。「良いギタリストがいるなぁ」という視線。初めて会ったときから、こいつを絶対に離さないを決めたトムさんの意志は、その後何十年と、彼らの人生とロックンロール・ミュージックを、より豊かなものにしたに違いない。
Ways To Be Wicked ― 2024/10/26 19:41
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの [Long After Dark] デラックス・エディションが届いたので、主にディスク2を集中的に聴いている。"Wild Thing"とともに、凄く良いなと思ったのが、"Ways To Be Wicked" ―― [Playback] から知っている曲だが、やはり素晴らしい。
やはり凄く若い時期のアルバムなので、メロウな曲より、ロックンロールなサウンドが好きだ。
さりげない A メロから、マイナー展開するきゅんとするようなサビ。トムさんとマイクの共作ものには、よくある構成で最高。なぜ彼らのオリジナル・アルバムに採用されなかったのか不思議で、ジミー・アイヴィーンを問い詰めたい。
80年代にローン・ジャスティスというカントリー・バンドがカバーしたが、まぁ動画をはりつけるほどでも…ない。それよりは、やはり [Petty Country] のマーゴ・プライスとマイクのカバーの方がずっと良い。マイクの自信満々の存在感。
一応、キーファー・サザーランドがライブで歌っている動画もあったが…すごく気の抜けた曲になっていたので、却下。
やはり凄く若い時期のアルバムなので、メロウな曲より、ロックンロールなサウンドが好きだ。
さりげない A メロから、マイナー展開するきゅんとするようなサビ。トムさんとマイクの共作ものには、よくある構成で最高。なぜ彼らのオリジナル・アルバムに採用されなかったのか不思議で、ジミー・アイヴィーンを問い詰めたい。
80年代にローン・ジャスティスというカントリー・バンドがカバーしたが、まぁ動画をはりつけるほどでも…ない。それよりは、やはり [Petty Country] のマーゴ・プライスとマイクのカバーの方がずっと良い。マイクの自信満々の存在感。
一応、キーファー・サザーランドがライブで歌っている動画もあったが…すごく気の抜けた曲になっていたので、却下。
Well... All Right ― 2024/10/22 21:23
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの [Long After Dark] のデラックス・エディションの発売日を過ぎているが、アメリカの公式サイトで購入したので、航空便を待っている。
日本のショッピング・サイトで日本版を買った方が良かったかなと思う一方、アメリカに直接「日本にトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ・ファンあり!」とアピールしたいという気持ちもある。
とにかく、いまは我慢、我慢。YouTube でも聴かないように避けて通っている。
先週末、Heartbeaker's Japan Party さんのオフ会があった。楽しく参加させてもらった。TP&HB をちょっとでも好きになったら、ぜひとも参加してみて欲しい。TP&HB のみならず、周辺の広い範囲をカバーする音楽好きが大歓迎する。
そのオフ会で、トムさんのレアな映像や音源を鑑賞させてもらった。その中で気になったのが、1980年代にトムさんが単独で出演したコンサートで、バディ・ホリーの "Well... All Right" を演奏している音。
本当にレア音源だったので、YouTube にもない。ここはバディ・ホリーのオリジナルから。
バディ・ホリーに詳しくないのでよくわからないのだが、生前のアルバムには収録されていない…?のかも知れない。曲自体、まだデモっぽい。
不覚ながら、この曲のオリジナルがバディ・ホリーであることを知らなかった。ブラインド・フェイスでお馴染みではあったが、誰が作った曲かは気にしたことがなかったのだ。実のところかなりの名曲ではないか。
一体どこをどう通って、こういうギターリフがついたのだろうか。ブライド・フェイス自体、元祖スーパー・グループの天才集団なので、かなりすっ飛んでいる。バディ・ホリーのオリジナルは広く知られていたのだろうか?
どうやら、The Trashman の7インチ・シングルで知られていた…らしい。ブラインド・フェイスがどういう経緯でこの曲をカバーすることになったのか、詳しい方がいらしたら、教えてほしい。
日本のショッピング・サイトで日本版を買った方が良かったかなと思う一方、アメリカに直接「日本にトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ・ファンあり!」とアピールしたいという気持ちもある。
とにかく、いまは我慢、我慢。YouTube でも聴かないように避けて通っている。
先週末、Heartbeaker's Japan Party さんのオフ会があった。楽しく参加させてもらった。TP&HB をちょっとでも好きになったら、ぜひとも参加してみて欲しい。TP&HB のみならず、周辺の広い範囲をカバーする音楽好きが大歓迎する。
そのオフ会で、トムさんのレアな映像や音源を鑑賞させてもらった。その中で気になったのが、1980年代にトムさんが単独で出演したコンサートで、バディ・ホリーの "Well... All Right" を演奏している音。
本当にレア音源だったので、YouTube にもない。ここはバディ・ホリーのオリジナルから。
バディ・ホリーに詳しくないのでよくわからないのだが、生前のアルバムには収録されていない…?のかも知れない。曲自体、まだデモっぽい。
不覚ながら、この曲のオリジナルがバディ・ホリーであることを知らなかった。ブラインド・フェイスでお馴染みではあったが、誰が作った曲かは気にしたことがなかったのだ。実のところかなりの名曲ではないか。
一体どこをどう通って、こういうギターリフがついたのだろうか。ブライド・フェイス自体、元祖スーパー・グループの天才集団なので、かなりすっ飛んでいる。バディ・ホリーのオリジナルは広く知られていたのだろうか?
どうやら、The Trashman の7インチ・シングルで知られていた…らしい。ブラインド・フェイスがどういう経緯でこの曲をカバーすることになったのか、詳しい方がいらしたら、教えてほしい。
The Session Man ― 2024/09/07 20:16
ニッキー・ホプキンズの伝記映画 「The Session Man セッションマン ニッキー・ホプキンズ ローリング・ストーンズに愛された男」を見に行った。
当然である。私が好きなピアニストは、グレン・グールド,ニッキー・ホプキンズ,ベンモント・テンチ。
60,70年代のロック好きなら、この映画を見なければならない。ロックバンドが、ギター、ベース、ドラムスだけで構成されていた次元から、一気に多様でカラフルで魅惑的なサウンドに発展したのは、ニッキー・ホプキンズあってのことだった。ビートルズやローリング・ストーンズ「のような」バンドは数多あるが、ニッキーの存在は唯一無二。彼はその虚弱な体質と引き換えに、天からその才を授けられ、この世に使わされたに違いない。
いくつも面白い話しが出てきた。マーキー・クラブに出始めたニッキーを見て、ミックとキースが顔を見合わせて「ワァオ」というのは、トムさんとマイクのパターンでもよくある。
そのキース曰く、曲が半分できてもその先が出来ない時にニッキーに任せると、ちゃんと凄い物ができる。映画の独特な表現なのだが、ニッキーは、キンクス、ストーンズ、ザ・フー、そしてビートルズと、「グランド・スラム」を成し遂げたのだとか。ついでに、解散後のビートル4人のアルバムに参加するという、これまた「グランド・スラム」だそうだ。
我らがベンモント・テンチはニッキーに会ったことはないが、ニッキーのファン代表の現代の「セッション・マン」。ニッキーの素晴らしさを語る。ニッキーはその音楽を直感的に、しかも完璧に理解し、完璧なピアノを弾いた。ベンモント曰く、「曲のイントロからではなく、途中からはいってくるタイミングも完璧」。その話しのバックで流れているのが、 "Give Me Love" だった。
それにしても、ニッキーのストーンズに対する貢献度は本当に計り知れない。たしかにロックンロールスターたちが音楽の革命を起こしたが、セッション・マンであるニッキーの存在なしには、今日まで続くストーンズは考えられないだろう。
ひとつ謎が解けたのが、"Edward" の話。ニッキーのソロ・アルバム [The Tin Man Was a Dreamer] に収録されているのこの曲がどうして Edward なのかと不思議だった。
キース曰く。スタジオでチューニングをしようとして、ニッキーに「Eをくれ!」と言ったところ、
「え?聞こえない」
「E!」
「なに?」
「エドワードの E!」
それでニッキーのあだ名がエドワードになったそうだ。なるほど。
映画の終盤で、ニッキーが自分はショパンの生まれ変わりだと語っていた話がでてくる。生まれ変わりという事がピンとこないひとや、ショパンをよく知らない人には分からないが、私にはよくわかる。
ニッキー・ホプキンズはショパンの生まれ変わりだということは、かなり納得がいく。その天才性、ピアノに特化した音楽、虚弱体質で、早世する。親指と中指でオクターブをおさえるべらぼうな手。確かにニッキー・ホプキンズはショパンの生まれ変わりだっただろう。
当然である。私が好きなピアニストは、グレン・グールド,ニッキー・ホプキンズ,ベンモント・テンチ。
60,70年代のロック好きなら、この映画を見なければならない。ロックバンドが、ギター、ベース、ドラムスだけで構成されていた次元から、一気に多様でカラフルで魅惑的なサウンドに発展したのは、ニッキー・ホプキンズあってのことだった。ビートルズやローリング・ストーンズ「のような」バンドは数多あるが、ニッキーの存在は唯一無二。彼はその虚弱な体質と引き換えに、天からその才を授けられ、この世に使わされたに違いない。
いくつも面白い話しが出てきた。マーキー・クラブに出始めたニッキーを見て、ミックとキースが顔を見合わせて「ワァオ」というのは、トムさんとマイクのパターンでもよくある。
そのキース曰く、曲が半分できてもその先が出来ない時にニッキーに任せると、ちゃんと凄い物ができる。映画の独特な表現なのだが、ニッキーは、キンクス、ストーンズ、ザ・フー、そしてビートルズと、「グランド・スラム」を成し遂げたのだとか。ついでに、解散後のビートル4人のアルバムに参加するという、これまた「グランド・スラム」だそうだ。
我らがベンモント・テンチはニッキーに会ったことはないが、ニッキーのファン代表の現代の「セッション・マン」。ニッキーの素晴らしさを語る。ニッキーはその音楽を直感的に、しかも完璧に理解し、完璧なピアノを弾いた。ベンモント曰く、「曲のイントロからではなく、途中からはいってくるタイミングも完璧」。その話しのバックで流れているのが、 "Give Me Love" だった。
それにしても、ニッキーのストーンズに対する貢献度は本当に計り知れない。たしかにロックンロールスターたちが音楽の革命を起こしたが、セッション・マンであるニッキーの存在なしには、今日まで続くストーンズは考えられないだろう。
ひとつ謎が解けたのが、"Edward" の話。ニッキーのソロ・アルバム [The Tin Man Was a Dreamer] に収録されているのこの曲がどうして Edward なのかと不思議だった。
キース曰く。スタジオでチューニングをしようとして、ニッキーに「Eをくれ!」と言ったところ、
「え?聞こえない」
「E!」
「なに?」
「エドワードの E!」
それでニッキーのあだ名がエドワードになったそうだ。なるほど。
映画の終盤で、ニッキーが自分はショパンの生まれ変わりだと語っていた話がでてくる。生まれ変わりという事がピンとこないひとや、ショパンをよく知らない人には分からないが、私にはよくわかる。
ニッキー・ホプキンズはショパンの生まれ変わりだということは、かなり納得がいく。その天才性、ピアノに特化した音楽、虚弱体質で、早世する。親指と中指でオクターブをおさえるべらぼうな手。確かにニッキー・ホプキンズはショパンの生まれ変わりだっただろう。
Long After Dark (Deluxe Edition) ― 2024/08/31 22:15
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズが、10月18日に [Long After Dark (Deluxe Edition)] がアナログ・レコード、CD & Bluray で発売になる。
別に何十年記念でも何でもないが、未発表音源を含む、豪華な曲目が揃っている。まずは本作のトレイラーから。(期限付きらしい)
毎度ギョッとするのだが、トムさんのコメントの続きだと思ったら、マイクのコメントだったりする。
"Keep Me Alive"! アルバム発表時に収録されなかった、全TP&HBキャリアの中でも、特別に大好きな曲だ。トムさんはどうしても収録したかったが、ジミー・アイヴィーンと意見が合わず、泣く泣く削除した。
この曲を演奏するシーンが大好きだ。トムさんの髪がツヤツヤ、マイクの控えめで愛らしい佇まい(あれから変わったものだ…)、そしてスタンの飛び跳ねるようなドラミングとコーラス。このスタンが最高。確かこのセッションを収録した動画では、スタンのヘッドホンの音が大き過ぎて中断し、調整したと思ったら逆にヴォリュームを上げてしまい、みんなが飛び上がるシーンなど、私がハートブレイカーズのファンになった、ごく初期の頃に何度も見惚れていたものだ。
もう一曲、ピックアップされているのが、"Straight into Darkness"。この時期の曲に多い、ちょっと影のある微妙なポップ感の代表曲だろう。
みんな若いし、細いし、神々しい。Bluray の内容も楽しみだ。
CD の曲目はどれもワクワクだが、とくに "Wild Thing" が楽しみ。野球大好き人間としても、もちろんリッキー・ヴォーンの入場曲ヴァージョンは素晴らしいと思う。しかしこの1982年ハートブレイカーズのセッションは、控え目に言っても最高すぎる。高らかなトムさんとマイクのギターももちろんだが、スタンとハウイの重いリズムが格好良い。
このシーンではトムさんが勢い余ってギターのネックでマイクロフォンをぶん殴り、咄嗟に右手で押さえるのだが、この音が CD に収録されるのか、はたまた別のバージョンなのか。Bru rayは、たぶんこれの綺麗な画が見られるのだと思うが、最後の方のマイクがずっと笑顔のように見えるのが、確認できるのか。10月が待ち遠しい。
別に何十年記念でも何でもないが、未発表音源を含む、豪華な曲目が揃っている。まずは本作のトレイラーから。(期限付きらしい)
毎度ギョッとするのだが、トムさんのコメントの続きだと思ったら、マイクのコメントだったりする。
"Keep Me Alive"! アルバム発表時に収録されなかった、全TP&HBキャリアの中でも、特別に大好きな曲だ。トムさんはどうしても収録したかったが、ジミー・アイヴィーンと意見が合わず、泣く泣く削除した。
この曲を演奏するシーンが大好きだ。トムさんの髪がツヤツヤ、マイクの控えめで愛らしい佇まい(あれから変わったものだ…)、そしてスタンの飛び跳ねるようなドラミングとコーラス。このスタンが最高。確かこのセッションを収録した動画では、スタンのヘッドホンの音が大き過ぎて中断し、調整したと思ったら逆にヴォリュームを上げてしまい、みんなが飛び上がるシーンなど、私がハートブレイカーズのファンになった、ごく初期の頃に何度も見惚れていたものだ。
もう一曲、ピックアップされているのが、"Straight into Darkness"。この時期の曲に多い、ちょっと影のある微妙なポップ感の代表曲だろう。
みんな若いし、細いし、神々しい。Bluray の内容も楽しみだ。
CD の曲目はどれもワクワクだが、とくに "Wild Thing" が楽しみ。野球大好き人間としても、もちろんリッキー・ヴォーンの入場曲ヴァージョンは素晴らしいと思う。しかしこの1982年ハートブレイカーズのセッションは、控え目に言っても最高すぎる。高らかなトムさんとマイクのギターももちろんだが、スタンとハウイの重いリズムが格好良い。
このシーンではトムさんが勢い余ってギターのネックでマイクロフォンをぶん殴り、咄嗟に右手で押さえるのだが、この音が CD に収録されるのか、はたまた別のバージョンなのか。Bru rayは、たぶんこれの綺麗な画が見られるのだと思うが、最後の方のマイクがずっと笑顔のように見えるのが、確認できるのか。10月が待ち遠しい。
Do you know Tom Petty? ― 2024/08/26 21:00
オランダGP決勝。右京さんから、さらっと良い言葉でました。
「F1 に根性はない」
勝つために必要なのは根性ではない。その通り!
ふだんは快適な Work from Home なのだが、月に1回程度は都心のオフィスに出社する。今日は、新しく就任した偉い人(アメリカ人)とのミーティングだった。
自分のプレゼンのために資料とデータを用意し、喋る内容もスクリプトにしておく。どうせ喋る間に質問が挟まるので、それに答えるのに英語瞬発力は温存するのだ。ちなみに、スクリプトは毎回手書きしている。筆記体でアルファベットを綴るのが好きなのだ。最近は安物の万年筆を買って、ドイツ語を書いたりしている。
ともあれ、私のプレゼンが終わり、偉い人たちは客先へ出かける前のブレイク。
ここで、初対面のアメリカ人に対する我が必殺技が炸裂する。
ぶち「アメリカ人に会うと毎回同じ事を訊くのだけど…
Do you know Tom Petty?"
「イェイ!もちろん知ってるよ!」
"I love Tom Petty! I'm a big fan of Tom Petty and the Heartbreakers!"
「ワァオ!アメリカ人はみんな大好きだよ!」
ほぼ間違いなくこの展開になり、小柄ジャパニーズの私は、「トム・ペティの人」で認識されるのである。
しかも今日の偉い人の場合、好きな曲は?などと訊き返してきて、"American Girl" とか "Free Fallin'" とかいってワオワオ盛り上がり、しかも彼女はコンサートにも2回行っていると言う!おっと負けちゃいられないぜ、私だって…!…とまぁ、必殺トム・ペティ作戦は今日も成功するのであった。
アメリカの会社に勤めているので、ロック好きとはいってもビートルズやストーンズは、やっぱり UK だし、ボブ・ディランとなるとちょっと固いかなぁとなる。ザ・バーズとか、ザ・バンドなんて話は、かなりロック友情を深めないとならないだろう。
その点、トム・ペティはアメリカ人にとって「みんな大好きトム・ペティ。」一瞬でがっちり心を掴む。最悪、トムさんを知らなくても "Free Fallin'" を歌うと、「ああ、あの人か!」となる。
ちなみに、アメリカ人と言っても様々な人種があるので、トムさんがヒットしない希な場合は、スモーキー・ロビンソンである。
「F1 に根性はない」
勝つために必要なのは根性ではない。その通り!
ふだんは快適な Work from Home なのだが、月に1回程度は都心のオフィスに出社する。今日は、新しく就任した偉い人(アメリカ人)とのミーティングだった。
自分のプレゼンのために資料とデータを用意し、喋る内容もスクリプトにしておく。どうせ喋る間に質問が挟まるので、それに答えるのに英語瞬発力は温存するのだ。ちなみに、スクリプトは毎回手書きしている。筆記体でアルファベットを綴るのが好きなのだ。最近は安物の万年筆を買って、ドイツ語を書いたりしている。
ともあれ、私のプレゼンが終わり、偉い人たちは客先へ出かける前のブレイク。
ここで、初対面のアメリカ人に対する我が必殺技が炸裂する。
ぶち「アメリカ人に会うと毎回同じ事を訊くのだけど…
Do you know Tom Petty?"
「イェイ!もちろん知ってるよ!」
"I love Tom Petty! I'm a big fan of Tom Petty and the Heartbreakers!"
「ワァオ!アメリカ人はみんな大好きだよ!」
ほぼ間違いなくこの展開になり、小柄ジャパニーズの私は、「トム・ペティの人」で認識されるのである。
しかも今日の偉い人の場合、好きな曲は?などと訊き返してきて、"American Girl" とか "Free Fallin'" とかいってワオワオ盛り上がり、しかも彼女はコンサートにも2回行っていると言う!おっと負けちゃいられないぜ、私だって…!…とまぁ、必殺トム・ペティ作戦は今日も成功するのであった。
アメリカの会社に勤めているので、ロック好きとはいってもビートルズやストーンズは、やっぱり UK だし、ボブ・ディランとなるとちょっと固いかなぁとなる。ザ・バーズとか、ザ・バンドなんて話は、かなりロック友情を深めないとならないだろう。
その点、トム・ペティはアメリカ人にとって「みんな大好きトム・ペティ。」一瞬でがっちり心を掴む。最悪、トムさんを知らなくても "Free Fallin'" を歌うと、「ああ、あの人か!」となる。
ちなみに、アメリカ人と言っても様々な人種があるので、トムさんがヒットしない希な場合は、スモーキー・ロビンソンである。
Tom Petty: Somewhere You Feel Free - The Making of Wildflowers in Amazon Prime Video ― 2024/07/13 21:07
友達に教えてもらったのだが、[Tom Petty: Somewhere You Feel Free - The Making of Wildflowers] の日本語字幕付きががアマゾン・プライム・ビデオで見られる。
最初、英語の字幕ばかり追ってみてしまったので、日本語字幕は嬉しい。早速鑑賞した。
鑑賞する人には、是非とも良い音環境を整えて欲しい。パソコンやタブレットのスピーカーなど、もってのほか。Bruethooth 接続のモバイル・スピーカーや、イヤホンもちょっと信用できない。できれば有線スピーカーか、イヤホン、ヘッドホンが良いと思う。
こちらはYouTubeの動画。同じ内容だが、字幕は英語のみ。
日本語字幕を見て、最初に英語字幕で見たときと理解がそれほどかけ離れていないので安心した。
より印象強く思ったのは、2枚組アルバムがふさわしいこのセッションが、結局営業的課題で1枚にカットされたのは、関係者にとって残念だったということ。そして完全版が2020年に即完売したため、2枚組でも成功したことを証明した ―― と締めくくられているが、そこはどうだろう。まず [Wildflowers] が1枚で大ヒットし、その後の新譜、ライブ活動を経て、そして完全版という流れなので、「証明」というのはちょっと違うかな。
それから毎回驚くのだが、マイクの話す声はあまりにもトムさんとそっくり過ぎる。トムさんが喋っているのかと思ったら実はマイクだったというシーンが何度かあって、ちょっとゾクっとする。
誰か、マイク・キャンベルのドキュメンタリー映画を作らないだろうか。ハートブレイカーズとして、トムさんの相棒として、セッション・マンとして、ソングライターとして、そしてとうとうバンド・ヴォーカル・フロントマンになるという、中々充実したミュージシャン人生を送っていると思う。
さて、Heartbreakers Japan Partyさんのメール・マガジンが報じるところに寄ると、TP&HBとの仕事を多く行ってきた、マーティン・アトキンスが、この映画で自分の撮影した映像が無断で使われ、使用料も払われていないとして、ワーナー・ブラザーズを訴えたとのこと。
そんなことってあり得る…?21世紀も四半世紀を迎えようとする、しかもアメリカでそんな基本的なアーチスト(映像作家を含む)の権利が無視されることなんて…?何かの行き違いか、手違いか、はたまた悪辣弁護士が暗躍しているのか…
奇妙な世界である。
最初、英語の字幕ばかり追ってみてしまったので、日本語字幕は嬉しい。早速鑑賞した。
鑑賞する人には、是非とも良い音環境を整えて欲しい。パソコンやタブレットのスピーカーなど、もってのほか。Bruethooth 接続のモバイル・スピーカーや、イヤホンもちょっと信用できない。できれば有線スピーカーか、イヤホン、ヘッドホンが良いと思う。
こちらはYouTubeの動画。同じ内容だが、字幕は英語のみ。
日本語字幕を見て、最初に英語字幕で見たときと理解がそれほどかけ離れていないので安心した。
より印象強く思ったのは、2枚組アルバムがふさわしいこのセッションが、結局営業的課題で1枚にカットされたのは、関係者にとって残念だったということ。そして完全版が2020年に即完売したため、2枚組でも成功したことを証明した ―― と締めくくられているが、そこはどうだろう。まず [Wildflowers] が1枚で大ヒットし、その後の新譜、ライブ活動を経て、そして完全版という流れなので、「証明」というのはちょっと違うかな。
それから毎回驚くのだが、マイクの話す声はあまりにもトムさんとそっくり過ぎる。トムさんが喋っているのかと思ったら実はマイクだったというシーンが何度かあって、ちょっとゾクっとする。
誰か、マイク・キャンベルのドキュメンタリー映画を作らないだろうか。ハートブレイカーズとして、トムさんの相棒として、セッション・マンとして、ソングライターとして、そしてとうとうバンド・ヴォーカル・フロントマンになるという、中々充実したミュージシャン人生を送っていると思う。
さて、Heartbreakers Japan Partyさんのメール・マガジンが報じるところに寄ると、TP&HBとの仕事を多く行ってきた、マーティン・アトキンスが、この映画で自分の撮影した映像が無断で使われ、使用料も払われていないとして、ワーナー・ブラザーズを訴えたとのこと。
そんなことってあり得る…?21世紀も四半世紀を迎えようとする、しかもアメリカでそんな基本的なアーチスト(映像作家を含む)の権利が無視されることなんて…?何かの行き違いか、手違いか、はたまた悪辣弁護士が暗躍しているのか…
奇妙な世界である。
Petty Counrty ― 2024/07/08 21:46
実は当初、[Petty Country] を買うつもりはなかったのだ。
トム・ペティのトリビュート・アルバムとなれば買って当然のはずだが、それがカントリー・ミュージシャンによるものだというところが問題だった。私はカントリーが苦手なのだ。
ロックのルーツを探って色々な音楽を聞いていた時期、ブルースやゴスペルはとても好きだし、苦手なジャズでさえ、そのルーツの一つであるラグタイムなんかは聴くのも弾くのも好きだったりする。しかし、カントリーだけはその能天気過ぎる雰囲気がだめだった。自分でピアノを弾く場合もそうだが、音楽には――たとえ明るい音楽でも ―― 鬱情が必要だと思っているのだ。
軽すぎ、明るすぎ、ダサいファッションに貼り付けたような笑顔、カントリーのそういう雰囲気じが苦手なため、更に上流へ遡り、アイリッシュ・ミュージックに落ち着いたという経緯がある。
まぁ、そういう訳でカントリー界の大物が揃って参加するという触れ込みの、その名も [Petty Country] ―― うーん、どうなんだと思うのは当然だった。
ただ結局買う気になったのは、マイク・キャンベルとベンモント・テンチが参加していることと、スティーヴ・アールも参加していることだった。スティーヴ・アールは、私の中でカントリーカテゴリーには存在しておらず、私が聴く音楽の人だからだ。
アルバム全体的には、冒険的なアレンジがほとんどなかったのが面白かった。純粋にトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのファンで、オリジナルの良さを再現しようとする姿勢がそうさせたのだろう。このことは、私にとっては嬉しかった。聴いてて気持ちの良い素敵なアルバムだ。
世の中には、「ビートルズをクラシック風に」みたいなシロモノがあるが、心底退屈だと思う。
特に良かったものを2曲。
まず Dierks Bentley (読み方がわからないくらい、まったく知らない)による、"American Girl"。フィドル、マンドリン、バンジョーなどの、カントリー要素こそ取り入れているが、トム・ペティ・モデルのリッケンバッカーにレスポールのサウンド。ほとんどオリジナルに忠実で、トムさんへの愛情が非常に良く伝わってくる。
お次は、マーゴ・プライス ――こちらも全く知らない ―― による、"Ways To Be Wicked" これまた原曲に忠実な騒々しさで好印象。なんといっても、マイク・キャンベルが参加…参加どころか、バックコーラス(!)を務め、ギターを弾きまくる。ああ、活き活きしているなぁ。
トム・ペティのトリビュート・アルバムとなれば買って当然のはずだが、それがカントリー・ミュージシャンによるものだというところが問題だった。私はカントリーが苦手なのだ。
ロックのルーツを探って色々な音楽を聞いていた時期、ブルースやゴスペルはとても好きだし、苦手なジャズでさえ、そのルーツの一つであるラグタイムなんかは聴くのも弾くのも好きだったりする。しかし、カントリーだけはその能天気過ぎる雰囲気がだめだった。自分でピアノを弾く場合もそうだが、音楽には――たとえ明るい音楽でも ―― 鬱情が必要だと思っているのだ。
軽すぎ、明るすぎ、ダサいファッションに貼り付けたような笑顔、カントリーのそういう雰囲気じが苦手なため、更に上流へ遡り、アイリッシュ・ミュージックに落ち着いたという経緯がある。
まぁ、そういう訳でカントリー界の大物が揃って参加するという触れ込みの、その名も [Petty Country] ―― うーん、どうなんだと思うのは当然だった。
ただ結局買う気になったのは、マイク・キャンベルとベンモント・テンチが参加していることと、スティーヴ・アールも参加していることだった。スティーヴ・アールは、私の中でカントリーカテゴリーには存在しておらず、私が聴く音楽の人だからだ。
アルバム全体的には、冒険的なアレンジがほとんどなかったのが面白かった。純粋にトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのファンで、オリジナルの良さを再現しようとする姿勢がそうさせたのだろう。このことは、私にとっては嬉しかった。聴いてて気持ちの良い素敵なアルバムだ。
世の中には、「ビートルズをクラシック風に」みたいなシロモノがあるが、心底退屈だと思う。
特に良かったものを2曲。
まず Dierks Bentley (読み方がわからないくらい、まったく知らない)による、"American Girl"。フィドル、マンドリン、バンジョーなどの、カントリー要素こそ取り入れているが、トム・ペティ・モデルのリッケンバッカーにレスポールのサウンド。ほとんどオリジナルに忠実で、トムさんへの愛情が非常に良く伝わってくる。
お次は、マーゴ・プライス ――こちらも全く知らない ―― による、"Ways To Be Wicked" これまた原曲に忠実な騒々しさで好印象。なんといっても、マイク・キャンベルが参加…参加どころか、バックコーラス(!)を務め、ギターを弾きまくる。ああ、活き活きしているなぁ。
Vagabonds, Virgins & Misfits ― 2024/06/26 20:48
案の定、品切れになっていたマイク・キャンベル&ザ・ダーティ・ノブズの新譜 [Vagabonds, Virgins & Misfits] の CD を待ちきれず、MP3で買ってしまった。もちろんCDも買うので二重に購入しているのだが、構うものか。
期待を遙かに上回る名盤であることは、オープニング曲から分かる。
"The Greatest" の壮大でワクワクするようなビートルズ・サウンドに、のっけから大泣きしてしまった。なんてことだ、こんな素晴らしい曲を後に残して、トムさんは天国へ行ってしまったのか。
先日も記事にしたが、やはり "Angel of Mercy" はキラー・チューンだ。サビのポップなノリはちょっと気恥ずかしくなるほどだが、聴く人それぞれの青春を映し出しているようで、笑顔にしかならない。
さらに、ヘヴィなサウンドと、うねるようなスライドギターから、開く感じのサビの気持ちよい "Dare To Dream" ―― この冒頭三曲の素晴らしさはなかなか類を見ない。
その後テンポは様々だがヘヴィな曲が続く、そしてキラキラしたサウンドが魅力的な "Innocent Man" 、マンドリンの響きが素敵だ。
最後に、いろいろな比喩を含んでいるであろう、別れのカントリー・ロック・ナンバー "My Old Friends" これは間違いなく、ベンモント・テンチが参加しているだろう。
こんな素晴らしいアルバムを出されると、ライブも見たくなってしまう。でもアメリカ以外では無いだろうし、会場も広くないだろう。私が気軽に(?)行けるような、良い感じのマンハッタンでライブしてくれないだろうか。
期待を遙かに上回る名盤であることは、オープニング曲から分かる。
"The Greatest" の壮大でワクワクするようなビートルズ・サウンドに、のっけから大泣きしてしまった。なんてことだ、こんな素晴らしい曲を後に残して、トムさんは天国へ行ってしまったのか。
先日も記事にしたが、やはり "Angel of Mercy" はキラー・チューンだ。サビのポップなノリはちょっと気恥ずかしくなるほどだが、聴く人それぞれの青春を映し出しているようで、笑顔にしかならない。
さらに、ヘヴィなサウンドと、うねるようなスライドギターから、開く感じのサビの気持ちよい "Dare To Dream" ―― この冒頭三曲の素晴らしさはなかなか類を見ない。
その後テンポは様々だがヘヴィな曲が続く、そしてキラキラしたサウンドが魅力的な "Innocent Man" 、マンドリンの響きが素敵だ。
最後に、いろいろな比喩を含んでいるであろう、別れのカントリー・ロック・ナンバー "My Old Friends" これは間違いなく、ベンモント・テンチが参加しているだろう。
こんな素晴らしいアルバムを出されると、ライブも見たくなってしまう。でもアメリカ以外では無いだろうし、会場も広くないだろう。私が気軽に(?)行けるような、良い感じのマンハッタンでライブしてくれないだろうか。
Angel Of Mercy ― 2024/06/11 20:25
マイク・キャンベル&ザ・ダーティ・ノブズの新譜 [Vagabonds, Virgins & Misfits] の発売が迫り、収録曲から "Angel or Mercy" のビデオが発表された。
これがとてつもなく良い!ロックンロール最高!
軽快で疾走感たっぷり、さわやかで若々しい、まるでハートブレイカーズの青春時代そのもののような雰囲気で泣きそうになる。
良いところを挙げれば切りが無いが、まずギターサウンドの良さが堪能できる。何か特別な奏法とか、超絶技巧などではないが、リズムギターの迷いのないドライブ感が美しいという次元にまで高められている。スライドも交えたソロは、決して派手ではなく、歌のために最大限かつ最小限のサウンドで心を満たしてくれる。いっそ、使用した全てのギターを一つ一つ報告して欲しいくらいだ。
マイクのヴォーカルも堂に入った物で、ブレイクに入る前の "Oh" のバックコーラスなど、トム・ペティの声をサンプリングしたのではないかと思うほどそっくり。
リズムセクションもキリっとしていて、しかもポップで明るい。サビの歌詞 "Angrel of mercy" の後に入るドラムとタンバリンの合いの手なんて、ポップ過ぎて一緒に飛び跳ねるしかない。
びっくりするのが、こんな名曲を、トムさんがさばききれずに放置していたと言うことだ。トムさん自身がまた有用なソングライターなため、まぁ、マイクのこの曲は誰かに提供してもいいか…というノリか、トムさん自身がそのうち自分で歌うつもりだったのか。
トムさんを失ったマイクは今、自分自身でやるしかない。そう、やるとなったらやるしかないのだ。人生は悲しみと喪失の連続。それでも生きている人は生きるしかない。そんな誰もが心にかかえる痛みに対する、素晴らしい応援歌 ―― それが "Angel of Mercy" なのだろう。
これがとてつもなく良い!ロックンロール最高!
軽快で疾走感たっぷり、さわやかで若々しい、まるでハートブレイカーズの青春時代そのもののような雰囲気で泣きそうになる。
良いところを挙げれば切りが無いが、まずギターサウンドの良さが堪能できる。何か特別な奏法とか、超絶技巧などではないが、リズムギターの迷いのないドライブ感が美しいという次元にまで高められている。スライドも交えたソロは、決して派手ではなく、歌のために最大限かつ最小限のサウンドで心を満たしてくれる。いっそ、使用した全てのギターを一つ一つ報告して欲しいくらいだ。
マイクのヴォーカルも堂に入った物で、ブレイクに入る前の "Oh" のバックコーラスなど、トム・ペティの声をサンプリングしたのではないかと思うほどそっくり。
リズムセクションもキリっとしていて、しかもポップで明るい。サビの歌詞 "Angrel of mercy" の後に入るドラムとタンバリンの合いの手なんて、ポップ過ぎて一緒に飛び跳ねるしかない。
びっくりするのが、こんな名曲を、トムさんがさばききれずに放置していたと言うことだ。トムさん自身がまた有用なソングライターなため、まぁ、マイクのこの曲は誰かに提供してもいいか…というノリか、トムさん自身がそのうち自分で歌うつもりだったのか。
トムさんを失ったマイクは今、自分自身でやるしかない。そう、やるとなったらやるしかないのだ。人生は悲しみと喪失の連続。それでも生きている人は生きるしかない。そんな誰もが心にかかえる痛みに対する、素晴らしい応援歌 ―― それが "Angel of Mercy" なのだろう。
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