セブが鈴鹿にやってきた、ヤァ!ヤァ!ヤァ!2023/09/24 19:41

 去年、セバスチャン・ベッテルが引退して以来、すっかり F1 関連の記事はご無沙汰である。
 もちろん、全レースを観戦しているが、やはりセバスチャンがいない F1 は寂しい。しかもチャンピオン争いはまったく面白くなく、独走状態の彼は、数少ない「好きでははいドライバー」なのだ。彼以外ならほぼ全員応援しているんだけどなぁ…
 救いは、シンガポールでフェラーリが優勝したこと、お気に入りのノリス君がシンガポール、日本と連続で2位だったこと。チャンピオン争いは、諦めるとして、残り数レース、少しでも面白いレースを魅せてくれることを期待している。

 一方、わがセバスチャン・ベッテルは引退してインスタグラムを更新しつつ、マイペースな活動を続けている。
 セブがとりわけ愛している鈴鹿では、"Buzzin' coner" 「コーナーを飛ばせ!」と題して、F1 公式に食い込んで生物多様性へ啓発活動を行った。
 鈴鹿の2コーナーの縁石をミツバチ色にする男、セバスチャン・ベッテル。コーナーの内側に、自ら道具をふるって手伝った「虫さんホテル」を設置(日本の伝統的な手法で、伊勢神宮風の作り)し、地元との子供達とも交流してペイント会。
 しかも、全20名のドライバーを動員してこの「虫さんホテル」をチームごとにペイントしてもらって生物多様性への働きかけを F1 としてアピールした。ここまでできるのも、セブの人徳の賜物。アロンソやハミルトンも、セブのためなら喜んで集ってくれる。
 セブのインスタグラムではかなり長文の日本語でアピールしてくれた。ありがとう、セブ!

Sebastian Vettel and The Grid Build 'Bee Hotels' At Suzuka! | 2023 Japanese Grand Prix



 気候変動問題、生物多様性問題、人権問題、戦禍、貧困、飢餓。そのほかにもいろいろ、この世にはたくさんの問題がある。人気者がその影響力を利用して、問題を解決へ向かわせるための、より良いムーヴメントを起こそうというのは、ジョン・レノンやジョージの例のように、何十年も昔から行われている。
 昨今、問題解決をアピールしたいあまり、かえって人々の心を逆行させる活動家がいる一方で、セブは賢く、考え深く、そして自分が身を置いた F1 の素晴らしき世界への賛辞を惜しまずに行動している。彼の愛する F1 も、どこかで多様な問題と折り合いをつけなければならない。エンジンのハイブリット化はその一環だったし、セブがいま力を入れている環境に優しい新しい燃料へのアプローチも、遠からず F1 に影響してくるだろう。
 私は今後50年、100年と F1 が続き、その面白さが継承されると良いと思っている。その一方で、このスポーツは政治、経済、テクノロジーのスポーツであり、自然環境への負荷をかけるスポーツでもある。どこかで折り合いをつけなければならない。その点を、セブはあの人なつっこい笑顔で、分かりやすくメッセージにして伝えてくれている。
 私はできる限りでセブのサポートをしたい。というか…ええ、買いましたとも!"Race without trace" のフーディも、"Buzzin' corner" の T-シャツも!一体何ユーロ吹っ飛んだんだ?もうなんでもいいよ、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのボックス物と同じで、いくらでも出すよ!

 おまけ。セブの二択!
 プロストか、セナかで、セナを選ぶかと思ったけど、セブ曰く「フェアじゃ無いな、ぼくはアランとは知り合いだから」といって、両方とのこと。
 やっぱりセブの笑顔は最高だな…!

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