XVIII Chopin Competition2021/10/19 21:52

 ショパン・コンクールもいよいよ大詰め ―― らしい。一応、各ステージ通過者をチェックしたり、断片的に演奏を聴いてみたりするのだが、どうにもクラシックは長くて困る。

 ファイナルがピアノ協奏曲というのは、どうなんだというのは、学生の頃も議論になったものだ。
 ショパンはピアノに関しては天才だが、オーケストレーションとなると、二流である。私の個人的な意見では、決勝はソナタかファンタジアで良いとおもう。それに対して、オーケストラをバックに大曲を弾ききる技量も必要だという意見もある。それもそうかな…

 ファイナルで、ピアノ協奏曲1番を弾けば勝つというのは、有名なジンクスだ。チャレンジャーは2番を弾くが、確実に勝ちを狙うなら、1番というわけ。
 さっき、既に演奏の終わった四人の曲をチェックしたが、全員1番だった。この調子で12人全員1番だったら、聴く方も大変だな。

 誰が勝ってもいいし、誰も勝たなければそれでも良いだろう。ショパン・コンクールは、「優勝該当者無し」も度々ある。
 勘違いしてはいけないのは、コンクールは才能ある若者の発掘の場であり、「世界で一番ピアノが上手い人」を決める試合ではないということだ。
 コンクールは飽くまでも出発点であり、ピアニストとして大成するかどうかは、その後にかかっている。せっかく優勝しても、残念ながら大成しなかった人もいる。誰とは言わないが…いる。
 そして、二位だったアシュケナージや内田光子がその後世界最高のピアニストになったことや、エフゲニー・キーシンは出場さえしていないことを、忘れてはいけない。

 そんなことを思いながら、ぼんやり YouTube を眺めていたら、なんかとてつもなくおバカなものが引っかかった。
 メタル・ギタリストによる、幻想即興曲!



 うわー、バカだなー!おバカ・メタルを極めてて、やたらと笑える。
 どうせやるなら、左手パートも録音して、重ねればいいのに。その辺りの中途半端さが、メタル・バカっぽくていいね。

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