F.F. Chopin / Ballade No. 3 ― 2018/05/13 20:26
ピアノで、「弾けない曲を弾こう!シリーズ」。
試験でも、発表会でもない、だから仕上がりはどうでも良いという軽い気分で、「難しくて絶対無理だけど、あこがれの大曲を弾く」という企画である。
先生も笑っておつきあい下さっている。発表会まで間があるので、ショパンの大曲に挑むことしにした。そうだ、「舟歌 Barcarole」にしよう!…と意気込んだところ、珍しく先生から断られた。なんでも、「舟歌」だけは自分もまだ先生から習っていないのだという。大先生(師匠のまた師匠という意味)には、それなりのお考えがあるらしい。
私は舟歌の譜面やCDまで買っていたのだが、方針転換。バラードの3番にした。
さて、ショパンのバラードと言えば、すでに1番を弾いているのだが、この時に購入した楽譜がものすごく気に入らない。そのことについては、2015年1月15日に記事にしている。
もちろんこの楽譜に3番も載っているのだが、気に入らなすぎるので、楽譜を別にもう一冊買うことにした。
なんでも、最近は「エキエル版」なるものが、もてはやされているそうだ。ポーランドの高名なショパン研究家のヤン・エキエルが校訂に携わった版を、ポーランドの国家事業として編纂した楽譜とのこと。国際ショパン・ピアノコンクールでも、奨励譜とされている。そんなこと言われると、コンクールの参加者はこれしか使いようがないじゃないかと、文句のひとつも言いたくなる。
ともあれ、ではそのエキエル版なるもので、買ってみようじゃないかと思い、楽譜屋で手に取ってみると…高い!値段が!ものすごく高い!輸入版だから高いのは当たり前だが、それにしても高すぎる!
ええい、国家事業だか、ショパンコンクールだか何だか知らんが、そんなお金、かけていられるか!
そんな訳で、購入したのが、こちら。パデレフスキ版である。
私が音高,音大に通っていた頃は、ショパンと言えばこのパデレフスキ版が定番だった。最近は国内版も出ていて、紙も上質だ。私が最初に買った頃(中学生?)は、輸入版しかなく、東欧の経済状況を反映して紙質が悪かった。
そうそう、これこれ。ショパンといえばこれよね。
私の演奏については、おいておく。とにかく手が絶望的に小さいので、バラードを弾いているのだか、ただピアノにしがみついているのだか、よく分からない。
バラードの名演と言えば、マウリッツォ・ポリーニと、クリスティアン・ツィメルマンが双璧だろう。
しかしここでは、往年の名演、アルトゥール・ルービンシュタインをあげておく。
ショパンのバラードは1番が圧倒的な人気で、次が3番らしい。私もそれには同感。2番はもったいぶった感じがあまり好きではなく、4番は近寄りがたく、よそよそしい。ショパンのロマンティシズムと、鬱な ― メランコリックな叙情、それでいて明るくキャッチーで、力強くて、親しみやすい。
弾き易さでは、― どうだろう。私にとって弾きやすい曲なんてありはしないが、1番よりは3番の方がまだ取り付く島があるような気がする。
まともに弾けるかどうかはともかくとして、ピアノ弾きであれば、やはり弾きたいと願う大曲,名曲、バラードを楽しむことにしている。
試験でも、発表会でもない、だから仕上がりはどうでも良いという軽い気分で、「難しくて絶対無理だけど、あこがれの大曲を弾く」という企画である。
先生も笑っておつきあい下さっている。発表会まで間があるので、ショパンの大曲に挑むことしにした。そうだ、「舟歌 Barcarole」にしよう!…と意気込んだところ、珍しく先生から断られた。なんでも、「舟歌」だけは自分もまだ先生から習っていないのだという。大先生(師匠のまた師匠という意味)には、それなりのお考えがあるらしい。
私は舟歌の譜面やCDまで買っていたのだが、方針転換。バラードの3番にした。
さて、ショパンのバラードと言えば、すでに1番を弾いているのだが、この時に購入した楽譜がものすごく気に入らない。そのことについては、2015年1月15日に記事にしている。
もちろんこの楽譜に3番も載っているのだが、気に入らなすぎるので、楽譜を別にもう一冊買うことにした。
なんでも、最近は「エキエル版」なるものが、もてはやされているそうだ。ポーランドの高名なショパン研究家のヤン・エキエルが校訂に携わった版を、ポーランドの国家事業として編纂した楽譜とのこと。国際ショパン・ピアノコンクールでも、奨励譜とされている。そんなこと言われると、コンクールの参加者はこれしか使いようがないじゃないかと、文句のひとつも言いたくなる。
ともあれ、ではそのエキエル版なるもので、買ってみようじゃないかと思い、楽譜屋で手に取ってみると…高い!値段が!ものすごく高い!輸入版だから高いのは当たり前だが、それにしても高すぎる!
ええい、国家事業だか、ショパンコンクールだか何だか知らんが、そんなお金、かけていられるか!
そんな訳で、購入したのが、こちら。パデレフスキ版である。
私が音高,音大に通っていた頃は、ショパンと言えばこのパデレフスキ版が定番だった。最近は国内版も出ていて、紙も上質だ。私が最初に買った頃(中学生?)は、輸入版しかなく、東欧の経済状況を反映して紙質が悪かった。
そうそう、これこれ。ショパンといえばこれよね。
私の演奏については、おいておく。とにかく手が絶望的に小さいので、バラードを弾いているのだか、ただピアノにしがみついているのだか、よく分からない。
バラードの名演と言えば、マウリッツォ・ポリーニと、クリスティアン・ツィメルマンが双璧だろう。
しかしここでは、往年の名演、アルトゥール・ルービンシュタインをあげておく。
ショパンのバラードは1番が圧倒的な人気で、次が3番らしい。私もそれには同感。2番はもったいぶった感じがあまり好きではなく、4番は近寄りがたく、よそよそしい。ショパンのロマンティシズムと、鬱な ― メランコリックな叙情、それでいて明るくキャッチーで、力強くて、親しみやすい。
弾き易さでは、― どうだろう。私にとって弾きやすい曲なんてありはしないが、1番よりは3番の方がまだ取り付く島があるような気がする。
まともに弾けるかどうかはともかくとして、ピアノ弾きであれば、やはり弾きたいと願う大曲,名曲、バラードを楽しむことにしている。
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