A Street Cat Named Bob2018/04/21 23:11

 飛行機の移動時間に、映画「ボブという名の猫 ― 幸せのハイタッチ」を見た。ダサい副題はともかく、良い映画だった。

 ロンドンのストリート・ミュージシャンをしながら、路上生活をしているジェイムズ。薬物からの更正プログラムを受けているが、人生はうまくいかず、どん底だった。そんなとき、てソーシャルワーカーの計らいで公営住宅に住み始める。そこで茶色の野良猫と出会い、行きがかり上、ボブと名付けて飼うことになる。



 私は特に動物が好きなわけではない。猫好きとか、犬好きとか言う方が好感度が高いのだろうが ― 嫌いでもないが、特に好きでもない。ただ、人並みに、「可愛い」とは思う。そういう意味で、この映画のボブはとても可愛かった。
 ジェイムズ・ボウエンの体験談がもとになった、ノンフィクション小説が原作で、猫のボブは当の本人が演じている。
 猫と人間の友情物語であり、人生をやりなおすセカンド・チャンスへの希望の映画でもある。ロンドンが好きな人にとっても、お馴染みの風景がたっぷり見られて楽しい。

 しかし、何と言っても良かったのは音楽だ。主人公がストリート・ミュージシャンなので、重要なファクターになっている。
 ジェイムズが歌う曲を作ったのは、チャーリー・フィンク。ロックバンド,ノア&ザ・ホエールのフロント・マンだ。どの曲もキャッチーでフォーキー。とても好みに合っており、すぐにiTunesで購入した。
 ボブ・ディランやトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズなどのフォーク・ロック,ハートランド・ロックが好きな人には、すごく合うと思う。
 映画ではギター一本での弾き語りだが、サウンドトラックではバンド・サウンドになっており、こちらの方が私は好きで、ヘヴィ・ローテーションしている。歌っているのはジェイムズを演じたルーク・トレッダウェイ自身。すごく上手くはないが、この程度の歌唱力のロックミュージシャンというのは、けっこういるだろう。

 この "Satellite Moments" などは、一小節目だけ聞くと "Don't Think Twice" に聞こえるし、"Kings Highway" にも似ている。ああ、こういうちょっと拙くても、シンプルでいじらしい感じのロックって、たまらなく好きだと思う。そして、絶妙にジョージっぽいスライドを入れるセンスもいい。



 ところでこのジェイムズとボブの実話、テレビ番組でも再現ドラマが作られていた。それもついでに見たのだが、つくづくイケメンって大事だなと思った。現実はどうあれ、イケメンって大事だ。

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