Down on the Corner2015/03/20 22:54

 iPodに入れている音楽を、アルファベットの Z から遡って聴いていくということをしているが ― ストーンズ,TP&HB, ディラン,ジョージは除く ― いよいよ、C に突入した。
 昨日から今日にかけては、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル。CCRも数枚持っていた 。

 CCRも素晴らしい曲がたくさんあるが、一番好きな曲はどれかと言うと、多分 "Down on the Corner" だと思う。派手なドラマチックさはないけれど、淡々とした中にも躍動感があって、ワクワクするような音楽だ。



 Willy and the Poor Boys という半ば素人っぽいバンドの、通りでの演奏風景を歌った物で、いろいろな楽器が登場する。
 ハープは、もちろんハーモニカ。 "Gut Bass" というのは、伏せた金だらいに棒を立て、弦を張った原始的なベースのこと。これでちょっとしたソロも披露すると歌っている。
 ウォッシュボードは、もちろん洗濯板のこと。これを爪のようなものをつけた指で叩いたりかき鳴らしたりする。
 CCRがテレビ番組に出演した際、ちょっとした再現のようなことをしている。もちろん、この楽器でこんな音はしないので、リップシンクなのだが。



 よく分からないのは、"Poorboy twangs the rhythm out on his kalamazoo" のところ。「カラマズー」とは何か?
 どうやらギブスンのギターの一種のようだ。しかし、金だらいベースに洗濯板、そこにギブスンというのはしっくりこない。これだけ変に立派で洒落た楽器なのだが。貧乏バンドが、ギターだけは奮発してまともな楽器を入れたのだろうか?
 もしくは、この後に出てくるカズーと韻を踏むために入れたのかも知れない。

 カズーというのはブーブーなる笛のこと。音を聞けば、ああ、あれかと分かる。
 アンプラグドは嫌いだといいつつ、この動画にはカズーはもちろん、ウォッシュボードも登場する。しかもウォッシュボードを叩くのは、スティーヴ・フェローニ!ニースのコンセルヴァトワール!



 それにしてもアンディ・フェアウェザー・ロウのハーモニカはしょぼ過ぎるなぁ。

 "Down on the Corner" は、やはりリズムが一番の要素なのだろう。狭い音域でうろうろしているメロディを、ぐいぐい引っぱり、サビのコーラスの美しさを引き立てている。
 足しすぎず、やり過ぎず。作曲も素晴らしいが、この仕上がりにしたプロデューシングの良さにも感動する。

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