Don't Do It2013/06/25 21:44

 6月23日、サラトガ・スプリングスにおけるトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのライブ、前座はザ・ウォールフラワーズ。
 ハートブレイカーズとも縁の深いバンドなだけに、共演はあるのかなど、興味津々だったが、どうやらそれは無かった模様。"6th Avenue Heartache" にマイクが参加して、あのジョージ・スライドを聞かせてくれる…という大サービスも期待したが、それもなかったようだ。

 ウォールフラワーズのオープニング曲は、"Don't Do It"。
 何はともあれ、この名曲の最も有名と思われるバージョン。ザ・バンドの [The Last Waltz] のアンコール。映画では冒頭にあたり、私が一番すきなシーンも、ここ。冒頭の「大音量で上映すること!」から、"Good-night, Good-bye" まで。ザ・バンドのメンバーが一人ずつ大写しになるたびに、胸が締め付けられる思いがする。



 この飛び跳ねるようなグルーヴ感。長い長いライブの最後の最後に演奏したとは思えない、生き生きとした輝き。
 この素晴らしい楽曲を演奏したウォールフラワーズの動画を是非とも見たいのだが、サラトガ・スプリングスのものはまだ上がっていない。そこで、ここでは今年タンパでのライブ映像をどうぞ。




 ジェイコブ、私の記憶よりも声が低くなっている。要するに、最近のディラン様に似てきている。あれに似るのはちょっと早くないかなぁ。
 ザ・バンドに比べて、意図的と思えるほど跳ねを押さえ、フラットにプレイしている。これも格好良い。

 "Don't Do It" のオリジナルは、モータウン。作曲は名ユニットHDHこと、ホーランド=ドジャー=ホーランド。最初にマーヴィン・ゲイがレコーディングしたときのタイトルは、"Baby Don't Do It" だった。ロックの世界に来たと同時に、"Baby" が落ちたのだろうか。



 跳ねという意味では、やはりこのマーヴィンのバージョンが活発。その分、やや軽い。女性コーラスが入っているのも、その軽やかさの要因だろう。
 ザ・バンドのロックな演奏になれてしまうと、ちょっと物足りない。どうせなら、TP&HBの演奏でも聴いてみたい。

コメント

_ ねこほっぺ ― 2013/06/28 01:11

おひさしぶりです。ウォールフラワーズも地道にツアーを続けているようでまずまず安心。もうちょっと売れてもいいのにな、とはいつも思うんですが。
今日は、とり急ぎ、ライブのブートレッグ・サイトを先ほど知りましたのでお知らせします。ちょっとのぞいてみたら吃驚。いやぁもうお宝の山、という感じでした。リンクはこちらです。

http://tela.sugarmegs.org/

ウォールフラワーズの97年5月の音源を少し聞きましたが、なかなか音質も良いように思いました。もう、眠れなくなりそうなので、続きは後日にしようとおもっています。ご堪能頂ければ幸いです。また、(ジェイコブの胸毛の件など)お便りさせていただきます。

_ NI ぶち ― 2013/06/28 23:46

>ねこほっぺさん
 こんにちは。ウォールフラワーズ復活、うれしいです♪新譜は…うーんと、ソングライティングがリハビリ中かな?それでもこれからの活躍に期待大です。
 このブログでのジェイコブときたら、前髪だの、胸毛だの、ジミー・ファロンだの、散々な扱いですね。でも好きです。
 おおぅ。いわゆる「イケナイ」物ですな!すごい量だ…。私はあまり手を出していないのですが…ただ、Mudcrutchが1971年にIsn't it a pity を演奏しているCDがどうしてもほしい!…悩ましいところです。

_ dema ― 2013/07/08 22:25

お久しぶりのコメントさせていただきます。
バンドは・・・・涙が出そうです。
ラストワルツでの Don't Do Itは、Rock Of Agesのみたいなタイトさはないけど、それでもすごくいいです。特に、リックのベースにピアノが絡むところがたまらないです。

ところで、この曲の変わり種。ブルーグラスですね。
http://www.youtube.com/watch?v=oZqMopirbkg
Salty Suitesは、ぼくの最近のお気に入りで、この曲ではフラットマンドリンのソロのところが好きです。

_ NI ぶち ― 2013/07/10 22:15

>demaさん
私としては、The Last waltzの双璧はこの曲と、"The Night they drove old Divie down" ですね。でも泣けると言う意味では、"Don't do it" かな。
 ブルーグラス、なかなかタイトで良いですね。フラットマンドリン!軽く音程が悪いところが愛嬌ですね(笑)。小さい楽器は音程が難しいってよくわかります。

_ ねこほっぺ ― 2013/10/14 00:32

はたまたお久しぶりです。
Don't Do It  マイ・モーニング・ジャケツとジェイコブ・デイランの演奏です。
http://www.youtube.com/watch?v=q5hR9z8h_Kk&feature=youtu.be

2013年10月12日、NYはタイムズ・スクエアでの映像です。ジェイコブとMMJのボーカルの人(MMJは今夏ボブ・ディランとツアーをした、ということ以外知らないのですが)のノリが全く違うところがなかなか面白いです。
ところで、ウォールフラワーズはメンバーが大幅に入れ替わりました。6月にはキーボードのラミがツアーに同行しなくなり、?と思っているうちに9月初め元ドラマーのマリオ・キャリールが「また、WFで演奏できるのを楽しみにしている」、とツイート。??と思っていたら9月9日フェイスブックでベースのグレッグが正式にWFから脱退することを表明(!!!)ドラマーのジャック・アイアンズは客演に近いんだろうなぁと前から思っていましたが案の状9月下旬WFでの活動終了をツイート。

結成初期からのメンバーはジェイコブだけ、の状態でも「僕がいる限りWFの音楽は変わらない」とのこと。新たなメンバーを迎えての演奏が同じく10月12日タイムズ・スクエアでのこちら。

http://www.youtube.com/watch?v=5nqMk-YxAGQ

この演奏なら安心、むしろ一番心配なのはジェイコブの声。曲の前に「風邪を引いているので、コーラス一緒に歌って助けてね」と言ってはいますが。
因みにジェイコブはWF新譜作成にも前向きな発言をしています。だいじょうぶそう?なWFでした。
長々と失礼しました。

_ NI ぶち ― 2013/10/15 19:56

>ねこほっぺさん
 わぁお、壁花情報ありがとうございます!
 MMJは、2010年にTP&HBの全米ツアーで一部前座をつとめており、私が見た時もMMJでした。ボーカルの人はぽっちゃりだけど、実はジョージの大ファンで、ジョージのカバーアルバムを出しています。MMJはギターの人が格好良かったなぁ~。

 確かに、新生(?)WFは、ジェイコブの声が心配ですね。私は一度しか生で見ていないけど、もっと声の出る人という印象があるので。風邪かぁ。
 まぁ、メンバーのラインナップについては、贅沢いってられませんね。ストーンズやTP&HBが凄すぎるんだ。
 ジェイコブのポップでロックなソングライティングは、かなり買っています。最新アルバムはまだリハビリ中って感じですが、次回作もWFでロックな良作を期待です!

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