All We've Gotta Do Is...2012/12/31 21:24

 年末の仕事の忙しさや、各会合、お菓子を作りまくり、演奏会などなどが終わり、身の回りの片付けをして、さて新年となると、暇になる。
 忙しくて見られなかった録画海外ドラマを見たり。N響の第九で母校の晴れ姿を見たり。時々「じゃぁ、第九で歌ったの?」と訊かれることがあるので書いておくが、あの合唱は全員声楽科。つまり歌の専門学科の学生なのだ。私は声楽科(通称、うた科)ではなかったため、第九とは縁がない。

 暇になると、漫然とネットで動画を見たりする。一昨年はオードリーにはまり、去年はミザリー・ベアだった。
 最近、ジミー・ファロンが新しいディランの物まねをしたと聞いていたので確認してみた。それがこちら。ハロウィーンの歌 "Trick or treat, smell my feet" をディラン風に。しかも、お客さん全員ともの凄い盛り上がりで。バンドも加わり、なんとこれが感動的。



 ジミー・ファロン…一部で、ジェイコブ・ディランと似ていると言われている彼。数ある物まねの中でも、このディランが一番上手いのではないだろうか。
 ジミー・ファロンで印象的だったのは、2006年のシークレット・ポリスマン。アムネスティ・インターナショナルのチャリティ・イベントがロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われたのだが、多くのコメディアンも出演する。私の好きなザ・マイティ・ブーシュも出演したのでDVDを買ったのだが、これにファロンも登場した。
 曰く、アメリカからはるばるうやって来たが、なぜか楽屋口で入れてもらえず、自分は有名人だと言ってなんとか入れてもらおうとするが…。



 融通の利かないスタッフは、ショーン・ウィリアムソン。UK のドラマやコメディなどで活躍している。
 この後、ファロンはマジシャンの真似もするが結局入れてもらえない。さらに、ラッセル・ブランドに化けて紛れ込もうとしたり、白雪姫の小人になってなんとかステージに上がろうとするが、いちいちウィリアムソンにつまみ出されるのであった。

 ディランのもの真似つながりでもう一つ。
 これは、ディランの真似というわけではないが、明らかにディランを模したミュージシャンを演じた、ヒュー・ローリー。メッセージ性の強いフォーク・ロックを奏で、盛り上がっていよいよサビ、「そうさ、ぼくらは… All We've Gotta Do Is...」とキメようとするが…



 「ぼくらは…(なんだったっけ…?!)」大事なサビを忘れる凄い人。音楽が格好良いだけに、この間抜けさが素敵。
 ローリーは作曲も、ギターも、ピアノも、歌も玄人はだし。私はエリック・アイドルにしろ、ジュリアン・バラットにしろ、プロ級に音楽ができるコメディアンがお気に入り。

 ヒュー・ローリーと言えば、最近はすっかり「ドクター・ハウス」のイメージで、格好良いおっさんになってしまった。しかし、私はやはりスティーヴン・フライとスケッチをやっていた頃が好きだ。たしか今年、フライがローリーと一緒にまた何かやるつもりだと言っていたような気がする。来年、実現してくれると嬉しい。
 今年はザ・マイティ・ブーシュも一緒の仕事がなかった。ノエルもジュリアンもそれぞれに活躍してくれて嬉しいのだが、やはりブーシュが見たい。
 そんなこんなで、コメディがまた見たい。これからAmazon.uk で何か注文してこよう。この季節、いつ届くのかは分からないが。

 第九終了。なかなか面白い演奏だった。終楽章のあのゆっくりテンポ、歌詞も音符も一つ一つが分かり易く、新鮮。演奏する方は大変だろう。早く弾くためのゆっくり練習のテンポだ。その分、ごまかしも利かず、丁寧な音を聞くことが出来た。
 私の大晦日は、紅白も終わらない内に(そもそも紅白を全く見ない)、さっさと寝るのが通例。良いお年を。