Some Gilrs Live in Texas '782012/03/20 22:29

 ローリング・ストーンズの1978年にテキサスはフォート・ワースで行われたライブをDVD化した、[The Rolling Stones : Some Gilrs Live in Texas '78] は、去年の11月に賑々しく発売となった。
 しかし、時あたかもジョージ映画熱の真っ盛り。続いてBBCからは[SHERLOCK]の新シリーズは届くし、さらに試験などもあって、どんどん後回しになり、この休日を利用してやっと観賞した。



 ストーンズのライブ映像というと、比較的最近のものばかりよく目にしていたので、これはなかなか新鮮な感じがした。この78年のツアーがそういう趣向だったらしく、派手なステージ演出はなくて、舞台上でバンドが演奏をひたすら披露するシンプルな構成になっている。
 カメラワークもシンプルで、どちらかと言うと凝ったカメラ割りが苦手な私には好都合だ。もっとも、このシンプルさは映像で鑑賞する必要性が低いということにもなる。そこはなかなかよく分かっているようで、映像収録と同じ内容で、オーディオCDがついているのが嬉しい。



 私は[Some Girls] というアルバム自体がストーンズの中でもかなり好きなので、曲目などはとても満足。"Respectable" など特にお気に入り。以前、SNLでのこの曲の演奏を見たが、この時はミックが声をからしていたいたのが残念で、今回のライブ映像はその点でもうれしい。
 非常に印象的だったのは、ロニーと、スチュ。ストーンズは本当にロニーをメンバーにできて幸運だったと思う。最初から最後までまさに「弾きまくる」ロニーのロック・ギター・プレイヤーとしての才能がまさに光を放っている。キースによるとロニーは非常に耳の良いギタリストだそうだが、その意味もよくわかるような気がする。

 そして、ピアノを担当している、イアン・スチュワート。姿はほとんど映らないが、その存在感のあるピアノの音は、ハートブレイカーズのベンモント・テンチを髣髴とさせる。
 トム・ペティやマイク・キャンベルは自分たちのバンドをどんなバンドにしたいか、何等かの目標も持っていただろうし、ストーンズもその一つではなかっただろうか。もし、ストーンズのバンド・サウンドも理想の一つだったとしたら、スチュのピアノもきっとイメージ・サウンドに鳴り響いていたのではないかと思うのだ。

 ボーナス映像は、前述したSNLや、ダン・エイクロイドとのモック・インタビュー。ニュース映像では、「もう16年も続けている!」…と言っているのが、今となっては笑える。
 そして、去年と思しきミックのインタビュー映像。なんだか…画面の光具合がなんとなく変。もしや、ミックの皺を目立たせなくするようなライティングがほどこされているのだろうか?…女優か?!まったく、どいつもこいつも…

 ライブ80分,ボーナス40分にオーディオCDがついてのDVD、日本版にしてはお安いのではないだろうか。更に輸入盤ならもっと安い。英語の字幕はあるとのことなので、こちらでも良いような気がする。特にライブ本編でのミックのMCは大したことを言っていないので、輸入盤もおすすめだ。

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