湧き水の大河になるが如く ― 2011/07/12 21:32
ストーンズの、[Let It Bleed] を何気なく聴こうとして、気付いた。"Gimme Shelter" のなんと格好良いことか ― 特に、イントロの素晴らしさはどうしたことか。1969年というから、ストーンズ・メンバーのほとんどが、まだ二十代。背筋がゾクっとする。
このイントロの特筆すべきは、ジワジワと音が集まってきて、やがて楽曲が迸り出る作り。深山の湧水が細流を成し、やがて川になって流れ出すようだと、いつも思う。
ロックの場合は特に、強烈なイントロのリフが物を言う場合が多く、特にストーンズなどその分かり易い例だ。しかし、この "Gimme Shelter" のクレバーで、器用で、狙いすました格好良さも、たまらなく良い。
このようなイントロの曲として思い出すのは、スティーヴ・アールの、"Transcendental Blues"。チューニングのような、音出しのような、何となく鳴っている音が集まってきて、我に返るとドラムが二発鳴り、リフが降ってくる。
この曲の良さだけで、スティーヴ・アールの評価が高いのだが、アルバムは2枚しか持っていない。
クラシックの場合、この手のイントロはやりやすいが、中でも白眉なのが、第九。クラシックの中で、もっとも有名な曲の一つだが、その冒頭,第一楽章の「入り」が、湧き水系でかなり独特だ。
これまたチューニング中のような音の切れ間からチラチラと楽曲本体がこぼれ始め、突如、大音響とともに始まりを告げる。ベートーヴェンと言えば、「運命」で、いきなり「ジャジャジャジャーン!」…とやった人物である。その同一人物が「湧き水」のこれをやる。しかも、聴覚を失った後だというのだから、これまた背筋がゾクっとする。
このイントロの特筆すべきは、ジワジワと音が集まってきて、やがて楽曲が迸り出る作り。深山の湧水が細流を成し、やがて川になって流れ出すようだと、いつも思う。
ロックの場合は特に、強烈なイントロのリフが物を言う場合が多く、特にストーンズなどその分かり易い例だ。しかし、この "Gimme Shelter" のクレバーで、器用で、狙いすました格好良さも、たまらなく良い。
このようなイントロの曲として思い出すのは、スティーヴ・アールの、"Transcendental Blues"。チューニングのような、音出しのような、何となく鳴っている音が集まってきて、我に返るとドラムが二発鳴り、リフが降ってくる。
この曲の良さだけで、スティーヴ・アールの評価が高いのだが、アルバムは2枚しか持っていない。
クラシックの場合、この手のイントロはやりやすいが、中でも白眉なのが、第九。クラシックの中で、もっとも有名な曲の一つだが、その冒頭,第一楽章の「入り」が、湧き水系でかなり独特だ。
これまたチューニング中のような音の切れ間からチラチラと楽曲本体がこぼれ始め、突如、大音響とともに始まりを告げる。ベートーヴェンと言えば、「運命」で、いきなり「ジャジャジャジャーン!」…とやった人物である。その同一人物が「湧き水」のこれをやる。しかも、聴覚を失った後だというのだから、これまた背筋がゾクっとする。
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