The Mighty Boosh ― 2010/01/06 20:58
とうとう、この記事を書く日が来た。感無量である。
私がオードリーで遊んでいる間に、コメディの本場からものすごいニュースが届いた。
BBCのコメディドラマ番組、「ザ・マイティ・ブーシュ The Mighty Boosh」が、日本のテレビで放映されることになった。私には、自分が日本一のブーシュ・ファンだと言える、自信がある。2005年の暮にブーシュと出会って以来4年、この日をどれほど心待ちにしたことか…!
チャンネルは、スカパー!や、ケーブルで視聴できる「フジテレビNEXT」。本日1月6日夜10時から始まる。一度に2話ずつの放映だが、来週にかけて何度か繰り返し放映されるので、ぜひチェックしてもらいたい。
→ フジテレビNEXT, The Mighty Booshのページ

クリエイターは、ジュリアン・バラット(右)と、ノエル・フィールディング(左)。この二人が、脚本、主演をこなすのはもちろん、音楽はすべてジュリアンが制作。アート・デザイン関係は、ノエルが担当している。
基本的には、シチュエーション・コメディ。ハワード(ジュリアン)と、ヴィンス(ノエル)の二人が、動物園の職員や、駆け出しのミュージシャン、リサイクル・ショップの店員などをしながら、様々な冒険に巻き込まれる…のだが、どうもうまく説明できない。
特徴を説明する言葉でよくつかわれるのは、シュールでナンセンス、パンキッシュで、スタイリッシュで、摩訶不思議。変な世界に、変な生き物、変な音楽に変な衣装…。とにかく、これは見るしか分からない感覚のコメディである。あまりにもコメディの本場ならではのコア・コメディなため、これまで日本では紹介されなかったが、いよいよ機が熟したのだろうか。ちなみに、アメリカやオーストラリアではもうすでに放映されている。
本国イギリスでは、若い世代を中心にある種の熱狂を巻き起こし、テレビはシリーズ3まで放映、全英ツアー・ライブも過去2回。ロックフエスや、チャリティフェスの常連、NMEアウォードでは、3年連続最優秀テレビ番組賞を獲得。ジュリアンとノエルは、ブーシュ以外にも、ドラマや映画、CM、バラエティ番組でも大活躍している。
ブーシュの魅力は様々あるが、ここでは音楽面のことを記すことにする。
まず、何といってもジュリアンの音楽的才能。本職がミュージシャンでも行けるほどの実力を持っている。コメディアンになる前はアラン・ホールズワースを尊敬するジャズ・ギタリストで、ものすごい速弾きテクニックを持っている。しかもクリエイターとしても器用で、ありとあらゆるジャンルの音楽をせっせと作り続けている。
コメディで使われる音楽のほかに、ストーリーに関連する事項にはすさまじく音楽のネタが多い。クリエイターの二人が元来音楽狂と言うべきで、このためにブーシュは何度かNMEの表紙を飾っている。本物のミュージシャンが出演することもある。
今、思いだせるだけの音楽ネタを列記してみると…
カルロス・サンタナ:姿は見せないが、やたらと話題にのぼる。電話していたこともある。
ウッドストック:お葬式と間違える。お掃除をしたくなければザ・フーのように逃げなきゃいけない。
ゲイリー・ニューマン:飛行機を貸してもらう。本物がお店の戸棚に入っていたこともある。
レイザーライト:本物が新しいサウンドを探している。
ミック・ジャガー:神様なので祭壇に祀ってある。
グラム・フォーク:衣装はクランシーブラザーズ。メイクと髪の毛はキッス。レパートリーはサイモン&ガーファンクルと、ジューダス・ブリースト
ブライアン・フェリー:偽物が森で子育てをしている。
ロジャー・ダルトリー:本物がフリフリエプロンのお掃除おじさん。
そのほかにも、地獄のお猿はヘヴィメタが好き。モッズの王者vsチーズロッカー!ジョン・コルトレーンは、機関車トーマスに化ける。エレクトロポップはジャズに襲撃され、おばあちゃん達はデスメタル好き。パンク細胞が存亡の危機だ!…などなど、あげ始めたら切りがない。
私が好きそうなエリア ― たとえばウィルベリー兄弟などは聖域なのかと思いきや、ブーシュの本には、ディラン様が登場。しかも、アリス・クーパーが好きなチューインガムの話(これじゃ全然わからん)。(ちなみに、この本には当初、ノエルとロン・ウッドの共作したものが掲載される予定だったが、ロンの体調不良のため、頓挫したらしい。)

あまりにもコア過ぎて、日本でウケなかったらどうしようと心配する一方、一定のヒットを記録すれば、もっとメジャーなチャンネルで放映されるようになるかしらなどなど、期待と不安の入り混じるブーシュ日本デビューである。
私がオードリーで遊んでいる間に、コメディの本場からものすごいニュースが届いた。
BBCのコメディドラマ番組、「ザ・マイティ・ブーシュ The Mighty Boosh」が、日本のテレビで放映されることになった。私には、自分が日本一のブーシュ・ファンだと言える、自信がある。2005年の暮にブーシュと出会って以来4年、この日をどれほど心待ちにしたことか…!
チャンネルは、スカパー!や、ケーブルで視聴できる「フジテレビNEXT」。本日1月6日夜10時から始まる。一度に2話ずつの放映だが、来週にかけて何度か繰り返し放映されるので、ぜひチェックしてもらいたい。
→ フジテレビNEXT, The Mighty Booshのページ
クリエイターは、ジュリアン・バラット(右)と、ノエル・フィールディング(左)。この二人が、脚本、主演をこなすのはもちろん、音楽はすべてジュリアンが制作。アート・デザイン関係は、ノエルが担当している。
基本的には、シチュエーション・コメディ。ハワード(ジュリアン)と、ヴィンス(ノエル)の二人が、動物園の職員や、駆け出しのミュージシャン、リサイクル・ショップの店員などをしながら、様々な冒険に巻き込まれる…のだが、どうもうまく説明できない。
特徴を説明する言葉でよくつかわれるのは、シュールでナンセンス、パンキッシュで、スタイリッシュで、摩訶不思議。変な世界に、変な生き物、変な音楽に変な衣装…。とにかく、これは見るしか分からない感覚のコメディである。あまりにもコメディの本場ならではのコア・コメディなため、これまで日本では紹介されなかったが、いよいよ機が熟したのだろうか。ちなみに、アメリカやオーストラリアではもうすでに放映されている。
本国イギリスでは、若い世代を中心にある種の熱狂を巻き起こし、テレビはシリーズ3まで放映、全英ツアー・ライブも過去2回。ロックフエスや、チャリティフェスの常連、NMEアウォードでは、3年連続最優秀テレビ番組賞を獲得。ジュリアンとノエルは、ブーシュ以外にも、ドラマや映画、CM、バラエティ番組でも大活躍している。
ブーシュの魅力は様々あるが、ここでは音楽面のことを記すことにする。
まず、何といってもジュリアンの音楽的才能。本職がミュージシャンでも行けるほどの実力を持っている。コメディアンになる前はアラン・ホールズワースを尊敬するジャズ・ギタリストで、ものすごい速弾きテクニックを持っている。しかもクリエイターとしても器用で、ありとあらゆるジャンルの音楽をせっせと作り続けている。
コメディで使われる音楽のほかに、ストーリーに関連する事項にはすさまじく音楽のネタが多い。クリエイターの二人が元来音楽狂と言うべきで、このためにブーシュは何度かNMEの表紙を飾っている。本物のミュージシャンが出演することもある。
今、思いだせるだけの音楽ネタを列記してみると…
カルロス・サンタナ:姿は見せないが、やたらと話題にのぼる。電話していたこともある。
ウッドストック:お葬式と間違える。お掃除をしたくなければザ・フーのように逃げなきゃいけない。
ゲイリー・ニューマン:飛行機を貸してもらう。本物がお店の戸棚に入っていたこともある。
レイザーライト:本物が新しいサウンドを探している。
ミック・ジャガー:神様なので祭壇に祀ってある。
グラム・フォーク:衣装はクランシーブラザーズ。メイクと髪の毛はキッス。レパートリーはサイモン&ガーファンクルと、ジューダス・ブリースト
ブライアン・フェリー:偽物が森で子育てをしている。
ロジャー・ダルトリー:本物がフリフリエプロンのお掃除おじさん。
そのほかにも、地獄のお猿はヘヴィメタが好き。モッズの王者vsチーズロッカー!ジョン・コルトレーンは、機関車トーマスに化ける。エレクトロポップはジャズに襲撃され、おばあちゃん達はデスメタル好き。パンク細胞が存亡の危機だ!…などなど、あげ始めたら切りがない。
私が好きそうなエリア ― たとえばウィルベリー兄弟などは聖域なのかと思いきや、ブーシュの本には、ディラン様が登場。しかも、アリス・クーパーが好きなチューインガムの話(これじゃ全然わからん)。(ちなみに、この本には当初、ノエルとロン・ウッドの共作したものが掲載される予定だったが、ロンの体調不良のため、頓挫したらしい。)

あまりにもコア過ぎて、日本でウケなかったらどうしようと心配する一方、一定のヒットを記録すれば、もっとメジャーなチャンネルで放映されるようになるかしらなどなど、期待と不安の入り混じるブーシュ日本デビューである。
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