2021 Azerbaijan Grand Prix (6/7/2021 追記)2021/06/06 23:54

 F1,アゼルバイジャンGPは、23時頃には終わるだろうから、その後で今日の記事をアップすればいいやと思っていた。

 甘かった……。アゼルバイジャンは荒れるんだ……。

 なんだかもう、心臓に悪いし、神経も脳も疲れ切って、眠ることも難しい。今日、記事をアップするのは、諦める。
 明日、私がまともでいたら、追記することにしよう。

 これだから、F1ファンはやめられない。

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 前戦のモナコから、セバスチャン・ベッテルが復調している、と言われている。モナコもポイントを取ったし、今回はなんと2位だ。
 もっとも、モナコも、アゼルバイジャンも市街地の特殊なコースだ。いつもとは事情が異なり、番狂わせも多い。ここで浮かれること無く、次戦に臨んで欲しい。

 そうは言っても…!
 やっぱり、セブの2位ポディウム獲得には、泣いた。あの明るい笑顔、声、生き生きとしたセバスチャン。やっぱり F1 には彼が必要だ。
 ペレスを押し出すことになった移籍だったが、そのペレスが優勝というのも粋ではないか。にこやかに握手する二人に、こちらも笑顔になってしまう。
 「歌う?歌う?!」と期待する川井ちゃんもふくめ、実況陣も嬉しそうだった。
 確かにセブはシーズン前に「成長曲線になるだろう」と、慎重なコメントをしていた。実際、開幕からは苦しんでいた。そして、この二戦の復調である。今のところ、彼の言った通りになっている。
 シーズンは長い。タフなこと、辛いこと、嬉しいこと、波乱、事件、きっといろいろあるだろう。でも、私はきっとまたセブの明るい表情が見られると、信じている。

 レースそのものは、予選からもう、ドカンドカンとぶつかりまくり、大混乱だった。
 ストロールとフェルスタッペンのタイヤトラブルに関して、ピレリを非難する声も多い。ストロールに関しては、予想外の出来事で、どうにも仕方がないと思う。
 ただ、フェルスタッペンは、ストロールのトラブルに何か学ぶべき物がなかったのだろうか。トラブルの直前にファステストも出している。ファステストの1ポイントよりも、走りきることの方が、何倍も重要だったはずだ。ハードタイヤに限界があることを予想して、もっとタイヤをいたわれば、彼はポディウムの頂点にいて、ハミルトンを引き離していたのではないだろうか。
 まぁ、私はみんなが大好きな、フェルスタッペンがあまり好きじゃないので、コメントが辛くなるのだが。

 ハミルトンが再スタート時の 1 コーナーで止まらずに直進したときは、ああ、これも運命だなと思った。彼にはあんなリスクを負う必要なんてなかった。普通に考えればそうなのだ。
 しかし、車をあんな速度で走らせるという、ちょっとイカれた競技の頂点に君臨する男は、普通ではなかった。ああするのが、彼の宿命だった。
 どちらかというと、タイトルはハミルトンに取らせたい私だが、あの直進は、ショッキングでありつつ、なんだかすがすがしささえ、感じられた。
 これで、タイトル争いはほぼイーブンに戻った。次回から仕切り直しだ。

 ホンダは、総合的にはご機嫌な週末だったろう。角田くんもポイントを取ったし。
 ただ、ホンダの活躍を見ても、私は心のどこかで、「でも F1 から去るんだよね」という、冷めた感覚がする。これから、F1 は変わっていくだろう。ガソリンがメインの燃料ではなくなるかも知れないし、カテゴリーの再編がはじまるだろう。でも、そのときホンダは F1 にはいないのだ。居ると居ないとでは、大違いだ。
 去ることを選択したホンダを、日本人の平均ほどには応援していない。

 最後に、F1 七不思議。
 どうして、ライコネンが10位でポイントゲットなの?ジョヴィナッツィが前に出るはずじゃないの?!どうしてほぼ毎回(脇見運転しなければ)、キミが上なの?!
 好きだ…キミのこういう魔法使いみたいな所も…
 たぶん、セブは大宴会の後、キミと二人でささやかなお祝をいしているだろう。