Itzhak Perlman2019/07/05 23:20

 ヴァイオリニスト、イツァーク・パールマンのドキュメンタリーを見た。
 彼の演奏そのものよりも、人生に焦点を当てた作品で、なかなか面白かった。

 何が面白いって、パールマンが共演する人がいちいち超大物過ぎて、基準がどこにあるのか、さっぱり分からなくなることだ。
 バッハの伴奏は、マルタ・アルゲリッチでなくてはならぬと言い、アルゲリッチほどの人が、少ししか出てこない。
 一番凄いなと思ったのが、チャイコフスキーのピアノ三重奏の練習風景で、一瞬だけ映ったピアニストが、エフゲニー・キーシンだったこと。キーシン!超のつくピアノ・ヒーローなのに、ほんの一瞬の登場だった。
 2015年にカーネギーホールで、チェロのマイスキーも含めて演奏会をしており、その練習だったようだ。



 パールマンはクラシックの枠を超えたマルチな演奏家で、映画音楽も担当している。
 ドキュメンタリーでは、ビリー・ジョエルのコンサートに参加して、その存在感を見せていた。
 こちらは、オーディエンス・ショットではあるが、"We Didn't Start the Fire"――



 ビリー・ジョエルとパールマンには共通点が多いようだが、ニューヨーク・メッツのファンであることもそうらしい。