Billy Joel 19782013/05/06 20:34

 何気なくテレビを点けてみたところ、ビリー・ジョエルが1978年に出演したBBCの [The Old Grey Whistle Test] のライブ映像が流れていた。

 ビリー・ジョエルに関しては、好きなアーチストを尋ねられて挙げる人ではないし、全てのアルバムも持っていない。
 それでも、この1978年のライブを見ていると、凄く良いと思うし、とても格好良い。特に、この動画の後半、"The Entertainer" が好きな曲だということもあって、凄く良い。
 ちなみに、冒頭では "New York State of Mind" をプレイするにあたり、「この曲をやるには、雰囲気から作らないとね。イケてるだろう?」…と喋っている。タバコに火を点け、サングラスをかけ…マイクにおでこをゴンっとぶつけるのは、多分、素。



 この若きビリー・ジョエルを見ていて、誰かに似ていると思った。
 たぶん、ボブ・ディラン、ポール・マッカートニー、ベンモント・テンチの混合物。特にポール的要素は、ソングライティングの上手さ、歌の上手さ、表情など。ベンモント要素は、やはり圧倒的なピアノの上手さだ。
 ビリー・ジョエルや、エルトン・ジョン、ベンモント・テンチなど、ポップスにおける天才ピアニストには、子供の頃クラシックを習っていた人がいくらか居る。
 1978年のライブで凄いと思ったのは、インストゥルメンタルの、"Root Beer Rag"。アルペジオの使い方が抜群に上手い。モーツァルトのピアノ・ソナタ11番の第三楽章(トルコ行進曲)とよく似ている。




 ビリー・ジョエルのファンではないので知らなかったが、彼のポップ・アーチストとしてのオリジナル・アルバムは、1993年の [River of Dreams] が最後とのこと。つまり、20年も新譜を出していないらしい。これはびっくり。(2001年にはクラシックのジャンルで1枚発表しているらしい)
 いろいろ大変らしいが、作曲能力が枯渇したのだろうか。あれだけ名曲を量産すれば、枯渇しても別に悪くはないような気がする。どうにもならない曲をダラダラ作ったり、上手くもないスタンダードのカバーをされるよりは、潔いような気がする。
 私は彼の特にファンではないからこう言うのであって、ファンにとっては、辛いことだろう。

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