Psychotic Reaction2013/05/21 21:32

 きょうはスタン・リンチの誕生日。1955年なので、アメリカも21日になれば58歳。おめでとう。
 ハートブレイカーズの末っ子はまだ50代。やっぱり若い。

 スタン・リンチはとても好きだ。ハートブレイカーズに欠かせない存在だった。
 ジミー・アイヴィーンなどは、はっきりと言うが、マイクやベンモントのような正真正銘ヴィルトゥオーソに比して、技術的には劣る物があったという。しかし、私にはその詳細は分からない。凄く格好良いドラミングだと思っている。
 そして何と言っても、スタンの歌の上手さは抜群だった。トムさんとの絶妙なコーラスワークは、ハートブレイカーズに欠かせない要素だ。さらにハウイが加わると、ハートブレイカーズは一つの絶頂期を迎えたと思う。

 スタンがメイン・ヴォーカルを取った曲で有名なのが、"Psychotic Reaction"。[Playback]や、[Take the Highway] にも収録されているので、ファンにはお馴染みだ。



 このスタンがカバーする "Psychotic Reaction" について、[Playback] の解説にはこうある。

 面白かったのは、オリジナルをやっていたカウント・ファイヴの連中がオークランド・コロシアムまで僕らに会いに来て、僕らがこの曲をやるというのに感激して、僕に吸血鬼のマントをくれたことだった。彼らが席に戻るとスタンが僕を見て言った、『歌えないよ、声が出無いんだ』と言った。『何だって?こんな特別の晩に歌えないだって!彼らが来ているし、マントももらったというのに…』

 なんだか文章が変だが、私のせいではない。翻訳がこうなっているのだ。
 「吸血鬼のマント」というのが、よく分からない。
 分からないが、とりあえずそのオリジナルのカウント・ファイヴによる "Psychotic Reaction" を聞いてみよう。



 アメリカはカリフォルニアで活躍、1964年結成の5人組。ジャンルは「ガレージ・ロック」と言うそうだ。
 たぶん、アンサンブルを始める際の拍子=カウントと、伯爵=count を掛けたバンド名だろう。(ちなみに、伯爵を count というのは、ヨーロッパ大陸の呼び方で、イングランドでは earl を使う。earl はトムさんのミドルネームでもある)
 伯爵 → ドラキュラ伯爵 → ヴァンパイア → 吸血鬼コスプレ → ケープ(マント)を羽織る



 どうやら、そういう事らしい。この写真は、カウント・ファイヴのアルバムの裏ジャケットに載っているとのこと。
 トムさんがもらったのはこのケープのうちの一つ。
 質問!トムさん、そのケープ、どうしたの?着たの?トムさん…どうも似合いそうにないなぁ。帽子は似合うが、マントは似合わないと思う。こういうのは、マイクが似合うと思う。

 そういえば、トムさんはジョージの家でノサノサしていたら、大掃除を始めたジョージに「エルヴィス好き?これあげるー」と、エルヴィスのサイン入りホルスターをもらったことがある。
 ウクレレも4つもらったことだし。他にも色々ありそう。