4月1日 Heading for the Town ― 2013/04/01 00:00
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの新譜情報が発表になった。
オリジナル楽曲のアルバムは来年発売されることは、かねてから話題になってたが、その前に今年、なんと全曲モータウン・カバーのアルバムを発表すると言う。タイトルは、[Heading for the Town] 。"Town"とは、モータウンのことだろう。南部出身、LAに基点を置くハートブレイカーズにとって、モータウンは戻るところではなく、向かうところなのだということが良く分かるタイトルだ。
プロデューサーは、トムとマイク。外からのプロデューサーを採用しないという、非常に久しぶりのアルバムだ。おそらく、かなり趣味的に作ったので、そうなったのだろう。
作曲能力がある(もしくは、「あった」)はずのミュージシャンが、カバーアルバムを作るというのは、あまり好きではない。しかし、このTP&HBの新譜は全曲モータウンのカバーだと言うのだから、これはさすがに楽しみだ。
一足早く、サンプル盤が手に入ったので、早速聞いてみた。
これが笑えるような、まじめに格好良いような、不思議な仕上がりで、要するに面白い。ひとつはっきり言えるのは、純粋な意味での「モータウンのカバーアルバム」とは言えないことだ。モータウンをカバーした、ビートルズやストーンズのバージョンの、そのまたカバーも多く、それらはどちらかと言うとロックのカバーである。
ともあれ、ミスマッチも含めて聴き応えがある。全曲の簡単なレビューをアップしておこう。カッコ内は、モータウンでのオリジナル・アーチスト名。
1. Dancing in the Street (マーサ&ザ・ヴァンデラス)
アルバム冒頭の曲から、かなりイカしている。クレジットを見ると、何とロンと、マイク、トムが同時にベースを弾いている。つまり、トリプルベース。なんでも、マイクはバス・サックスのパートを忠実にベースで再現しているとのこと。
独特のグルーヴ感がクールで、シングルにも最適だろう。ミックとボウイのカバーより、だんぜんこのハートブレイカーズ・バージョンが好きだ。
2. Ain't No Mountain High Enough (マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル)
なんと、スティーヴィー・ニックスとのデュエット。うわ、これ…なんか…怖い。オリジナルのタミー・テレルは、可愛いらしい感じもするのだが、スティーヴィー・ニックスはものすごい貫禄。トムさんも圧倒されている。 ミスマッチのようで、笑えるようで、これはこれでイカしているような感じ。このアルバムの中では一番のインパクトだ。
3. You've Really Got A Hold On Me (スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ)
これは明らかに、ビートルズのカバーをまたハートブレイカーズがカバーしたバージョン。スコット・サーストンが、初めてツイン・リード・ヴォーカルに挑戦している。トムさんがグイグイ引っぱり、"Baby, hold me..." のシャウトは、このアルバムのクライマックスと言えるだろう。
4. Cloud Nine (テンプテーションズ)
トムのトーキング唱法が存分に味わえる一曲。マイクのワウペラルを多用した、グニャグニャギターのリフが格好良い。バックボーカルでは、珍しくベンモントの声が前に出ている。
5. Going to a Go-Go (スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ)
これはストーンズのカバー。ストーンズよりもややテンポを遅くして、ブルースっぽく仕上げているのが、ハートブレイカーズのオリジナリティ。ミラクルズのような突き抜けた明るさはないが、ジワジワくる格好良さがある。
6. Please Mr. Postman (マーヴェレッツ)
これも明かにビートルズ版。実に楽しそうに、ハンド・クラップを入れている。バックボーカルには、ジェフ・リンが参加。例の高音でビートルズっぽさを演出している。本当に楽しそうだ。
7. What Becomes Of The Broken Hearted (ジミー・ラフィン)
テンポを落とし気味にしており、ジョーン・オズボーンのバージョンに近い。最後の方が、トムの絶叫が堪能できて、トリハダ物。
8. I Heard It Through the Grapevine (マーヴィン・ゲイ)
これもどちらかと言うと、マーヴィン・ゲイというよりは、CCRのバージョンのカバー。最近のハートブレイカーズのアルバムによくあるような雰囲気で、重みが心地よい。
9. Nothing's too Good for My Baby (スティーヴィー・ワンダー)
これは格好良い!ホーンセクションを全てマイクがギターで再現。トムの歯切れの良いボーカルがばっちりはまっている。ベンモントのピアノが全編にわたって堪能できる。これって、ロックンロールな曲だったんだ…。
10. One More Chance (ジャクソン5)
オリジナルよりもぐっとテンポを落とし、ジョージの "Isn't it a pitty" のような壮大な一曲に仕上がっている。トムの切々とした歌声が、涙腺を刺激する。それに続く長いマイクのギターソロも、素晴らしい。
ジャケットスリーブには、マーティン・フリーマンのコメントが載っている。モータウンも、ロックも大好きなマーティンならではの、素晴らしい文章だ。忙しいのに、こういう仕事は断らないらしい。
今のところ、ライブでこのアルバムの曲を演奏するかどうかは未定。でもやってくれると嬉しいな。
オリジナル楽曲のアルバムは来年発売されることは、かねてから話題になってたが、その前に今年、なんと全曲モータウン・カバーのアルバムを発表すると言う。タイトルは、[Heading for the Town] 。"Town"とは、モータウンのことだろう。南部出身、LAに基点を置くハートブレイカーズにとって、モータウンは戻るところではなく、向かうところなのだということが良く分かるタイトルだ。
プロデューサーは、トムとマイク。外からのプロデューサーを採用しないという、非常に久しぶりのアルバムだ。おそらく、かなり趣味的に作ったので、そうなったのだろう。
作曲能力がある(もしくは、「あった」)はずのミュージシャンが、カバーアルバムを作るというのは、あまり好きではない。しかし、このTP&HBの新譜は全曲モータウンのカバーだと言うのだから、これはさすがに楽しみだ。
一足早く、サンプル盤が手に入ったので、早速聞いてみた。
これが笑えるような、まじめに格好良いような、不思議な仕上がりで、要するに面白い。ひとつはっきり言えるのは、純粋な意味での「モータウンのカバーアルバム」とは言えないことだ。モータウンをカバーした、ビートルズやストーンズのバージョンの、そのまたカバーも多く、それらはどちらかと言うとロックのカバーである。
ともあれ、ミスマッチも含めて聴き応えがある。全曲の簡単なレビューをアップしておこう。カッコ内は、モータウンでのオリジナル・アーチスト名。
1. Dancing in the Street (マーサ&ザ・ヴァンデラス)
アルバム冒頭の曲から、かなりイカしている。クレジットを見ると、何とロンと、マイク、トムが同時にベースを弾いている。つまり、トリプルベース。なんでも、マイクはバス・サックスのパートを忠実にベースで再現しているとのこと。
独特のグルーヴ感がクールで、シングルにも最適だろう。ミックとボウイのカバーより、だんぜんこのハートブレイカーズ・バージョンが好きだ。
2. Ain't No Mountain High Enough (マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル)
なんと、スティーヴィー・ニックスとのデュエット。うわ、これ…なんか…怖い。オリジナルのタミー・テレルは、可愛いらしい感じもするのだが、スティーヴィー・ニックスはものすごい貫禄。トムさんも圧倒されている。 ミスマッチのようで、笑えるようで、これはこれでイカしているような感じ。このアルバムの中では一番のインパクトだ。
3. You've Really Got A Hold On Me (スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ)
これは明らかに、ビートルズのカバーをまたハートブレイカーズがカバーしたバージョン。スコット・サーストンが、初めてツイン・リード・ヴォーカルに挑戦している。トムさんがグイグイ引っぱり、"Baby, hold me..." のシャウトは、このアルバムのクライマックスと言えるだろう。
4. Cloud Nine (テンプテーションズ)
トムのトーキング唱法が存分に味わえる一曲。マイクのワウペラルを多用した、グニャグニャギターのリフが格好良い。バックボーカルでは、珍しくベンモントの声が前に出ている。
5. Going to a Go-Go (スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ)
これはストーンズのカバー。ストーンズよりもややテンポを遅くして、ブルースっぽく仕上げているのが、ハートブレイカーズのオリジナリティ。ミラクルズのような突き抜けた明るさはないが、ジワジワくる格好良さがある。
6. Please Mr. Postman (マーヴェレッツ)
これも明かにビートルズ版。実に楽しそうに、ハンド・クラップを入れている。バックボーカルには、ジェフ・リンが参加。例の高音でビートルズっぽさを演出している。本当に楽しそうだ。
7. What Becomes Of The Broken Hearted (ジミー・ラフィン)
テンポを落とし気味にしており、ジョーン・オズボーンのバージョンに近い。最後の方が、トムの絶叫が堪能できて、トリハダ物。
8. I Heard It Through the Grapevine (マーヴィン・ゲイ)
これもどちらかと言うと、マーヴィン・ゲイというよりは、CCRのバージョンのカバー。最近のハートブレイカーズのアルバムによくあるような雰囲気で、重みが心地よい。
9. Nothing's too Good for My Baby (スティーヴィー・ワンダー)
これは格好良い!ホーンセクションを全てマイクがギターで再現。トムの歯切れの良いボーカルがばっちりはまっている。ベンモントのピアノが全編にわたって堪能できる。これって、ロックンロールな曲だったんだ…。
10. One More Chance (ジャクソン5)
オリジナルよりもぐっとテンポを落とし、ジョージの "Isn't it a pitty" のような壮大な一曲に仕上がっている。トムの切々とした歌声が、涙腺を刺激する。それに続く長いマイクのギターソロも、素晴らしい。
ジャケットスリーブには、マーティン・フリーマンのコメントが載っている。モータウンも、ロックも大好きなマーティンならではの、素晴らしい文章だ。忙しいのに、こういう仕事は断らないらしい。
今のところ、ライブでこのアルバムの曲を演奏するかどうかは未定。でもやってくれると嬉しいな。
Theme Time Radio Hour ― 2013/04/04 19:21
Theme Time Radio Hour は、ボブ・ディランのラジオ番組だ。
2006年から3年間にわたり、毎回1時間、3シリーズ合計100エピソードが、衛星ラジオ局から放送された。毎回、「野球」や、「コーヒー」、「時間」など、簡単なテーマがあり、ディラン所有のコレクションから、それに関連した音楽を流す。その合間にディラン独特の語りも入るという構成。テーマは単純なものだが、中には「鉄道」「さらに鉄道」や、「死と税金」などもある。
基本的に、ディラン本人の曲は流れない。当人が軽く歌うことはあったようだが…
ディランの流す音楽というのが、かなり古い。およそ三分の一ほどは、新しくてもせいぜい60年代初期 ― つまり、ディラン自身がデビューする以前の音楽。私のようなロックファンにとっては、歴史の勉強に近い。
2009年のアルバム [Together Through Life] の特典CDに、1エピソードだけ収録されたことがある。このときは、シリーズ1のエピソード17,「友人,隣人」だった。
ディラン・ファンとしては、興味津々。もっと沢山のエピソードを聞いてみたい。ディランがピックアップした曲を一部集めた、コンピレーション・アルバムなどは発売されたが、やはりこのラジオ番組そのものが聴きたい。
そしていよいよ、Theme Time Radio Hour が今日から毎週木曜日20時、日本の Inter FM で放送されることになった。これは凄い。再放送は、日曜日22時。
Bob Dylan’s Theme Time Radio Hour
まず1時間、ディラン・オリジナルの番組を流し、最後の15分で、ピーター・バラカンが日本語で内容を要約してくれる。
本来なら、「ディラン様のお言葉で英語の勉強ができる!」…と考えるべきだが、あまりにも神々しすぎて(要するに何いってるかワカラン)ので、バラカン氏の解説は非常にありがたい。その上、バラカン氏がディラン様自身の曲を流してくれるというのだから、日本のディランファンは非常においしい。
某検索サイトのラジオ番組表の表示が、こうなっていた。
「ボブ・ディランのラジオアワー天気」…?ディラン様がお天気おじさんになるのか?…と思ったら、シーズン1,エピソード1のテーマが「Weather 天気」だったのだ。続けて書かれると分からない。
ところで、私にはラジオを聞くという習慣があまりない。学生時代まではあったが、社会人になってからは聞きたい音楽を自分で選んでCDやiPodで聴く習慣になってしまった。わずかに聞くラジオといえば、野球。オヤジ…。
そのようなわけで、ラジオでディラン様を聞くべく、装備を整える必要に迫られる。
そもそも、毎週木曜日の20時(もしくは日曜日の22時)にラジオの前に鎮座して逃さず聞くということは、無理だろう。当方としては、録音し、iPod に移し、通勤時間に聞くという形に持ち込みたい。
ラジオを録音するとなると、懐かしの「カセットテープで録音」というアレしか思いつかない。もちろんカセットレコーダーなんても持っていない。PCでラジオは聞けるが、これをまたmp3で録音する方法が思いつかない。調べれば色々な、そして簡単な方法があるのだろうけど。
ディラン・ファン仲間とも相談した結果、結局1台ラジオ・レコーダーを購入することにした。一応ポータブルだが、やや大きめ。音が良さそうだし、操作も簡単。録音予約や、録音量もそれなり。ポータブルラジオの一つくらい、持っていたほうが良いだろうという判断もある。ラジオにしてはお高めだがディラン様のためだ。
SONY ポータブルラジオレコーダーICZ-R51
練習でのためし録音、PC移動、iPod への移動と、一通り上手く行ったので、今日の本番に備える。
木曜の夜に録音して、金曜の通勤で鑑賞する生活、さてうまく行くだろうか?
2006年から3年間にわたり、毎回1時間、3シリーズ合計100エピソードが、衛星ラジオ局から放送された。毎回、「野球」や、「コーヒー」、「時間」など、簡単なテーマがあり、ディラン所有のコレクションから、それに関連した音楽を流す。その合間にディラン独特の語りも入るという構成。テーマは単純なものだが、中には「鉄道」「さらに鉄道」や、「死と税金」などもある。
基本的に、ディラン本人の曲は流れない。当人が軽く歌うことはあったようだが…
ディランの流す音楽というのが、かなり古い。およそ三分の一ほどは、新しくてもせいぜい60年代初期 ― つまり、ディラン自身がデビューする以前の音楽。私のようなロックファンにとっては、歴史の勉強に近い。
2009年のアルバム [Together Through Life] の特典CDに、1エピソードだけ収録されたことがある。このときは、シリーズ1のエピソード17,「友人,隣人」だった。
ディラン・ファンとしては、興味津々。もっと沢山のエピソードを聞いてみたい。ディランがピックアップした曲を一部集めた、コンピレーション・アルバムなどは発売されたが、やはりこのラジオ番組そのものが聴きたい。
そしていよいよ、Theme Time Radio Hour が今日から毎週木曜日20時、日本の Inter FM で放送されることになった。これは凄い。再放送は、日曜日22時。
Bob Dylan’s Theme Time Radio Hour
まず1時間、ディラン・オリジナルの番組を流し、最後の15分で、ピーター・バラカンが日本語で内容を要約してくれる。
本来なら、「ディラン様のお言葉で英語の勉強ができる!」…と考えるべきだが、あまりにも神々しすぎて(要するに何いってるかワカラン)ので、バラカン氏の解説は非常にありがたい。その上、バラカン氏がディラン様自身の曲を流してくれるというのだから、日本のディランファンは非常においしい。
某検索サイトのラジオ番組表の表示が、こうなっていた。
「ボブ・ディランのラジオアワー天気」…?ディラン様がお天気おじさんになるのか?…と思ったら、シーズン1,エピソード1のテーマが「Weather 天気」だったのだ。続けて書かれると分からない。
ところで、私にはラジオを聞くという習慣があまりない。学生時代まではあったが、社会人になってからは聞きたい音楽を自分で選んでCDやiPodで聴く習慣になってしまった。わずかに聞くラジオといえば、野球。オヤジ…。
そのようなわけで、ラジオでディラン様を聞くべく、装備を整える必要に迫られる。
そもそも、毎週木曜日の20時(もしくは日曜日の22時)にラジオの前に鎮座して逃さず聞くということは、無理だろう。当方としては、録音し、iPod に移し、通勤時間に聞くという形に持ち込みたい。
ラジオを録音するとなると、懐かしの「カセットテープで録音」というアレしか思いつかない。もちろんカセットレコーダーなんても持っていない。PCでラジオは聞けるが、これをまたmp3で録音する方法が思いつかない。調べれば色々な、そして簡単な方法があるのだろうけど。
ディラン・ファン仲間とも相談した結果、結局1台ラジオ・レコーダーを購入することにした。一応ポータブルだが、やや大きめ。音が良さそうだし、操作も簡単。録音予約や、録音量もそれなり。ポータブルラジオの一つくらい、持っていたほうが良いだろうという判断もある。ラジオにしてはお高めだがディラン様のためだ。
SONY ポータブルラジオレコーダーICZ-R51
練習でのためし録音、PC移動、iPod への移動と、一通り上手く行ったので、今日の本番に備える。
木曜の夜に録音して、金曜の通勤で鑑賞する生活、さてうまく行くだろうか?
楽しい外国語 ― 2013/04/07 21:53
無事にラジオ番組 [Theme Time Radio Hour] の録音、iPodへの取り込み成功。
ディラン様の有り難いお言葉は、やはり聞き取れない。ところどころ単語は分かるのだが…。
一回目の "Weaher" で面白かったのは、スティーヴィー・ワンダーのヒット曲、"A Place in the Sun" のイタリア語バージョン、"Il Sole è di Tutti" だ。スティーヴィー自身が歌っている。
このイタリア語バージョンの存在を知らなかったので、びっくり仰天。スティーヴィーの唱法がイタリア語に合っていない。そして、バックコーラスは英語のまま。おそらく、オリジナルのバック・レコーディングに、イタリア語のボーカルを被せたのだろう。
一体どういう経緯でイタリア語バージョンが録音されたのだろうか。ディランの説明は特になし。イタリア語の歌詞を例のだみ声で詠んだだけ。
ここは、番組最後のピーター・バラカンによる解説に期待していたのだが、なんとこの曲の解説は飛ばされてしまった。仕方が無いので、Wikipedia を見たのだが、「イタリア語バージョンも録音した」としか書いていない。それならばと、イタリア語のWikipedia もチェックしたのだが、同じ事しか書いていない。
要するに、今のところどうしてこういうものが録音、発売されたのか分からずじまい。モータウンに詳しい人なら知っているに違いない、教えて、マーティン先生!(本気!)
英語のポップスを他の言語で歌うということで一番有名なのは、ビートルズだろう。彼ら初期の大ヒット曲 "She Loves You", "I Want to Hold Your Hand" を、ドイツ語で録音している。
こちらは、当時のマーケティング上、当時の西ドイツEMIの強い希望があったとのこと。Fabは全く乗り気がしなかったそうだ。
彼らが乗り気だったかどうかなど、アニメ・ザ・ビートルズは頓着しない。ドイツ語というわけで、ドイツ語圏 ― アルプスの村にやってきたビートルズが、険しい山頂にビートルズ・フラッグを立てに行くという雑なエピソード。
必然なのか、Fabもいかにもなチロリアン・スタイルにされる。英国男子は一度はこのチロリアン・スタイルをやってみたいのだろうか。モンティ・パイソンなどを見ていてもそう思う。
イタリア語教室なのに、生徒はイタリア人ばかり。一人、どうも勝手の違うのが紛れている。きみはドイツ語教室に行きたまえ!
ディラン様の有り難いお言葉は、やはり聞き取れない。ところどころ単語は分かるのだが…。
一回目の "Weaher" で面白かったのは、スティーヴィー・ワンダーのヒット曲、"A Place in the Sun" のイタリア語バージョン、"Il Sole è di Tutti" だ。スティーヴィー自身が歌っている。
このイタリア語バージョンの存在を知らなかったので、びっくり仰天。スティーヴィーの唱法がイタリア語に合っていない。そして、バックコーラスは英語のまま。おそらく、オリジナルのバック・レコーディングに、イタリア語のボーカルを被せたのだろう。
一体どういう経緯でイタリア語バージョンが録音されたのだろうか。ディランの説明は特になし。イタリア語の歌詞を例のだみ声で詠んだだけ。
ここは、番組最後のピーター・バラカンによる解説に期待していたのだが、なんとこの曲の解説は飛ばされてしまった。仕方が無いので、Wikipedia を見たのだが、「イタリア語バージョンも録音した」としか書いていない。それならばと、イタリア語のWikipedia もチェックしたのだが、同じ事しか書いていない。
要するに、今のところどうしてこういうものが録音、発売されたのか分からずじまい。モータウンに詳しい人なら知っているに違いない、教えて、マーティン先生!(本気!)
英語のポップスを他の言語で歌うということで一番有名なのは、ビートルズだろう。彼ら初期の大ヒット曲 "She Loves You", "I Want to Hold Your Hand" を、ドイツ語で録音している。
こちらは、当時のマーケティング上、当時の西ドイツEMIの強い希望があったとのこと。Fabは全く乗り気がしなかったそうだ。
彼らが乗り気だったかどうかなど、アニメ・ザ・ビートルズは頓着しない。ドイツ語というわけで、ドイツ語圏 ― アルプスの村にやってきたビートルズが、険しい山頂にビートルズ・フラッグを立てに行くという雑なエピソード。
必然なのか、Fabもいかにもなチロリアン・スタイルにされる。英国男子は一度はこのチロリアン・スタイルをやってみたいのだろうか。モンティ・パイソンなどを見ていてもそう思う。
イタリア語教室なのに、生徒はイタリア人ばかり。一人、どうも勝手の違うのが紛れている。きみはドイツ語教室に行きたまえ!
Collings UC-2 のその後 ― 2013/04/10 20:51
ウクレレを多少グレード・アップした方が良いだろうと考え、先生お勧めのブランド、コリングスの、コンサート・ウクレレ UC-2 を購入した ― というのが、前回までのお話。
今回は、その新しいコリングスを持っての初めてのレッスンのお話。
新しい楽器を抱え、レッスンに行くと、まず先生が、「おっ、ウクレレが変わってる」そして絵に描いたような二度見。
「コリングスじゃないですか!どうしたんですか!」(買ったんですよ)
「え、マジで?!本当にコリングス?!」(先生がコリングスがいいって熱っぽく語るから)
「本当に買ったんだ?!え、どうしよう、うわぁ、コーリーングス!
マジでうぁうぁ%☆*?$▲&…びっくりしたぁ!
(部屋の外へ)Kさーん!NI ぶちさんがコリングスのウクレレ買って来ましたよ!
さすがコリングス、ケースもいいっすねぇ!」
要するに先生は、私が本当にコリングスを買ってきたことに仰天して、卒倒しそうになったのだ。
それにびっくりしたのは私の方だが。
楽器を買い換えるにあたって、先生のお勧めを購入するというのは生徒としては至極当然だし、学生の頃から当然のことだった。楽器屋さんから直接ではなく、先生を仲介して買うというケースも多い。ピアノの楽譜には色々な版があり、それぞれに微妙な違いがあるので、どの出版社の楽譜を買うかは、やはり先生の意見による。これは音大生らしい従順さとも言える。
先生はお勧めのウクレレを複数上げていたが、その中で一番熱がこもっていたのがコリングスだと、私は察知した。そうなればそれが一番のお勧めだと考えるのは当然だろう。
しかし、実際は「一番のお勧め」というより、先生が「一番欲しい楽器」が、コリングスだったらしい。それを抱えてポカンとしている私に、先生曰く…
「本当に買うとは思わなかった。」
あらま。
どうやら、とんでもない楽器を買ったらしい。少なくとも、未だ初心者の部類で、コードは覚えられず、手が届かずにうーとか、あーとか唸っている輩の買い物ではなかった模様。
先生に弾いてもらうと、「くぅ~ッ!いい響き!最高!」と、ほとんど号泣している。
響きが豊かで、しかも残響が滑らかで長く、ピッチが正確無比、ネックをたたいてみても分かる、木の良さと、計算されつくされた、丁寧な仕事が、豊かで、芳醇なナントカカントカ…山岡士郎ですか?
上から、下からジロジロ眺めて、買ったばかりの楽器なので、セッティングが合わないかもしれない。弦がおさえにくければ(そりゃ、いつも押さえにくいですよ)、調整をした方が良い。ナットを零点ナンミリ、サドルをまた零点ナンミリさげてウンタラカンタラ…
調整って、どうすれば良いのですかと尋ねると、お任せあれとばかりに、携帯で職人さん(リペアマン)と話し始める。 「もしもし?新品で、コリングスのコンサート・ウクレレがあるんだけど。ナットと、サドルをちょぉっと下げてほしいんです。そう、そう、ご名答。バイオリンペグの、あれですよ、今、目の前にある。そう、明日。道具を持って、そうそう、よろしくお願いします…」 そのようなわけで、翌日さっそく職人さんが「これが噂のコリングス」と、調整をしてくれた。この間もボーゼンとするオーナー(私)。
さらに先生曰く、「いつかはコリングス」だそうだ。「いつかはクラウン」みたいなものか。
私が購入した渋谷I楽器(前の記事でS楽器と書いたが、これは誤り。正しくはI楽器)のお兄さんも、あの時は涼しい顔で親切に対応してくださったが、実は内心、「どひゃー!!!へんなちっこい女がコリングスのウクレレ買いに来たー!!」と思っているに違いない!…とのこと。そうだったのか。
本当はテナーを購入しようとしていたのに、勘違いでコンサートを購入するに至った件に関しては、いつかはテナーでは我慢できなくなるので、コンサートを購入するのは正解との事。特に、コリングスの場合は大正解。そうなのか。
最終結論。今回購入の楽器は、一生もの。以降、買い換える必要も無いだろうとの事。丈夫だし、何か不具合が出たらメンテナンスをしながら末永く弾くことになるだろう。
無知のなせる業で、私のところにやってきたコリングスUC-2。やはり名前でも付けたほうが良いのだろうか。
せっかく良い楽器を手にしたのだから、目標は高く。いろいろ弾いてみたい曲はあるが、これがやってみたい。コリングスのウクレレを弾いている動画を探していてみつけた、"Here Comes the Sun"。
これ良い!弾きたい!でもテナーだ!…
今回は、その新しいコリングスを持っての初めてのレッスンのお話。
新しい楽器を抱え、レッスンに行くと、まず先生が、「おっ、ウクレレが変わってる」そして絵に描いたような二度見。
「コリングスじゃないですか!どうしたんですか!」(買ったんですよ)
「え、マジで?!本当にコリングス?!」(先生がコリングスがいいって熱っぽく語るから)
「本当に買ったんだ?!え、どうしよう、うわぁ、コーリーングス!
マジでうぁうぁ%☆*?$▲&…びっくりしたぁ!
(部屋の外へ)Kさーん!NI ぶちさんがコリングスのウクレレ買って来ましたよ!
さすがコリングス、ケースもいいっすねぇ!」
要するに先生は、私が本当にコリングスを買ってきたことに仰天して、卒倒しそうになったのだ。
それにびっくりしたのは私の方だが。
楽器を買い換えるにあたって、先生のお勧めを購入するというのは生徒としては至極当然だし、学生の頃から当然のことだった。楽器屋さんから直接ではなく、先生を仲介して買うというケースも多い。ピアノの楽譜には色々な版があり、それぞれに微妙な違いがあるので、どの出版社の楽譜を買うかは、やはり先生の意見による。これは音大生らしい従順さとも言える。
先生はお勧めのウクレレを複数上げていたが、その中で一番熱がこもっていたのがコリングスだと、私は察知した。そうなればそれが一番のお勧めだと考えるのは当然だろう。
しかし、実際は「一番のお勧め」というより、先生が「一番欲しい楽器」が、コリングスだったらしい。それを抱えてポカンとしている私に、先生曰く…
「本当に買うとは思わなかった。」
あらま。
どうやら、とんでもない楽器を買ったらしい。少なくとも、未だ初心者の部類で、コードは覚えられず、手が届かずにうーとか、あーとか唸っている輩の買い物ではなかった模様。
先生に弾いてもらうと、「くぅ~ッ!いい響き!最高!」と、ほとんど号泣している。
響きが豊かで、しかも残響が滑らかで長く、ピッチが正確無比、ネックをたたいてみても分かる、木の良さと、計算されつくされた、丁寧な仕事が、豊かで、芳醇なナントカカントカ…山岡士郎ですか?
上から、下からジロジロ眺めて、買ったばかりの楽器なので、セッティングが合わないかもしれない。弦がおさえにくければ(そりゃ、いつも押さえにくいですよ)、調整をした方が良い。ナットを零点ナンミリ、サドルをまた零点ナンミリさげてウンタラカンタラ…
調整って、どうすれば良いのですかと尋ねると、お任せあれとばかりに、携帯で職人さん(リペアマン)と話し始める。 「もしもし?新品で、コリングスのコンサート・ウクレレがあるんだけど。ナットと、サドルをちょぉっと下げてほしいんです。そう、そう、ご名答。バイオリンペグの、あれですよ、今、目の前にある。そう、明日。道具を持って、そうそう、よろしくお願いします…」 そのようなわけで、翌日さっそく職人さんが「これが噂のコリングス」と、調整をしてくれた。この間もボーゼンとするオーナー(私)。
さらに先生曰く、「いつかはコリングス」だそうだ。「いつかはクラウン」みたいなものか。
私が購入した渋谷I楽器(前の記事でS楽器と書いたが、これは誤り。正しくはI楽器)のお兄さんも、あの時は涼しい顔で親切に対応してくださったが、実は内心、「どひゃー!!!へんなちっこい女がコリングスのウクレレ買いに来たー!!」と思っているに違いない!…とのこと。そうだったのか。
本当はテナーを購入しようとしていたのに、勘違いでコンサートを購入するに至った件に関しては、いつかはテナーでは我慢できなくなるので、コンサートを購入するのは正解との事。特に、コリングスの場合は大正解。そうなのか。
最終結論。今回購入の楽器は、一生もの。以降、買い換える必要も無いだろうとの事。丈夫だし、何か不具合が出たらメンテナンスをしながら末永く弾くことになるだろう。
無知のなせる業で、私のところにやってきたコリングスUC-2。やはり名前でも付けたほうが良いのだろうか。
せっかく良い楽器を手にしたのだから、目標は高く。いろいろ弾いてみたい曲はあるが、これがやってみたい。コリングスのウクレレを弾いている動画を探していてみつけた、"Here Comes the Sun"。
これ良い!弾きたい!でもテナーだ!…
Searching for Sugar Man ― 2013/04/13 20:59
前から気になっていた映画を見た。邦題は、「シュガーマン 奇跡に愛された男」副題はちょっと合っていないかも知れない。
予告編では、サンダンスなどでの受賞歴しか出ていないが、とうとうアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を獲得するに至っている。
まず言えるのは、もの凄くお勧めの映画だということ。音楽が好きなら、とにかく見た方が良い。あまり情報を入れずに、とにかく見るべし。
構成がよく出来ていて面白いし、感動的で、音楽も美しい。人間として生きることは、そう悪いことでもないと思わせてくれる。
この予告編を見れば分かる通り、70年代初頭、2枚のアルバムを発表しただけで全く売れず、消えたミュージシャン,ロドリゲスが、なぜか南アフリカで大ヒット、一般に流布したという、摩訶不思議な現象が軸になっている。「消えた」だけであれば、他にも幾千も居たようなミュージシャンのうちの一人だっただろう。
その南アフリカでも、ロドリゲス本人が何者なのかはまったくの謎。そもそも、どうして彼の音楽が流布したのか、そのきっかけも良く分からないし、南アフリカ自体が鎖国状態で、情報も遮断されていた。その中で、ロドリゲスは「死んだ」として、衝撃的な噂だけがが広まる ―
中盤で私がぐっと惹きつけられたられたのは、南アフリカのファンが、ロドリゲスの正体を探るべく、調査を始めるところだ。これはまさに、「時の娘」!謎めいて、でも悲劇的な伝説だけが残り、でもとても魅力的な作品を残した男を探し始めるのだ。
どうせなら、この "Searching for" のところを、邦題に盛り込んで欲しかった。
探偵小説などでも常套手段になっているが、謎を探るには、まず「金の流れを探れ」である。ここはいかにもな音楽業界の「隠しておきたい側面」が顔を覗かせる。クラレンス・アヴァン(エイヴァン?日本ではどの表記なのだろうか?)の分が悪い。
そしていかにも90年代らしく、インターネットを駆使しての「人捜し」がはじまり、さりげなく「その人、知っていますよ」というメッセージが飛び込む。
ここから、それまではサングラスと、ぼんやりとした写真だけのイメージで、謎めいていたロドリゲスが、その実体を現し始める。こうなると、序盤,中盤の盛り上がりから、下っていくのかと思ったら、そうではないのが、この映画の凄いところ。これは見ないと分からない。
ロドリゲスの人生と物語が、奇跡なのかは、よく分からない。ただ、人間の叡智と理性は、こんな風に息づいているのかも知れないと思わせる。奇跡というよりは、人生はそれほど悪い物ではないと教えてくれる、そういう実例のように思えた。
映画館の帰りに、さっそくサウンドトラックを購入した。オリジナル・アルバムも欲しいところだ。できれば、良い音で。
ロドリゲスは、とにかく歌が上手い。美しく、耳馴染みの良い素晴らしい声をしている。
スタイルとしては、どうしてもディランを引き合いに出されるだろう。メッセージはより強いらしいが、これは仕方がない。ただ、少しオーバー・プロデュース気味だろうか。それでも、芯の美しさが強くて良い。美しくて、非常に悲しい。そういう音楽だ。
どうしてアルバムを出したときに売れなかったのかは、分からない。もし、彼が普通に売れていて、それこそディランとか、ジョージとか、トムさんあたりとの接点でもあれば、私も普通に購入したと思われる音楽だからだ。
当時、山のように居たであろう、「ディランっぽい人」の一人という扱いだったのか、時代に合わなかったのか。ビートルズ以降の世界での方向性には乗っていなかったのか。会社が単に売る気が無かっただけか。
謎と言えば、この「なぜ売れなかった」のかが最大の謎なのだろうが、それはあまり重要な事ではないのかも知れない。
とにかくとてもお勧め。電車を乗り継いででも、これは見るべき。
最後に、どうでも良い事をひとつ。
デトロイトのプロデューサーが、ロドリゲスに会いに行った時の話で、夜、霧のたちこめる川岸を歩いて行く時の気分を、「シャーロック・ホームズにでもなったような」と表現したが、つけられた字幕は「ロンドンにいるような気分だった」。
「シャーロック・ホームズ」で良いじゃないか。わざわざそういう表現したことにも意味があるだろう。字数の問題だろうか。
予告編では、サンダンスなどでの受賞歴しか出ていないが、とうとうアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を獲得するに至っている。
まず言えるのは、もの凄くお勧めの映画だということ。音楽が好きなら、とにかく見た方が良い。あまり情報を入れずに、とにかく見るべし。
構成がよく出来ていて面白いし、感動的で、音楽も美しい。人間として生きることは、そう悪いことでもないと思わせてくれる。
この予告編を見れば分かる通り、70年代初頭、2枚のアルバムを発表しただけで全く売れず、消えたミュージシャン,ロドリゲスが、なぜか南アフリカで大ヒット、一般に流布したという、摩訶不思議な現象が軸になっている。「消えた」だけであれば、他にも幾千も居たようなミュージシャンのうちの一人だっただろう。
その南アフリカでも、ロドリゲス本人が何者なのかはまったくの謎。そもそも、どうして彼の音楽が流布したのか、そのきっかけも良く分からないし、南アフリカ自体が鎖国状態で、情報も遮断されていた。その中で、ロドリゲスは「死んだ」として、衝撃的な噂だけがが広まる ―
中盤で私がぐっと惹きつけられたられたのは、南アフリカのファンが、ロドリゲスの正体を探るべく、調査を始めるところだ。これはまさに、「時の娘」!謎めいて、でも悲劇的な伝説だけが残り、でもとても魅力的な作品を残した男を探し始めるのだ。
どうせなら、この "Searching for" のところを、邦題に盛り込んで欲しかった。
探偵小説などでも常套手段になっているが、謎を探るには、まず「金の流れを探れ」である。ここはいかにもな音楽業界の「隠しておきたい側面」が顔を覗かせる。クラレンス・アヴァン(エイヴァン?日本ではどの表記なのだろうか?)の分が悪い。
そしていかにも90年代らしく、インターネットを駆使しての「人捜し」がはじまり、さりげなく「その人、知っていますよ」というメッセージが飛び込む。
ここから、それまではサングラスと、ぼんやりとした写真だけのイメージで、謎めいていたロドリゲスが、その実体を現し始める。こうなると、序盤,中盤の盛り上がりから、下っていくのかと思ったら、そうではないのが、この映画の凄いところ。これは見ないと分からない。
ロドリゲスの人生と物語が、奇跡なのかは、よく分からない。ただ、人間の叡智と理性は、こんな風に息づいているのかも知れないと思わせる。奇跡というよりは、人生はそれほど悪い物ではないと教えてくれる、そういう実例のように思えた。
映画館の帰りに、さっそくサウンドトラックを購入した。オリジナル・アルバムも欲しいところだ。できれば、良い音で。
ロドリゲスは、とにかく歌が上手い。美しく、耳馴染みの良い素晴らしい声をしている。
スタイルとしては、どうしてもディランを引き合いに出されるだろう。メッセージはより強いらしいが、これは仕方がない。ただ、少しオーバー・プロデュース気味だろうか。それでも、芯の美しさが強くて良い。美しくて、非常に悲しい。そういう音楽だ。
どうしてアルバムを出したときに売れなかったのかは、分からない。もし、彼が普通に売れていて、それこそディランとか、ジョージとか、トムさんあたりとの接点でもあれば、私も普通に購入したと思われる音楽だからだ。
当時、山のように居たであろう、「ディランっぽい人」の一人という扱いだったのか、時代に合わなかったのか。ビートルズ以降の世界での方向性には乗っていなかったのか。会社が単に売る気が無かっただけか。
謎と言えば、この「なぜ売れなかった」のかが最大の謎なのだろうが、それはあまり重要な事ではないのかも知れない。
とにかくとてもお勧め。電車を乗り継いででも、これは見るべき。
最後に、どうでも良い事をひとつ。
デトロイトのプロデューサーが、ロドリゲスに会いに行った時の話で、夜、霧のたちこめる川岸を歩いて行く時の気分を、「シャーロック・ホームズにでもなったような」と表現したが、つけられた字幕は「ロンドンにいるような気分だった」。
「シャーロック・ホームズ」で良いじゃないか。わざわざそういう表現したことにも意味があるだろう。字数の問題だろうか。
Waltzes / F.F. Chopin ― 2013/04/16 22:05
ピアノは、一年以上バッハの平均律ばかり弾いていた。
そろそろ新しい(この場合「時代が新しい」という意味)曲でもやろうという事になり、久しぶりにショパンを弾くことになった。しかも、ワルツ。
ショパンのワルツと言うと、おそらくほぼ全てのピアニストにとって、初めて弾くショパンが、ワルツだったに違いない。私もそうだった。
ショパンの内でも、技術的には易しい方で、上手い子供なら小学生でも弾けるらしい。しかし、ショパンだけは中学生になるまで弾かせないという先生も多いらしい。私の先生もそうだった。
13歳の時、はじめてショパンを弾いたあの感動は忘れられない。それまでに弾いていたどんな音楽とも違う、独特の雰囲気にドキドキしたものだ。メランコリックで、アンニュイ。子供にはない大人の憂鬱、悲しみ ― 確かに、中学生にでもならないと表現し切れないだろう。
技術的にも、半音を駆使したメロディに、飛躍の多い和音。しかも微妙なバリエーションが加わる。とにかく、世界が違う。
久しぶりにワルツを弾くと言うことで、中学生のころに使っていた楽譜を引っ張り出した。親に買ってもらった、音楽之友社(通称「おんとも」)版。収録されているのは、14番まで。
数えてみると、8曲弾いていた。有名な「子犬のワルツ」も含まれる。まずは、アルトゥール・ルビンシュタインの演奏で、「子犬のワルツ」。英語では、"Minit Waltz" と呼ばれているそうだ。短いからだろう。
「子犬」は可愛らしくて良いのだが、やや脳天気で、ショパンの真骨頂という感じはしない。私も得意ではなかった。どちらかというと、モール(マイナー,短調)の暗い、メランコリックな曲の方が得意だった。
今回は、中学生の時に弾かなかった、14番を弾くことにした。編集によっては、別の番号をあてがわれる場合もある。「遺作 (Posthumous)」というと、普通はこの E-moll(Eマイナー,ホ短調)のことではないだろうか。
遺作といっても、死に際に作曲したということではなく、ショパンが生前に発表しなかったという意味で、この曲の作曲年は1830年。ショパン20歳の作曲で、かなり若い頃の作品の部類だろう。
20歳でこのアンニュイな音楽!天才というのはやはり凄い。
華やかでダイナミックな曲調でありながら、暗さもある名曲だ。プロのピアニストもよく演奏会で取り上げる。久しぶりに聞いてみると、中学生のころ、憧れた曲だったかも知れない。
当然というか、何というか、中学生のころよりピアノは下手になっている。どの程度弾けるか、甚だ不安だ。
そろそろ新しい(この場合「時代が新しい」という意味)曲でもやろうという事になり、久しぶりにショパンを弾くことになった。しかも、ワルツ。
ショパンのワルツと言うと、おそらくほぼ全てのピアニストにとって、初めて弾くショパンが、ワルツだったに違いない。私もそうだった。
ショパンの内でも、技術的には易しい方で、上手い子供なら小学生でも弾けるらしい。しかし、ショパンだけは中学生になるまで弾かせないという先生も多いらしい。私の先生もそうだった。
13歳の時、はじめてショパンを弾いたあの感動は忘れられない。それまでに弾いていたどんな音楽とも違う、独特の雰囲気にドキドキしたものだ。メランコリックで、アンニュイ。子供にはない大人の憂鬱、悲しみ ― 確かに、中学生にでもならないと表現し切れないだろう。
技術的にも、半音を駆使したメロディに、飛躍の多い和音。しかも微妙なバリエーションが加わる。とにかく、世界が違う。
久しぶりにワルツを弾くと言うことで、中学生のころに使っていた楽譜を引っ張り出した。親に買ってもらった、音楽之友社(通称「おんとも」)版。収録されているのは、14番まで。
数えてみると、8曲弾いていた。有名な「子犬のワルツ」も含まれる。まずは、アルトゥール・ルビンシュタインの演奏で、「子犬のワルツ」。英語では、"Minit Waltz" と呼ばれているそうだ。短いからだろう。
「子犬」は可愛らしくて良いのだが、やや脳天気で、ショパンの真骨頂という感じはしない。私も得意ではなかった。どちらかというと、モール(マイナー,短調)の暗い、メランコリックな曲の方が得意だった。
今回は、中学生の時に弾かなかった、14番を弾くことにした。編集によっては、別の番号をあてがわれる場合もある。「遺作 (Posthumous)」というと、普通はこの E-moll(Eマイナー,ホ短調)のことではないだろうか。
遺作といっても、死に際に作曲したということではなく、ショパンが生前に発表しなかったという意味で、この曲の作曲年は1830年。ショパン20歳の作曲で、かなり若い頃の作品の部類だろう。
20歳でこのアンニュイな音楽!天才というのはやはり凄い。
華やかでダイナミックな曲調でありながら、暗さもある名曲だ。プロのピアニストもよく演奏会で取り上げる。久しぶりに聞いてみると、中学生のころ、憧れた曲だったかも知れない。
当然というか、何というか、中学生のころよりピアノは下手になっている。どの程度弾けるか、甚だ不安だ。
運命の分け目 ― 2013/04/20 21:54
今年のロックンロール・ホール・オブ・フェイムの、殿堂入りアーチストの一人が、ランディ・ニューマンで、そのスペシャルジャムに、トム・ペティがジャクソン・ブラウンなどと一緒に参加したとのこと。
むむっ!久々のトムさん近影!早速チェーック!!ツアーも始まるし、きっとピッカピカに磨き上げたトムさんが登場するに違いない!(でも、どこかでドッキドキ!)
おおう!細いぞ!クロでまとめて、縦ストライプ、スリム効果抜群!そこに顔のでかいリッケンバッカーを構えれば、小顔効果も完璧!
しかーし!ちょっと待て、トムさん分け目変えた?
ええと、2010年[MOJO] 発表時の奇跡のキラキラトムさんがこれ。近年では最高のトムさん作品である。
分かった、前髪のボリュームの問題だ。
いや、いまさら頭髪のボリュームを話題にするのもどうかとのツッコミが入るのは百も承知。ボリュームがあろうとなかろうと、問題は前髪である。
分け目は変わらないけど、前に流す具合が違うのか。いかんな、そこは可愛く前髪を流さなきゃ。スタイリストさんは、反省してください。
ともあれ、基本方針変更はない模様。オッケー、オッケー、その路線で行きましょう。
肝心のジャムは…えっと。良く分からないい動画がある。うーん、トムさん遠くから見ても格好良い。こういうジャムになると、よくギターリフをサボるよね。うふふ。
むむっ!久々のトムさん近影!早速チェーック!!ツアーも始まるし、きっとピッカピカに磨き上げたトムさんが登場するに違いない!(でも、どこかでドッキドキ!)
おおう!細いぞ!クロでまとめて、縦ストライプ、スリム効果抜群!そこに顔のでかいリッケンバッカーを構えれば、小顔効果も完璧!
しかーし!ちょっと待て、トムさん分け目変えた?
ええと、2010年[MOJO] 発表時の奇跡のキラキラトムさんがこれ。近年では最高のトムさん作品である。
分かった、前髪のボリュームの問題だ。
いや、いまさら頭髪のボリュームを話題にするのもどうかとのツッコミが入るのは百も承知。ボリュームがあろうとなかろうと、問題は前髪である。
分け目は変わらないけど、前に流す具合が違うのか。いかんな、そこは可愛く前髪を流さなきゃ。スタイリストさんは、反省してください。
ともあれ、基本方針変更はない模様。オッケー、オッケー、その路線で行きましょう。
肝心のジャムは…えっと。良く分からないい動画がある。うーん、トムさん遠くから見ても格好良い。こういうジャムになると、よくギターリフをサボるよね。うふふ。
You Got Lucky ― 2013/04/25 22:18
先月、ダサいけどそれなりに好きなミュージック・ビデオとして、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの "You Got Lucky" を挙げた。
実はこの曲、大好きなTP&HBの中にあっては、あまり好きではない曲だ。アルバムを代表する曲だし、ビデオもあるし、シングルカットもされているし、グレイテスト・ヒッツにも入っているが、どうもイマイチ。
いかにもなシンセサイザー音が気に入らないのかも知れない。それから、Aメロのコード進行、トムさんとマイクの曲にしては「抜け感」がない。ちょっと閉塞感の漂う動きで、しかもサビもすこし突き抜け切っていない感じがする。ミドル8もないので、やはり窮屈な印象を受ける。
そうは言っても、そこはかの有名なTP&HB。幾つかのカバーが存在する。私が知らないアーチストばかり。
まずは、ザ・ガスライト・アンセムから。ニュージャージー出身。ジャンルはパンクに入れられているらしい。 この曲独特の暗さが、良く合っている。
お次は、Divine Fits。去年デビューしたバンドとのこと。終わり方が格好良い。
意外と良かったのは、コリィ・テイラーのアコースティックなカバー。意外というのは、「いでたち」と比してという意味。ボトムズはそれで良いのか?本当に良いのか?!
イントロを聴いて、一瞬ストーンズの "Angie" かと思った。
最後は、The Elected というバンドのカバー。私がちょっと苦手にしている、ささやき系。バイオリンの使い方も、あまり好きではない。
しかし、この曲はやはり「暗さ」に訴えかける曲なのだと再認識させられた。私は暗い曲が好きだが、この曲の暗さは、それとは違う暗さがあるような気がする。
実はこの曲、大好きなTP&HBの中にあっては、あまり好きではない曲だ。アルバムを代表する曲だし、ビデオもあるし、シングルカットもされているし、グレイテスト・ヒッツにも入っているが、どうもイマイチ。
いかにもなシンセサイザー音が気に入らないのかも知れない。それから、Aメロのコード進行、トムさんとマイクの曲にしては「抜け感」がない。ちょっと閉塞感の漂う動きで、しかもサビもすこし突き抜け切っていない感じがする。ミドル8もないので、やはり窮屈な印象を受ける。
そうは言っても、そこはかの有名なTP&HB。幾つかのカバーが存在する。私が知らないアーチストばかり。
まずは、ザ・ガスライト・アンセムから。ニュージャージー出身。ジャンルはパンクに入れられているらしい。 この曲独特の暗さが、良く合っている。
お次は、Divine Fits。去年デビューしたバンドとのこと。終わり方が格好良い。
意外と良かったのは、コリィ・テイラーのアコースティックなカバー。意外というのは、「いでたち」と比してという意味。ボトムズはそれで良いのか?本当に良いのか?!
イントロを聴いて、一瞬ストーンズの "Angie" かと思った。
最後は、The Elected というバンドのカバー。私がちょっと苦手にしている、ささやき系。バイオリンの使い方も、あまり好きではない。
しかし、この曲はやはり「暗さ」に訴えかける曲なのだと再認識させられた。私は暗い曲が好きだが、この曲の暗さは、それとは違う暗さがあるような気がする。
Take Me Out to the Ball Game ― 2013/04/27 21:54
ディラン様ラジオこと、[Thema Time Radio Hour] は絶好調。
今週のテーマは、「野球」だった。一体どこからそんな音楽を手に入れるのかと思うほど、ディランの選曲は凄い。そして、野球好きの私としては、ディランもどうやら野球好きと見え、その点も嬉しい。たしか、ディランの子供からみで野球のエピソードがあったような気がするが、内容は失念した。
[Theme Time Radio Hour] 本編ではディラン自身の曲は流れないが、この「野球」の回では、めずらしくディランの歌声が楽しめた。メジャーリーグ・ベースボール名物、"Take me out to the ball game" をアカペラでうたってくれたのだ。
この曲が日本で広く知られるようになったのは、野茂英雄の活躍からだろう。7回の表と、裏の間に、体を伸ばしつつ歌うことになっている。
シカゴ・カブスの本拠地リグレー・フィールドではかつて、名物野球解説者ハリー・ケリーが熱唱するのが名物だったそうだが、没後は色々なゲストが歌うとのこと。
ここでは、かなり酔っ払っているエディ・ヴェダー。昼間からゴキゲンの酔いっぷりがいい。放送席の眼鏡のおじさんイラストは、ハリー・ケリーその人。
私が持っている何かのアルバムの曲に、この "Take me out to the ball game" が使われていたという記憶はあるのだが、それが何だったか、記憶が定かではなかった。
どういうわけか、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの曲だと思いこんだ。間違いに気付いたのは、CSN&Yのアルバムでかなり探した後。正しくは、バッファロー・スプリングフィールドの、"Boroken Arrow"。
せっかく思い出したのに、残念なことに、バッファロー・スプリングフィールドの名作アルバム [Again] の評価を、この曲が下げてしまっていることも同時に思い出した。
私はロック・ポップスにおいては横方向に色々並べる楽曲が好きではないのだ。さらに、一つのテーマをあれこれとしつこくいじるのもポイントが低い。ポップスは短く、潔く、最高のアレンジ一つで勝負するからこそ、その儚くて、鋭くて、切ない魅力が生きるのだと思っている。
話が逸れた。
最後は、面白い取り合わせ。ビリー・ジョエルが今はなきシェイ・スタジアムで行ったライブで、"Piano Man" の冒頭に、"Take me out to the Ball game" を演奏し、観客が大合唱している。42秒ごろに登場する、イカしたTシャツのお兄さんをお見逃し無く。
今週のテーマは、「野球」だった。一体どこからそんな音楽を手に入れるのかと思うほど、ディランの選曲は凄い。そして、野球好きの私としては、ディランもどうやら野球好きと見え、その点も嬉しい。たしか、ディランの子供からみで野球のエピソードがあったような気がするが、内容は失念した。
[Theme Time Radio Hour] 本編ではディラン自身の曲は流れないが、この「野球」の回では、めずらしくディランの歌声が楽しめた。メジャーリーグ・ベースボール名物、"Take me out to the ball game" をアカペラでうたってくれたのだ。
この曲が日本で広く知られるようになったのは、野茂英雄の活躍からだろう。7回の表と、裏の間に、体を伸ばしつつ歌うことになっている。
シカゴ・カブスの本拠地リグレー・フィールドではかつて、名物野球解説者ハリー・ケリーが熱唱するのが名物だったそうだが、没後は色々なゲストが歌うとのこと。
ここでは、かなり酔っ払っているエディ・ヴェダー。昼間からゴキゲンの酔いっぷりがいい。放送席の眼鏡のおじさんイラストは、ハリー・ケリーその人。
私が持っている何かのアルバムの曲に、この "Take me out to the ball game" が使われていたという記憶はあるのだが、それが何だったか、記憶が定かではなかった。
どういうわけか、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの曲だと思いこんだ。間違いに気付いたのは、CSN&Yのアルバムでかなり探した後。正しくは、バッファロー・スプリングフィールドの、"Boroken Arrow"。
せっかく思い出したのに、残念なことに、バッファロー・スプリングフィールドの名作アルバム [Again] の評価を、この曲が下げてしまっていることも同時に思い出した。
私はロック・ポップスにおいては横方向に色々並べる楽曲が好きではないのだ。さらに、一つのテーマをあれこれとしつこくいじるのもポイントが低い。ポップスは短く、潔く、最高のアレンジ一つで勝負するからこそ、その儚くて、鋭くて、切ない魅力が生きるのだと思っている。
話が逸れた。
最後は、面白い取り合わせ。ビリー・ジョエルが今はなきシェイ・スタジアムで行ったライブで、"Piano Man" の冒頭に、"Take me out to the Ball game" を演奏し、観客が大合唱している。42秒ごろに登場する、イカしたTシャツのお兄さんをお見逃し無く。
目指すウクレレ ― 2013/04/30 21:05
どういう事情かは割愛するが、とにかく私が目指すウクレレはそうじゃない ― と説明する必要に追われている。
何度も言うが、私はハワイアンに興味がない。もっと言えば、ハワイという土地にもほとんど興味がない。確かにジョージはハワイを愛していたが、とにかくそっちじゃない。
ギターの代理として(体が小さく、さらに手が極小なので)弾いているのであって、ロック、フォークロック、もしくはアイリッシュが弾きたいのだ。
イメージできない人も居るだろうが、何と言っても、トム・ペティはこの格好良いロックンロールを、ジョージから習ったウクレレで作曲している!もの凄く季節外れ!髪が短い!
少し前の記事でも話題にした、このおじさんのウクレレによる "Here Comes the Sun" がとても素晴らしい。
いつかはこれをやりたいのだと先生に言ってみた。
ストラップと、ピックを使用。Low Gは張っていない。よしよし、私はLow G を張らない派。先生はじぃっとこの動画に見入り、
「うぅ~む、これは…なかなか老獪な…かなりの手練れと見た…」
なぜか剣豪みたいな話になってきた。そうでござるか。
先生もよくよく観察して、分析が必要とのこと。私が弾けるようになるのは、いつになるやら。
今はとりあえず、"I Will" に挑んでいる。ポールはやはり良い作曲家だと思う。
アイリッシュにも挑んでみたい。スローなエアーも良いが、いつかはダンス・チューンを弾きたい。
探してみると、どういうわけか、"Irish Washerwoman" を弾いている人が多い。私もこの曲はホイッスルで吹いてお馴染み。このお兄さんなどは中々イカしている。
でも、ジグ(6/8 もしくは9/8拍子)が限界で、リール(超早い4/4拍子)は無理なのだろうか。いくつか、リールをウクレレで弾いている動画もあるが、だいたいはスロー気味で、さらにホーンパイプのように跳ねている。
やはりリールはホイッスルで極めるべきか。
何度も言うが、私はハワイアンに興味がない。もっと言えば、ハワイという土地にもほとんど興味がない。確かにジョージはハワイを愛していたが、とにかくそっちじゃない。
ギターの代理として(体が小さく、さらに手が極小なので)弾いているのであって、ロック、フォークロック、もしくはアイリッシュが弾きたいのだ。
イメージできない人も居るだろうが、何と言っても、トム・ペティはこの格好良いロックンロールを、ジョージから習ったウクレレで作曲している!もの凄く季節外れ!髪が短い!
少し前の記事でも話題にした、このおじさんのウクレレによる "Here Comes the Sun" がとても素晴らしい。
いつかはこれをやりたいのだと先生に言ってみた。
ストラップと、ピックを使用。Low Gは張っていない。よしよし、私はLow G を張らない派。先生はじぃっとこの動画に見入り、
「うぅ~む、これは…なかなか老獪な…かなりの手練れと見た…」
なぜか剣豪みたいな話になってきた。そうでござるか。
先生もよくよく観察して、分析が必要とのこと。私が弾けるようになるのは、いつになるやら。
今はとりあえず、"I Will" に挑んでいる。ポールはやはり良い作曲家だと思う。
アイリッシュにも挑んでみたい。スローなエアーも良いが、いつかはダンス・チューンを弾きたい。
探してみると、どういうわけか、"Irish Washerwoman" を弾いている人が多い。私もこの曲はホイッスルで吹いてお馴染み。このお兄さんなどは中々イカしている。
でも、ジグ(6/8 もしくは9/8拍子)が限界で、リール(超早い4/4拍子)は無理なのだろうか。いくつか、リールをウクレレで弾いている動画もあるが、だいたいはスロー気味で、さらにホーンパイプのように跳ねている。
やはりリールはホイッスルで極めるべきか。
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