CFG: 10th Anniversaty (追記あり) ― 2012/11/28 21:43
追記:11月29日24時間限定、CFG 劇場公開版がYouTube観賞できます!
Concert for George Documentary film
リハーサルや、インタビューも交えた編集バージョン。これも十分感動的!さらに完全バージョンはさらに感動的なので、DVD, BRを買おう!
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明日11月29日は、ジョージ・ハリスンが58歳で亡くなってから、ちょうど11年目にあたる。日本では、30日の午後にそのニュースが流れた。
それから1年後、つまり今から10年前、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで、ジョージの追悼コンサート「コンサート・フォー・ジョージ」が開催された。略して、"CFG"。
そう、今年はあのCFGからちょうど10年目の節目の年なのだ!これを期に、まだ見ていない方は是非とも観賞してほしい。私が自信を持ってお勧めする素敵なコンサートだ。
たとえ、ジョージのファンでなくても、出演者の誰のファンでもなくても、すごく良かったと思えるほど、素晴らしい。実際、私はモンティ・パイソン布教の過程で(そんなこともしている)、このCFGを友人に見せたことがあるのだが、パイソンを抜きにしも、「このコンサート、良いね」と言われたのだ。
ジョージのファンたちの中には、「ジョージは出てないから、興味ない」と言う人もいたが、その連中にも、「私に騙されたと思って、見ろ!」と言ってきた。実際、そんな人のうち男子二人が、私に次に会った時、「泣いちゃったよ…」と告白した。

CFGの良さは語っても語り尽くせないが、何度見ても新しい発見があるということもその一つに挙げられるだろう。そこいらじゅうに、ビッグネームのミュージシャンがあふれかえり、片時も油断できないのだ。
それから、私が近年非常に評価を下げているエリック・クラプトンが素晴らしい。彼の92年以降の仕事はどれもあまり好きになれないが、このCFGだけは例外だ。あの旗振りぶり、演奏の素晴らしさ、どれをとっても本当に良い仕事をしたと思う。
CFGに関しては、豪華本も出ている。あのロック関係の豪華本出版で有名な、ジェネシスからだ。CFGマニアの私はもちろん、即購入。とんでもない金額だったが、CFGのためならたとえ火の中、水の中。
どこかに日本語訳があるとか無いとか、ちらほら聞かないでもないが、時々私も部分的に訳したりもしている(特にTP&HB)。
今回はクラプトンの働きを称え、本の冒頭の方に出てくる彼のコメントを翻訳することにした。
ぼくはブライアン・ロイランスと夕食を共にした。ぼくはずっと日本に行っていたので、帰国して、最新情報を得うとした。ジョージの死は、まだつい最近の出来事だったので、その後の状況がどうなっているのか、知りたかったのだ。
ぼくは彼に尋ねた。「誰か何か、ベネフィットを計画するとか、何かコンサートをやるとか、言い出している?」
すると彼は答えた。「いや、誰も。きみが動かない限りは。」 「まいったな」ぼくは思った。「自分で何とかしなきゃならないなんて。」それと同時に、こうも思った。「ぼくがやらなきゃならないとしたら、いったい自分はどうしたいんだろう。」我ながら身勝手だとは思うが。
「何にせよ、大好きな仲間たちと、歌を演奏して、記憶に残るようなものにしよう。
ぼく自身の曲は、必要ない。実のところ、ジョージの曲にくらべれば、ぼくの曲なんてそれほど好きじゃない。ジョージの曲こそ、永遠の名曲だ。
これは素晴らしいことになると思いつつ、どの程度の規模で形にすれば良いのか、見当もつかなかった。ぼくたちは、ロイヤル・アルバート・ホールが良いだろうと考えた。人を集めるにも便利だ。ジョージの人生に関わりのあった人々が、一つのステージに集まるには、ちょうどいい。
ぼくがしたかったのは、ジョージと、ジョージの音楽に対する愛を、みんなでシェアすることだった。
クラプトンが夕食を共にしたブライアン・ロイランスとは、ジェネシス出版の創始者。ジョージとは、1980年の豪華本 "I Me Mine" のころから、懇意にしていた。
確かにジョージが亡くなったとき、クラプトンは東京公演中だった。帰国して、さて追悼コンサート話はどうなっているかと思ったら…「あんたが旗振りだろう!」…という空気になっていたというのが面白い。
確かに、旗振りはクラプトンだろう。他にもいくらでもジョージが愛し、ジョージを愛していた友達ミュージシャンもいるが、ポールもジェフも「旗振り役」という柄ではない。トム・ペティにならその能力も十分にあるだろうが、さすがに違うだろう。
ここは生前からの関わりの深さ、かけた迷惑分も入れて、「エリックが旗振り役な、サポートはいくらでもするから!」…という雰囲気になるのは当然だ。
その後のコメントは、べつにどうというものでもない。豪華本の中に収録されているクラプトンのコメントは、おそらくこれだけだ。他の人のコメントに何度も彼は登場するが、彼自身の言葉は、これだけだと思う。
エリックの気持ちは、コンサートを見れば分かる。その演奏、活躍が全てを如実に語っている。
ジョージが好きな人なら、絶対、そうでなくても、音楽さえ好きな人なら、きっとCFGを見て良かったと思うだろう。登場するアーチストのたった一人でも、モンティ・パイソンが好きなだけでも、インドに興味があるだけの人でも、とにかく、このCFGは見るべきだ。
本当に、友達って、良いものだね ― 心からそう思える、感動が約束されている。
Concert for George Documentary film
リハーサルや、インタビューも交えた編集バージョン。これも十分感動的!さらに完全バージョンはさらに感動的なので、DVD, BRを買おう!
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明日11月29日は、ジョージ・ハリスンが58歳で亡くなってから、ちょうど11年目にあたる。日本では、30日の午後にそのニュースが流れた。
それから1年後、つまり今から10年前、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで、ジョージの追悼コンサート「コンサート・フォー・ジョージ」が開催された。略して、"CFG"。
そう、今年はあのCFGからちょうど10年目の節目の年なのだ!これを期に、まだ見ていない方は是非とも観賞してほしい。私が自信を持ってお勧めする素敵なコンサートだ。
たとえ、ジョージのファンでなくても、出演者の誰のファンでもなくても、すごく良かったと思えるほど、素晴らしい。実際、私はモンティ・パイソン布教の過程で(そんなこともしている)、このCFGを友人に見せたことがあるのだが、パイソンを抜きにしも、「このコンサート、良いね」と言われたのだ。
ジョージのファンたちの中には、「ジョージは出てないから、興味ない」と言う人もいたが、その連中にも、「私に騙されたと思って、見ろ!」と言ってきた。実際、そんな人のうち男子二人が、私に次に会った時、「泣いちゃったよ…」と告白した。

CFGの良さは語っても語り尽くせないが、何度見ても新しい発見があるということもその一つに挙げられるだろう。そこいらじゅうに、ビッグネームのミュージシャンがあふれかえり、片時も油断できないのだ。
それから、私が近年非常に評価を下げているエリック・クラプトンが素晴らしい。彼の92年以降の仕事はどれもあまり好きになれないが、このCFGだけは例外だ。あの旗振りぶり、演奏の素晴らしさ、どれをとっても本当に良い仕事をしたと思う。
CFGに関しては、豪華本も出ている。あのロック関係の豪華本出版で有名な、ジェネシスからだ。CFGマニアの私はもちろん、即購入。とんでもない金額だったが、CFGのためならたとえ火の中、水の中。
どこかに日本語訳があるとか無いとか、ちらほら聞かないでもないが、時々私も部分的に訳したりもしている(特にTP&HB)。
今回はクラプトンの働きを称え、本の冒頭の方に出てくる彼のコメントを翻訳することにした。
ぼくはブライアン・ロイランスと夕食を共にした。ぼくはずっと日本に行っていたので、帰国して、最新情報を得うとした。ジョージの死は、まだつい最近の出来事だったので、その後の状況がどうなっているのか、知りたかったのだ。
ぼくは彼に尋ねた。「誰か何か、ベネフィットを計画するとか、何かコンサートをやるとか、言い出している?」
すると彼は答えた。「いや、誰も。きみが動かない限りは。」 「まいったな」ぼくは思った。「自分で何とかしなきゃならないなんて。」それと同時に、こうも思った。「ぼくがやらなきゃならないとしたら、いったい自分はどうしたいんだろう。」我ながら身勝手だとは思うが。
「何にせよ、大好きな仲間たちと、歌を演奏して、記憶に残るようなものにしよう。
ぼく自身の曲は、必要ない。実のところ、ジョージの曲にくらべれば、ぼくの曲なんてそれほど好きじゃない。ジョージの曲こそ、永遠の名曲だ。
これは素晴らしいことになると思いつつ、どの程度の規模で形にすれば良いのか、見当もつかなかった。ぼくたちは、ロイヤル・アルバート・ホールが良いだろうと考えた。人を集めるにも便利だ。ジョージの人生に関わりのあった人々が、一つのステージに集まるには、ちょうどいい。
ぼくがしたかったのは、ジョージと、ジョージの音楽に対する愛を、みんなでシェアすることだった。
クラプトンが夕食を共にしたブライアン・ロイランスとは、ジェネシス出版の創始者。ジョージとは、1980年の豪華本 "I Me Mine" のころから、懇意にしていた。
確かにジョージが亡くなったとき、クラプトンは東京公演中だった。帰国して、さて追悼コンサート話はどうなっているかと思ったら…「あんたが旗振りだろう!」…という空気になっていたというのが面白い。
確かに、旗振りはクラプトンだろう。他にもいくらでもジョージが愛し、ジョージを愛していた友達ミュージシャンもいるが、ポールもジェフも「旗振り役」という柄ではない。トム・ペティにならその能力も十分にあるだろうが、さすがに違うだろう。
ここは生前からの関わりの深さ、かけた迷惑分も入れて、「エリックが旗振り役な、サポートはいくらでもするから!」…という雰囲気になるのは当然だ。
その後のコメントは、べつにどうというものでもない。豪華本の中に収録されているクラプトンのコメントは、おそらくこれだけだ。他の人のコメントに何度も彼は登場するが、彼自身の言葉は、これだけだと思う。
エリックの気持ちは、コンサートを見れば分かる。その演奏、活躍が全てを如実に語っている。
ジョージが好きな人なら、絶対、そうでなくても、音楽さえ好きな人なら、きっとCFGを見て良かったと思うだろう。登場するアーチストのたった一人でも、モンティ・パイソンが好きなだけでも、インドに興味があるだけの人でも、とにかく、このCFGは見るべきだ。
本当に、友達って、良いものだね ― 心からそう思える、感動が約束されている。
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