MCG:大事すぎて夜も眠れない(Les Paul)2012/08/02 21:20

 「マイク・キャンベルのギター大好き!」こと、[Mike Campbell: The Guitars] は、チャプター11。レス・ポールの登場。

 まずは、70年代の、「ぼくが持っている中で、一番重いギター」登場。"Woman in Love" や、"Change of Heart" を披露してくれた。私は "Change of Heart" の、いかにもロックで、でも美しくてスカっとする…いかにもハートブレイカーズ的な雰囲気が好きだ。



 持っている中でも一番重いというのは、どの程度の重さなのだろうか。
 そもそも、ギターというのは大きい。極端に体格の悪い私は、そう思う。最近、ウクレレを持ち運ぶのでさえ、「でかいッ!」と思っているのだ。あれで大きいなど言ったら怒られそうだが、私はピアニストなので、楽器を持ち歩かないのが普通だった。まぁ、楽譜がべらぼうに重い(ベートーヴェン…)ということはあったが…。
 あとは比較的小さな笛を吹いているし(フルート,龍笛,ティンホイッスル)、金管(ホルン)を吹いていたときは、学校に置きっぱなしの借り物だったし。小鼓は分解できるので、鞄に入ったし。
 狭いトイレに入るのも難儀するという、あの楽器の大きさは、どうも慣れない。みなさん、本当に偉いと思う。

 続いて登場するのは、先にレプリカのレス・ポール。これは最近のツアーでもお馴染み。
 そして、本命。1959年のレス・ポール・オリジナル。500本しか作られず、希少品になっているとのこと。それがマイクの手に入ったわけだが、こういう物はどういう経緯で、しかるべき人の手に渡るのだろうか。
 どこかのアヤシゲな骨董商みたいな人が、電話してきて、「旦那ぁ、いいもんがありまっせ。ここだけの話、旦那を見込んでのことなんだ。ぜひ見てくれませんかねぇ…」とか言うのだろうか。
 とにかく、マイク曰く、「唯一ケースにしまい込んでいる」大事な、大事なギター。
「準備はいい?開けるよ!」
 マイク先生、言動が不審です。それ、化け物が入っているんですか?

大事すぎて、ツアーには持って行けない。スタジオでしか使わない。レプリカだって立派な音がするのだから、それで良いのだろう。
 そもそも、ネックが吹っ飛んだギターだって、直して、繋いで、立派なレコーディングをするのが、エレキという楽器らしい。。電気を通す楽器って、そんなものだろうか。私はアナログな楽器しかやったことがない。

 大事な大事なレス・ポール・オリジナルを、自宅のベッド脇に置いてきてしまったことに気付き、外出先の車中でパニクるマイク先生。あぶないです、やめてください。…さすがに、車を運転しながらはギターを弾いていないらしい。
 帰ってくるなり、しまい込んでドキドキしているマイク先生…この人は、どんな演出だろうが、ギターを床に叩きつけるのだけはお断りなんだろうな。ギターとトムさん、どっちかを選んで、床に叩きつけろと命じられたら、トムさんを叩きつけるんだろうな。意外と丈夫そうだし。
 かと思えば、ライブの最後で、ステージ上に置いたギターがちょっと足下で邪魔になると、足でエイっとのける…のを、私は見てしまった。なんだか良く分からないが、彼なりに、ギターの序列もあるのかも知れない。

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