Together Through Life2009/04/29 22:18

 いよいよ、ボブ・ディランのニュー・アルバム [ Together Through Life ] が発売された。まずは輸入版のみ。
 実は、発売前日27日の夜にも、HMVへチェックしに行っていた。国内版の場合は発売日前の夕方には店頭に並ぶ場合があるので。どうやらそれは、国内版だけらしい。



 さて![ Together Through Life ] ― ここ最近のディランのアルバムの傾向に比べて、かなり軽くて明るい印象。曲の長さも短めが多く、曲調はリラックスした感じの ― ある意味お気楽な感じがする。私としては、歓迎すべき傾向。ブルース風味も強くて、しかもそれが重苦しくないところが良い。
 アート・ワークも格好良い。クールで軽快。[ BOB DYLAN ] という、その名に宿る呪術のごとき力を、うまく配分し、しかもそれだけには依存していない。(あの赤黒の超豪華ベストは、「それだけ」に依存し過ぎなのでは?)
 インナーの写真ディラン。久々に格好良い。ほんと、久々に!ポイントは、ぼかし・うつむき・ハーフシャドウ!たばこ…やっぱりまだ吸っているんだ(禁煙した話も聞かないけど)。もぅ、しょうがないなぁ。吸いすぎないでね。

 注目のプレイヤー陣営。そう、目玉はなんと言っても、ギターとマンドリンのマイク・キャンベル!
 どうやら全曲に参加しているらしい。派手さはないが、粋で気の利いた素敵フレーズが、縫うように現れて、そのたびに胸が高鳴る。ああ、マイクが居るんだ…とても楽しそう。
 あまりにも程よくなじんでいるので、心配になってきた。マイク、ディラン様バンドの一員としてツアーに連れて行かれちゃったらどうしよう。去年、マイクとベンモントが「来年のハートブレイカーズは休みだから~」などと言っていたが。ハートブレイカーズは休みでも、副業は休まない。働き者なのは大変結構…
 いやいや、トムさん。しょうもない格好して、家の近所をノサノサしていると、大事な相棒をディラン様に取られちゃうよ?さすがのトムさんも、ディランには抵抗できないでしょ?(その前にマイクが抵抗…しない?)

 今回のアルバム発売前に、ベンモント・テンチもセッションに参加したという情報が流れたが、クレジットにその名はなかった。「彼の事だからどのセッションに参加していてもおかしくない。マイクも居るし。」…ぐらいの確実度情報だったのだろうか?
 ゲーテなら大抵の事は言っているだろう。ベンモントなら大抵のセッションには参加しているだろう!