グランド・ピアノに出あったら2008/07/15 23:30

 グランド・ピアノを弾く時、私はどうしてもある部分に目が行く。それがなんと言う名称なのかは知らない。
 鍵盤の蓋をあけると、蓋と鍵盤の境目に、フェルトが一直線に貼り付けてある。おそらく、鍵盤を傷つけないためのフェルトだろう。
 この写真は、日曜日に弾いたベーゼンドルファー。



 このフェルト、ピアノのメーカーによって色が異なる。このベーゼンドルファーは、明るいところで見ると、茶色だった。

 経験と画像検索を元にすると、このようになる。

スタインウェイ:コンサートグランドなどはおおかた黒っぽい。物によっては、赤もある。
ベヒシュタイン:緑。かなり個性的。
ベーゼンドルファー:茶色
ブリュートナー:すこし明るい青っぽく見える。
ヤマハ:おそらくすべて真っ赤
カワイ:濃紺。私が通常弾いているのがこれ。

 さて、ここでTP&HBの凄腕キーボーディスト,ベンモント・テンチの登場。
 この画像は、Live at the Olympic (2002) で、彼の手元を写したものだ。



 蓋にあるはずの、メーカーのロゴが、フィルムのようなもので隠されている。大人の事情があるのだろう。
 照明が暗いが、例のフェルトが真っ赤であることは見て取れる。スタインウェイも一部は赤いが、スタインウェイのロゴは、Sの字を竪琴型にデザインしたマークと、Steinway & Sons とあり、このフィルムの大きさでは隠しきれないだろう。
 そうなると、当然これはヤマハ YAMAHAと言う事になる。
 もっとも、ベンモントは「ヤマハを愛用している」と何度も公言しているし、そもそも世界のポピュラー界で、ヤマハは絶大な人気があるので、見なくても分かる。
 しかし、クラシック系の楽器はエレキ・ギターと違って外見の違いに乏しいので、こんな小さなフェルトの色さえも、気にし始めると、気になって仕方がなくなる

 ピアノのブランドを確認していて、ブリュートナーにふと目がとまった。私とは縁の薄いピアノだが、ある有名なロック映画のワンシーンに登場した。この話題は、また次回。

コメント

_ ミキティ ― 2014/01/12 00:33

私は偏見ですが、デジタルピアノは庶民の女の子、アップライトピアノはお嬢様、グランドピアノはお姫様というイメージがあります。

_ NI ぶち ― 2014/01/12 16:42

>ミキティさん
 コメントありがとうございます。
 「お姫様」はさすがに大袈裟ですが(笑)、しかし楽器の金額と、場所を取ることを思うと…グランドは大変ですよね…。NYのスタインウェイのショールームで弾いたピアノは、1000万円超でした!どひゃ-!
 一方で、ピアノって中古市場がすごく発達しているんです。グランドでも意外とお安い(一生モノでもあるのでなおさら)物もあります。アップライトだとさらにお安く、日本の2大メーカーなら、品質も安心感があります。
 しかし!問題はやっぱり置く場所です。学生時代、ベッドとテーブルとデスクを諦めてグランドを部屋に入れた友人がいました。ピアノの下で寝てた(笑)。学生なのに机が無いって…(爆)

_ ミキティ ― 2014/01/12 23:35

日テレ系で放送していた番組「世界弾丸トラベラー」から私にお声
が掛かったら、イタリアでピアノに関する歴史巡りのツアーをリクエストしたいと思っていた時期もありました。

_ NI ぶち ― 2014/01/14 20:19

>ミキティさん
テーマのある旅は良いですね。
ピアノはそもそも、「ピアノ」という名前そのものがイタリア語。イタリアのメーカーであるファツィオーリには頑張って欲しいです。

_ ミキティ ― 2014/01/14 22:28

私がピアノを好きになったきっかけは色々な意味でセクシーだからです(笑)、先ず、グランドピアノの曲線の形、次にピアニストや音楽家等の弾き手の指先の動き、中身の動き(ハンマーや特にダンパーの動きハマってしまいます(笑))、最後に音(特に高音
部分の音に惚れてしまいます(大笑))これらの要素により、他の楽器に浮気しない自信があります(大笑)。

_ NI ぶち ― 2014/01/15 20:26

>ミキティさん
あの中身のハンマーとダンパーの動きがくせ者なのです。どうして、試験の時にかぎって、普段は目もくれないあのハンマーとダンパーに目が行くのだろう…(そして失敗する)
私は他の楽器に浮気…しまくっています。たぶん、ピアノがとても心が広くて、浮気を許してくれるからだと思います(笑)。それに、結局はピアノの弾きやすさと器用さと表現力には敵わないから、ピアノに帰ってきてしまうんですよね。

_ ミキティ ― 2014/01/15 22:04

他に私のピアノの好きなポイントは先ず、シンプルな所です。エレクトーンはキーが2段ですが、ピアノは1段だけでペダルも少ないことです。また、キーの力加減で音色を換える楽しみがあったり、
他の楽器と違い手で持たずに座って演奏しますが、
キーの重たさで生の楽器という感覚があります。

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