爆笑リコーダー2013/05/15 21:05

 5月14日の日本経済新聞文化面に、リコーダーを鼻で、しかも2本吹くという名手の記事が載っていた。
 とても立派な音楽家であり、教育者であるこのお方、その立派さ故に堂々とアルトとソプラノ、両リコーダーを鼻に押しつけた写真がかえって笑える。
 そもそもは、あるリコーダー奏者が口に2本のリコーダーをくわえて演奏しているのを見て、同じ事をしようと試み、さらに鼻に発展したのだと言う。「ひそかに相当な練習をした」というのだから、嬉しくなる。

 リコーダーというのは、実に気立ての良い楽器で、吹けば鳴る。
 YouTubeで検索してみると、この鼻で2本のリコーダーに挑戦し、さらにベートーヴェンの第九,第四楽章のテーマを吹く輩が山のようにいるではないか。
 たしかに、ソプラノと、アルトという、0.5オクターヴ違いの管なら、上4つの穴を塞げば合わせて音階が弾けるし、リコーダーなのでオクターヴのコントロールもできる。  さらに、「第九」は臨時記号がなく、コードも単純なので吹きやすいということになる。私 は や ら な い が。

 数ある挑戦者の中では、この人がなかなか力作。後半に独自のバリエーションを演奏する。背後にはクラリネットと、フルート、サックスがあるので、管楽器マニアなのだろうか。



 爆笑リコーダーといえば、これが決定版。私は何か嫌なことがあると、これを見ることにしている。
 デンマーク人コメディアン・ピアニストである、ヴィクター・ボーグ80歳の記念コンサートで、同じくデンマーク人リコーダー奏者、Michala Petriと、モンティの「チャルダーシュ」を共演するのだが…
 デンマーク語が分からなくても、とにかく最初から最後まで大爆笑!



 なかなか演奏が始められない!吹かせてやれよ、ボーゲ!
 あまりのおかしさに耐えられないリコーダー。本気で「ピヒィー!!」と噴き出す。そでれも暴走ピアニストは絶好調。リコーダーが舌でビブラートをかけると、奇声を発する。
 あまりのおかしさに、オケのメンバーも、観客も泣きながら見ている。しまいにはこのとても上手いリコーダー奏者はボーゲから視線をはずそうとするが、さすがにそうもいかない。
 ボーゲの動画は、見始めると果てしなく見たくなる。