Coffee or Tea?2013/05/03 22:05

 Tea!

 私はコーヒーが飲めない。
 味も香りも好きだが、どういうわけか胃が受け付けない。圧倒的に牛乳の多い割合にしても、どうしてもだめ。少しでもコーヒーの要素が入っていると、たちまちお腹が痛くなる。ひどいところでは、コーヒー風味の飴までだめだった。あれには、本当にコーヒーの要素が入っているのかどうかも怪しいのに。どういうわけだ。
 カフェインがダメなのかと言えば、そうでもない。日本茶は毎日ガブガブ飲むし、紅茶も大好きだ。
 ともあれ、そういう訳で、私はコーヒーが飲めない。飲みたいのだが。

 ディラン様ラジオこと、[Theme Time Radio Hour] 5回目のテーマは "Coffee"。ディラン様お気に入りのコーヒーに関する曲を色々と聴かせてくれた。今回は、スクイーズやブラーなど、新し目の曲も入っていたのが面白い。
 一番最初にかかったのが、ジ・インク・スポッツの "Java Jive"。多くのカバーがあって有名な曲だそうだ。歌詞の意味としては、いくらかドラッグの要素も入っているとのこと。



 最初にディランがジ・インク・スポッツの曲だと紹介したとき、ピンと来た。たしか、ディランとハートブレイカーズのベンモント・テンチが意気投合して、一緒に歌っていたのが、インク・スポッツの曲だったはず。
 どこで出てきた話かといえば、トム・ペティのロング・インタビュー本 [Convertions with Tom Petty](通称「カントム」)。私の翻訳では、こうなっている。

 あの頃ボブは、即興をやっていた。もしくは、ぼくらは知らなくても、ベンモントとはやっていた歌とかね。ボブはベンモントを信頼していたんだよ。
 ある夜、ボブはベンとインクスポッツの曲をやったけど、あれはすごく良かった。でもぼくらは知らなかったから、演奏のしようがなかった。


 ディラン様ラジオの最後の15分は、ピーター・バラカンが流れた曲の解説などをしてくれる。そして、最後にテーマに沿ったディラン自身の曲を1曲かけるのが、これがこの先いくらか苦労するのではないかと思われる。先週の「野球」など、本当によく見つけてきたものだと思った。
 しかし、今週の「コーヒー」は簡単だった。ディラン好きなら誰でも思いつくであろう。アルバム [Desire] から、"One more cup of coffee" が流れた。

 紅茶好きの私としては、"Tea" もテーマに入れて欲しいのだが、確かディラン様ラジオでは取り上げられていなかったと思う。彼が英国人なら絶対に入っただろう。

 紅茶が登場する曲も色々あるだろうが、ここでは私が大好きな、シスター・ヘイゼルの "Strange cup of tea"。もちろん、"cup of tea" というのは、「お気に入り」という表現であることにも掛かっている。
 メインボーカルは、いつものケンではなく、ドリュー・コープランド。リフも格好良いし、サビの軽快さがいい。さらに、最後のスキャットがイカしている。