Heavy Trip2024/10/08 21:12

 2018年のフィンランド映画 [Heavy Trip ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!] を見た。Amazon Prime レンタル。500円なり。
 実ににひょんなきっかけだ。ブライアン・エプスタインの伝記映画が紆余曲折の末にやっと出来たらしく、YouTube で予告編を見ていたら、どうやら私が映画に興味があると判断されたらしい。その流れで[Heavy Trip] の続編のトレイラーが目に入り、なんだか面白そうなので、オリジナルを見たという次第。

 北欧メタルという言葉があるとおり、フィンランドにもヘヴィ・メタル(スラッシュ・メタル?デス・メタル?詳しくは知らない)バンドが結構あるそうだ。
 この映画の中心は、ある田舎町(村)の友達同士で組んだ素人メタルバンドが、いろいろ誤解や行き違いがあって、ノルウェーのメタル・フェスへの出演をもくろみ、突っ走るというストーリーである。トナカイ粉砕!



 この、最初は名前のない素人バンド、根が真面目で練習熱心なので、演奏そのものはけっこう上手い ―― と、思う。何せジャンルがジャンルなので、演奏するたびに大笑いしてしまうのだが(ごめんなさい)、とにかく腕は良いのだ。
 しかしフロントマンからして生真面目でシャイ。野望とはほど遠い、大人しい好青年なのだ。バンド仲間も、みんな好人物で真面目。穏やかで物静かで、真面目というフィンランド人の一つのイメージにぴったりきていた。でもメタル。
 初めて作ったオリジナルソングの出来が上々で、これならフェスに出られると思ったところから、メンバーは活動を活性化する…のだが、その方向性がすこしおかしい。
 一番好きだったのは、ベーシストのパシ。頭脳明晰で天才肌、冷静沈着で無表情、でも行動が突き抜けている(当然のようにキミ・ライコネンが思い浮かぶ…)。その徹底したところが、かえって可笑しくで最高だった。

 悪役としてイヤミなムード歌謡歌手(?)が出てくるのだが、ジュリアン・バラットにそっくりでツボにはまってしまった。演技もそっくり。
 さらに、ノルウェーの(一部の)国境警備隊が完全なるアホで、平和そのもの。警察や軍隊を巻き込んだ展開は、ブルース・ブラザーズをなぞる王道だ。
 
 妙なところで感心したのが、さすがフィンランド、教育水準が高いというところ。どんな職に就いていようが、どんなにチンピラだろうが、ある程度以下の年齢の人は、ごく自然に英語が話せる。ノルウェー人ともナンの不自由もなく、英語でコミュニケーションを取る。新作はドイツのフェスが舞台になるとのこと。ここでも英語能力が生きるだろう。

 メタル、フェス…というと、ドイツ語の高橋先生を思い出す。先生の感想を聞きたい。
 第二作を映画館で見るというのはさすがにないが、Amazon Prime で見られるようになったら、見るだろうな。

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