Bose WMS vs 加湿器2022/02/02 19:38

 愛用の CD プレイヤー,Bose の Wave Music System を購入したのは、たぶん12,13年ほど前だと思う。
 オフィスに通勤していた頃は iPod が主な音楽プレイヤーだったが、家で仕事するようになったここ2年は、すっかり Bose WMS が主力になり、ずっと稼働させている。
 無論、会議や電話の時は止めているが…(昨日など、インドの同僚とのやりとりで、しばらく時間を食った。今の時期、東アジアで唯一稼働している日本に、泣きつくように助けを求められたのだ。実は私のビジネスとは無関係の話だったが、かわいそうなので一緒になってヨーロッパで助けてくれそうな人を探したり、結局アメリカ東海岸の同僚の上司とつなげたりしていた。アメリカは気の毒に。明け方だったはずだ。)



 ところが、この大事な Bose WMS が去年から故障し始めた。まず春に故障し、有料で修理し、さらに9月にまたダメになって修理。このときは無料で、部品をいくつか付け替えている。
 ところが先週、また故障したのである。CD を挿入しても一向に読み込めず、音楽が鳴らないし、CD の出し入れもおかしい。半ば発狂しそうになりながら Bose に連絡し、またもや修理に出した。
 すると、存外早く修理が終わって手元に戻ってきた。本体に添えられた修理内容を示す書類には、こうある ――

 本体内部および CD メカ部ピックアップレンズに加湿器によるものと思われるカルキ汚れが確認できました。
 別の部屋に移動するか、加湿器の噴出口の向きを変える、加湿器と離す等設置環境を改善願います。


 加湿器?!
 加湿器なんて WMS よりも長く使い続けている。それでなぜ今になって故障するのか ――? 
 はたと思い返すと、私は昨シーズンから加湿器を買い換え、加熱式(水を熱して蒸気を発生させる方式)から、最近主流の超音波式(超音波で水を細かい粒子にして噴出する方式)にシフトしていたのだ。
 超音波式の方が加湿器内部の手入れが楽で、電力消費も少ないので、最近の主流になっているのだが、実は水道水に含まれるカルキも一緒に粉砕して空中に噴出するために、CD メカ部にカルキが付着したのだ。レンズなど、確かに用をなさないだろう。水道水のカルキそのものは人体に有害ではないが(飲めるのだから当たり前だ)、精密器機には悪影響というわけだ。
 びびった私は速攻で加湿器をしまい込んでしまった。
 CD プレイヤーのみならず、パソコン、スマホ、テレビ、ブルーレイ器機などなど、超音波式の加湿器がどの程度精密機械に影響を与えるのかは、よく分からない。

 かといって全く加湿器無しで首都圏の冬を過ごすのも厳しい。結局、また旧来の加熱式に逆戻りした。これは大丈夫だと思うのだが…
 最近は、ハイブリッドといって、加熱式と超音波式の良いとこ取りの器機があるそうだが、カルキが粉砕されて噴出するのか否かが、よく分からないので手を出していない。とにかく WMS で音楽が聞こえなくなるのはまっぴらごめんなのだ。
 ちなみに、ピアノはまた別室にあるので、加湿器とは関係が無い。ピアノはできるだけ湿気を避けるようにしているので、真冬でも加湿器は使わない部屋においてあるのだ。

 けっこうな量の CD を処分して収納場所を確保したので、また欲しい CD を意欲的に購入しようとしているし、現にデスク上に積み上がっている。だから Bose WMS にはいつまでも元気で居て欲しい。

F. Chopin: Prelude Op.282022/02/06 20:26

 去年のショパン・コンクールの映像は、いまでもよく見る。
 これまでと違って、本選ファースト・ラウンドからほぼ完全に YouTubeで見ることが出来るのだから、遠いポーランドでのコンクールも、身近に感じられるようになった物だ。

 一番頻繁に見るのは、最終的には立派に4位入賞した小林愛実さんの、第三ステージである。彼女は、プレリュード (Op.28) を全曲演奏した。24曲、全曲である。約1時間にわたる緊張感の連続。
 私はちょうど今、ショパンのプレリュードを弾いているので、その参考にしようと見ているのもあるが、これほどに充実した演奏もなかなかないと思い、気に入っている。

 24のプレリュードは、要するにショパンが12音の長調,短調を全て網羅するという意図で作っているのだが、なんと言ってもその「鬱情」がもの凄いのだ。ショパンには、独特の感情,心情 ―― 一言で言えば、「鬱情」がある。モーツァルトの軽やかさ、明るさ、ベートーヴェンの輝かしさ、力強さ、そういうものとは違う、人間として生きる苦悩と悲しみを、それを乗り越えも、克服もせずに痛みとして受け入れざるを得ない、そういう辛さ ――そういう「鬱情」がショパンをショパンたらしめているのだ。
 特にこのプレリュードを作曲した時期のショパンは、上手くいっているようで、不安定なような恋愛経験と、体調不良や鬱の発症、それと同時に作曲家として脂ののりきった時期が入り交じり、独特の作品群となっている。
 私の学生時代のピアノの恩師は、小学生にはどんなに技術的に優れていても、ショパンは弾かせなかったという。それは、どうしても「鬱情」というものは中学生くらいにならないと表現できないからだった。ある意味、納得できる。逆に、中学生時代くらいが、もっともその「鬱情」の対処に苦闘する年齢なのだろう。それが色々な形を取ってあの時期独特の行動になるのだ。

 小林愛実さんのプレリュードは、ものすごい集中力と、研ぎ澄まされた感性が、揺るぎないテクニックに託され、ショパンが残した音楽の魅力を遺憾なく表現している。
 13番の染み入るような美しさに、14番の不気味な地吹雪 ―― 圧巻は16番の卓越した力強さと技巧の見事さ。息をのむようなというのはこのことで、最後の24番など、言葉を失うほか無い。



 私は、年末にバッハを弾く予定もあるし、まぁ15番「雨だれ」でも弾いたらプレリュードは放っておこうかと思っていたが、小林愛実さんのこの演奏を聴いたら、断然、最後まで弾く気になった。

 ところで、小林さんは演奏の合間に、八分音符に真珠のあしらわれたペンダントに手を添えるが、あのペンダントが欲しい。
 そう思っている人はけっこういるみたい。だが、いろいろ検索して見えても、これとしうものはヒットしない。たぶん、どこかのコンクールの副賞か何かなのではないだろうか。ミーハーな話だが、「これであなたも小林愛実さんになれる!」と言って同じ物が販売されたら、飛びつく人間がここに一人居る。

Talisk's Mohsen Amini - GEAR MASTERS2022/02/11 19:46

 去年からすっかり魅了されてしまった、スコットランドのモダン・フォーク・グループ,タリスク。今日、新譜 [Dawn] が発売されるらしいのだが、どうすればダウンロードではなく、物理的な盤が手に入るのだろうかと思案している。たぶん、少し待てば日本の Amazon でも手に入るだろう…

 実はタリスク、メンバーが替わっていた。これまでのフィドルはヘイリー・キーナンで、 "Aurora" というシングルの時も彼女が弾いていたが、去年のうちにグレアム・アームストロングに交代した。ヘイリーの背筋の伸びた佇まいが好きだったのだが…
 ともあれ、新メンバーとともに、代表曲 "Echo" をテレビのライブで演奏している。それはもう、ものすごい速さで!ヒヤヒヤするような速さだが全く破綻しない、凄まじい演奏だ。一人ならともかく、三人の合奏でこのスピード。神業である。




 ところで、Digital Tour Bus というミュージシャンの機材を紹介しているらしい YouTube チャンネルに、タリスクのフロントマンにして、コンサティーナの天才,モーセン・アミニが登場している。
 まずはその愛器,ドイツ製のコンサティーナを紹介。ボタン・アコーディオンはその演奏方法が複雑だとはきいていたが、本当にその通りで、一つのボタンでも押すと引くとで音程が違う。これを完全に覚えて操るようになるには、相当の鍛錬が必要で、できれば子供のうちにたたき込むのが良さそうだ。



 話についていけなくなるのは、足下に広がる数々のエフェクター、機材たちである。エコーをかけるくらいしか私の想像力の範囲にないが、実際はオクターブ低い音を増幅させたり、あらかじめ和音を仕込んでおいて足で演奏したり。こうなると、ピアノの蓋をあけて、椅子に座って弾くだけが全ての私には、とてもついていけなくなる。
 ともあれ、そういうついて行けないテクノロジーの上に、確実な技術と音楽性が乗って熱いライブ演奏になるのだろう。タリスクがまた来日公演をしてくれれば、かならず駆けつける。その日を待つばかりだ。

2022 Winter Olympics Figure skating2022/02/18 21:16

 私が好きなスポーツは、野球,F1, フィギュアスケート。
 そう、オリンピックが始まって以来、フィギュアスケートをチェックするのに忙しく、テレビにかじりついている。
 団体が日本悲願の銅メダル獲得で始まり、もう連日泣いたり、叫んだり、心の余裕がない。このブログには珍しく、前の記事から日にちが空いているのには、そういう事情があったのだ…

 女子は表彰台をロシア勢が独占することが大前提だった。誰がどこに立つのかはともかく、独占は間違いなかった。
 それが、試合が始まる前に混乱が起きた。不穏な空気のままロシアの三人は出場することになり ―― やっぱり表彰台は三人で決まりだろう。だから大好きな坂本花織が、満足のいく演技をして4位に入ってくれれば、私としては満足だった。
 ところが、ショートが終わってみると、なんと坂本が3位。滑らかでスピードが速く、颯爽とした基礎的スケーティング、びっくりするほど高く跳び出し、「それじゃ降りられないよ!」と心配になるほど滞空時間と移動距離が長いジャンプ。そして着氷したその瞬間にまた凄まじい速さの滑りが切れ目無く流れる ―― あのダイナミックさ、雄大さ、ある意味雄々しくさえある。男子でもあんなジャンプを跳べる人は居ない。ただ四回転や3A のような大技がないだけで、ジャッジの評価はそれなりに高かったのだ。
 そんな訳で、スコアは坂本自身が「わぁあああ!」と叫ぶほどの高得点。彼女はプレッシャーに押しつぶされそうで泣いていたが、テレビの前の私も号泣していた。織田信成なみの大号泣。スケートでこれほど泣けたのは、2013年全日本選手権の鈴木明子以来だった。

NHK | 坂本花織は自己ベスト更新 3位 | フィギュアスケート女子シングルショートプログラム | 北京オリンピック

 そして完璧なフリーの先に待っていたのは、銅メダルというご褒美だった。こういう銅メダルというのは、神様がくれるのだと思う。ソチのコストナー,テン。ピョンチャンのオズモンド ―― そして今回の坂本だ。
 これは私見だが、坂本のフリーは、曲も良かった。女性であること、女性解放というテーマの映画からの選曲で、社会的な主張が入っている。あまり強く主張すると説教臭くなるが、坂本の爽やかな笑顔と、軽やかなステップ、ジャンプが聞く人の心を素直にしてくれた。ノーベル文学賞と同じで、何事か社会的なことを世の中に伝えるという要素も、重要かも知れない。

 男子の方は、悲願のネイサン・チェン金メダル,それもダントツの出来映えだった。心底ほっとした。四年前、金メダルは本来彼の物だった。それがなぜかこぼれ落ち、その心の痛みはいかばかりかと思っていた。
 去年の暮れ、それこそ私が応援するルイス・ハミルトンの手から、なぜかチャンピオンシップがするりとこぼれ落ちて、私はひどく心を痛めた。そういう色々なことから、ネイサンの金メダルは本当に私にとっても悲願だった。
 羽生には四回転アクセルに期待をしていたが、まぁ、楽しみが先に伸びた訳だし、彼が現役を続ける理由が出来て良かったのでないだろうか。
 鍵山は、前回の宇野と同じで、怖い物なしで思い切り滑ったら銀メダルという、勢いだった。
 悩ましいのは、今後彼はどういう指導を受けて更に上を狙うのかと言うことだ。今は父親に師事している。そのままでいいのか、それとも新天地を求めるべきか…悩むだろうか。悩んで出した結論の末に出た結果ならなんでも良いが、何も考えずに現状に満足していては、これ以上伸びないかも知れない。
 そういう意味では、この四年間で色々考え、悩み、幼い頃から馴染んだ居心地の良いところから旅立ち、迷い、転び、どん底を味わった宇野が、ランビエールと出会い、銅メダルを獲得したのは本当に良かった。私は個人的にも宇野昌磨というスケーターが好きなので、とても嬉しかった。おめでとう。

 音楽ブログなので、音楽の話を。
 以前の記事で、エアロスミスの "I Don't Want to Miss a Thing" を使っている人がいて、なんだかこっぱずかしいみたいなことを書いたが ―― イタリアのグラスルという選手である。
 これが中々良いスケーターで、四回転ルッツ(現時点で実現可能な最高難度のジャンプ)を得意としている。オリンピックでも立派にまとめていたし、けっこうエアロにも感動してしまった。断っておくが、この曲がちょっと恥ずかしいだけで、私はエアロのファンである。
 今回のオリンピックの適当な動画がないので、ここはヨーロッパ選手権の映像で、なんと二位になった。立派である。



 それから、カナダのキーガン・メッシング。今回は北京入りが遅れて大変だったらしい。もともと個性的なスケーターで、好きなのだ。「四回転もちゃんとショートから入れるジェイソン・ブラウン」みたいなものかな?(今シーズン、私が贔屓にしているナム君はCOVID-19の影響をもろに受けてだめだったらしい。残念)
 そのメッシングがフリーで使った、フィリップ・フィリップスの "Home" と言う曲が凄く良かった。こういうのに弱いのだ!いかにもトム・ペティのファンだった人が、自分でも音楽をやって、アコースティック・ギターを多用して、ハートランド・ロックみたいな事をする…こういうはホイホイ買ってしまう。実際買った。これから聞くのが楽しみだ。
 こちらの動画は、カナダ選手権から。



 私はアイスダンスも好きだ。前回のピョンチャンでは、シブタニ兄妹を応援していて、見事銅メダルだった。今回は特に好きなカップルというのはいないが…なにせフリーの生放送がなかったので、まだ録画をチェックできていない。
 日本代表はフリーに進めなかった。この2年で、日本でのアイスダンスへの注目度は格段に上がった。それが競技レベルの向上に繋がったと信じたかったのだが…同じフリーに進めないのであれば、村元・高橋組の方が、世界の人々が、『高橋大輔がアイスダンスで帰ってきた!』と注目しただろう。そういう楽しみは大きかった。
 しかし村元・高橋組の、全日本,四大陸でのミスは大きすぎた。あれをオリンピックでやらかしたらと思うと、小松原組に申し訳なさ過ぎる。
 ともあれ、今シーズンを期に、日本のアイスダンスもレベルが上がってくれると嬉しい。

 今シーズンはあと一試合、世界選手権がある。オリンピックメダリストが何人出るかは分からないし、盛り上がらないかも知れないが ―― どうせ私は、結局おおいに盛り上がるのだろう。

Electric Gypsy2022/02/22 22:48

 マイク・キャンベル&ザ・ダーティ・ノブズの新譜収録曲 "Electric Gypsy" が公開された。
 なんだか、既視感満載なのだが、それ故の安心感が満点である。



 楽曲的には、完全にボブ・ディランに後期ハートブレイカーズをブレンドした感じ。ディランよりはポップに仕上がるのが、マイクのマイクたるゆえんだろう。たまらん。

 それにしても…マイクは、トムさんにそっくり過ぎである。
 ちょっとあり得ないことではあるが、もし「トム・ペティだけ」が好きな人がいるとする。トムさんの大ファンだが、他のバンドメンバーのことは知らない。
 その人がこのビデオを見たら、「完全なトム・ペティのパロディ,オマージュ」と思うに違いない。
 一番近い存在は、ビートルズに対するラトルズだ。

 歌い方が似るのは仕方が無い。マイクにとって最高のヴォーカリストであり、一番よく聞いた声だから、親子の話し方や訛りが似るのと同じように、マイクがトムさんとそっくりな声、歌い方になるのは当然だろう。
 しかし、容姿まで似てくるのはびっくりである。まぁ、確かにトムさんにはサラサラ・ロング金髪という目立つ特徴があったのだが―― トムさんもマイクも、あまり押し出しの強い顔をしていないのは確かで、ちょっとつかみ所の無い、不機嫌そうな、目鼻の作りの控えめな人ではある。
 歩き方、歌いならの仕草とかも、ドキッとするほど似ている。変なたとえだが、お通夜とかに行って、故人の兄弟姉妹に会ったりすると、故人にそっくりでぎょっとする感じ。その点、トムさんとマイクは赤の他人なのだが…

 トムさんが急に亡くなったりするから、びっくり展開が始まるのだが、マイクがフリートウッド・マックの人になったのもびっくりだし、普通に「もう30年やってます」みたいな顔で「マイク・キャンベル&ザ・ダーティ・ノブズ」が新譜をしれっとだして、全米ツアーをするっていうのも、びっくり展開。
 いまだかつて、フロントマンが亡くなって、こんな展開になったバンドってあるだろうか…?!

Gary Brooker2022/02/25 21:43

 2022年2月19日、ゲイリー・ブルッカーが亡くなった。76歳だった。

 とにもかくにも、まず [A White Shade of Pale] の CD かレコードを取り出し、大音量で聞かなければならない。大きな音が出せないなら、イヤフォンを使って。持っていないなら、ストリーミング・サービスからでもいいから、とにかく大きな音で聞く。
 最悪でも、この YouTube で聞く。パソコンやスマホのスピーカーを使ってはいけない。外部スピーカーか、イヤフォンを使うのだ。
 何もかも、文句のつけようのない完璧な、完全無欠の名曲を浴びるように聴かなければならない。
 「ほかにも良い曲がある」などと、ひねくれたことを言ってはいけない。ゲイリー・ブルッカー,プロコル・ハルムと言えば、この曲、一曲だけで音楽史にその名を刻むのである。



 世にも難解な歌詞で(ブルッカーが作ったわけではない)、なおかつ超名曲という珍しい作品だ。叩きつけるようなドラムス、引きずるようなベース、靄のかかったようなブルッカーの声と重厚で胸を刺すようなオルガン。これ以上、何を望むというのだろうか。

  [A White Shade of Pale] のアルバムを持っていたら、"Repent Walpurgis" も、なかなかの聴き応えのある曲だ。私はインストゥルメンタルが嫌いなのだが、この曲はなんとなく最後まで聞いてしまう。途中で、バッハの平均律第1巻1番のプレリュードが挿入される。



 「カンタータ・ロック」というネーミング・センスはともかく、バッハに非常に強い影響を受け、それをロックで昇華したことは間違いない。

 ゲイリー・ブルッカーと言えば、ジョージとも親しい仲だったことも重要だ。
 [Concert for George] では終始ステージ上にあって、存在感を発揮していた。彼が歌った "Old Brown Shoe" はエンディングに使われたが、その格好良さは絶妙だった。
 また一人、ジョージのところへと旅立った。