CONAN:George Harrison Week2014/09/25 20:55

 アメリカの人気テレビ司会者コナン・オブライエンの番組 [CONAN] で今週、[George Harrison Week] という企画が放映されている。もちろん、英米では既に発売になっているジョージの [Apple Years] との連動企画。
 ベック,ポール・サイモン,ダーニ・ハリスン,ノラ・ジョーンズが1日ずつ登場して、ジョージの曲を演奏したり、コメントしたりする。今までの所、ダーニまでが放映された。

 早速、ベックの "Wah-Wah" からチェック!



 選曲センスはとても良いが…うーん、ちょっとサウンドが薄いかな。どうしてもあの原曲の分厚さ、ゴージャスさを思うと、曲にパワーがない。ベックのヴォーカルの気合いがちょっと空回り気味か。バックにもっと楽器を入れたら良かったかも。

 お次は、これぞ定番中の定番、ポール・サイモンによる "Here Comes the Sun"。



 オブライエンも言及していたが、当然[Saturday Night Live] でのジョージとの共演を念頭に置いた演奏。ギター二本、二人だけの演奏とヴォーカルには聴き応えがある。
 しかし、サイモンが歌詞を溜めながら遅らせ気味に歌うのはちょっとダサいと思う。この曲はあのテンポの良さ、リズムの心地よさが重要なので、あまり演歌調にこねくり回すのは好きな演奏ではない。

 いよいよ登場するのは、ダーニ・ハリスン&フレンズ。ダーニ、おでこ広いね。まずは "Let It Roll" から。



 お仲間のヴォーカルや、スライドはとても素敵。ただ、少しテンポが悪い。テンポを意図的に抑え気味に演奏しているのだろうけど、ちょっともたつくように聞こえるかな。でも、全体的には雰囲気も良いし、コーダに独自性があって良い。
 さらにもう一曲、"Let It Down"。



 これは格好良い!分厚いホーン・セクションに、熱いコーラス隊、エレキ3本にバンバン鍵盤。こうでなきゃね。この編成で "Wah-Wah" が聞きたかった。
 特にイントロの威勢の良さが格好良い。ダーニの余裕のない、切羽詰まった感じのヴォーカルも良い。緊張感がこの曲に良くあっている。Aメロではもうすこし肩の力を抜いても良いと思うけど。
 それから、イントロ後のテンポの押さえ方はもう少し軽くて良いのでは?これもちょっとテンポの悪さが感じられる。慎重で丁寧とも言えるが
 コーダの騒々しさがまたイカしている。
 ダーニのお友達は知らない人ばかりだが、良い仲間が居るようで嬉しい。マイク・キャンベル先生もツアーに出ていなかったら、デレデレしながらつきあってくれただろう。

 明日にはノラ・ジョーンズが登場する。何を歌うのか、楽しみだ。