Hector the Hero / Laird of Drumblaire ― 2014/08/11 21:51
いつもお世話になっている、日本におけるトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ・ファンのコミュニティ,ハートブレイカーズ・ジャパン・パーティが、昨日新譜 [Hypnotic Eye] のリスニング・パーティを開催した。
新旧とりどりの楽しい仲間との集いには出席するのが常だが、昨日はどうしても都合が悪く、二次会からの参加となった。
その都合というのは、半年に一度のアイリッシュ・パブにおけるセッション。今回は、私のリクエストであり、ソロも吹く曲があったため、どうしても外せなかったのだ。
今回の挑戦曲は、いつものようにアイリッシュ・トラッド・バンドの雄ザ・ボシー・バンドの曲。"Hector the Hero" と、"Laird of Drumblaire"。
前半はスロー・テンポのエアーで、2分30秒くらいからダンスのセットになる。ダンスに入ってからリズムとテンポがガラリとかわるところが格好良い。
前半の "Hector the Hero" のへクターとは、19世紀後半に活躍した実在の将軍ヘクター・マクドナルドのこと。アフリカやボーア戦争などで活躍したいわば「英雄」だったのだが、当時市民権を得ていなかった同性愛者であるとの評判が立った末に自殺した、いわば悲劇の主である。
作曲者のジェイムズ・スコット・スキナーはフィドラーであり、マクドナルドの友人でもあったという。
一方、後半のダンス "Laird of Drumblaire" は、「Drumblaireの地主」程度の意味だ。もともとはスコットランドのダンス、ストラスペイ Strathspey で、アイルランドのホーンパイプよりも、さらに長閑な雰囲気。8分の6拍子でお気楽に流れる。
ボシー・バンドの演奏の優れているところは、この長閑なストラスペイをそのまま4分の4拍子の早いダンス・リールにしたところだ。4分4秒のところが、その境目だ。しかも、最後の繰り返しではストラスペイで聞かれた三連符をリールのテンポに当てはめている。
あまりにも格好良いのでやってみたくなり、私が吹くティン・ホイッスル用にD-durにした。実のところ、この曲もフィドル向きで、指使いはホイッスル向きではなく、べらぼうに難しい。
ともあれ、どうせ私の曲なので、一緒に演奏して下さるフィドラーさんたちには、「ゆっくりめで」とお願いしたのだが…
実際には、この世のものとは思えない、凄まじい、吹っ飛びそうな、しまいには空でも飛びそうな超高速で演奏することになった。
死ぬかと思った…
しかも、雰囲気的に、最後の1回ではウルトラ超高速三連符をプレイしないわけにはいかない!という凄いことになって、曲が終わったときはもう大爆笑だった。絶対に、ボシー・バンドよりも早かった!
録音していたのであとで聞いてみたのだが…まぁ、我ながらよく吹いていると思った。自分の演奏でそんな風にはあまり思わないものだが、今回はさすがによくついて行っていると思った。
やはりケルティックのダンス・チューンは、格好良いテンポで格好良く演奏するからこそ、格好良いのだ。これに懲りず、また何か格好良さそうなものを見繕って吹くことにしよう。
新旧とりどりの楽しい仲間との集いには出席するのが常だが、昨日はどうしても都合が悪く、二次会からの参加となった。
その都合というのは、半年に一度のアイリッシュ・パブにおけるセッション。今回は、私のリクエストであり、ソロも吹く曲があったため、どうしても外せなかったのだ。
今回の挑戦曲は、いつものようにアイリッシュ・トラッド・バンドの雄ザ・ボシー・バンドの曲。"Hector the Hero" と、"Laird of Drumblaire"。
前半はスロー・テンポのエアーで、2分30秒くらいからダンスのセットになる。ダンスに入ってからリズムとテンポがガラリとかわるところが格好良い。
前半の "Hector the Hero" のへクターとは、19世紀後半に活躍した実在の将軍ヘクター・マクドナルドのこと。アフリカやボーア戦争などで活躍したいわば「英雄」だったのだが、当時市民権を得ていなかった同性愛者であるとの評判が立った末に自殺した、いわば悲劇の主である。
作曲者のジェイムズ・スコット・スキナーはフィドラーであり、マクドナルドの友人でもあったという。
一方、後半のダンス "Laird of Drumblaire" は、「Drumblaireの地主」程度の意味だ。もともとはスコットランドのダンス、ストラスペイ Strathspey で、アイルランドのホーンパイプよりも、さらに長閑な雰囲気。8分の6拍子でお気楽に流れる。
ボシー・バンドの演奏の優れているところは、この長閑なストラスペイをそのまま4分の4拍子の早いダンス・リールにしたところだ。4分4秒のところが、その境目だ。しかも、最後の繰り返しではストラスペイで聞かれた三連符をリールのテンポに当てはめている。
あまりにも格好良いのでやってみたくなり、私が吹くティン・ホイッスル用にD-durにした。実のところ、この曲もフィドル向きで、指使いはホイッスル向きではなく、べらぼうに難しい。
ともあれ、どうせ私の曲なので、一緒に演奏して下さるフィドラーさんたちには、「ゆっくりめで」とお願いしたのだが…
実際には、この世のものとは思えない、凄まじい、吹っ飛びそうな、しまいには空でも飛びそうな超高速で演奏することになった。
死ぬかと思った…
しかも、雰囲気的に、最後の1回ではウルトラ超高速三連符をプレイしないわけにはいかない!という凄いことになって、曲が終わったときはもう大爆笑だった。絶対に、ボシー・バンドよりも早かった!
録音していたのであとで聞いてみたのだが…まぁ、我ながらよく吹いていると思った。自分の演奏でそんな風にはあまり思わないものだが、今回はさすがによくついて行っていると思った。
やはりケルティックのダンス・チューンは、格好良いテンポで格好良く演奏するからこそ、格好良いのだ。これに懲りず、また何か格好良さそうなものを見繕って吹くことにしよう。
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