Day Tripper2014/08/29 23:29

 目下、ウクレレの課題曲は、"Day Tripper"。トム・ペティの "Alright for Now" の後、特に曲を決めていなかったのだが、なんとなく先生が "Day Tripper" の話題を出したので、やってみようということになった。

 例によって、編曲から自分でやってみた。これだけの有名曲なら、幾らでもウクレレ向けの編曲譜がありそうなものだが、だいたい Low G 指定で、私の楽器には合わない。こうなったら意地でも Low G は張らないと心に決めている。
 それに、編曲から自分でやった方が、自分に向いた仕上がりになるし、覚えやすい。ギター譜などを参照して調を決め、コードを確認し、適当にリフを作って、メロディを乗せる。分からないところを片っ端から先生に教えてもらい、なんとか形にはなった。
 作ってみると、これがかなり難しい曲に仕上がった。まず、何と言ってもある程度のテンポを保たないと様にならない。そして、あの印象的なリフを格好良く、まんべんなく弾かないと、間抜けなことになる。
 作ったは良いが、難しくて自分で弾けないという、どこかのクラシック作曲家のようなアリサマになっている。

 "Day Tripper" は、言うまでもなく1965年ビートルズのシングルである。まさに、名曲中の名曲。ジョンとポールの合作で、ヴォーカルも分け合っている。



 踊りまくるお姉さんたちに続いて登場するマッシュルームなビートルズ。もっとジョージを撮せ!…と思っていたら、最後の方に映った。最後のお辞儀が、ややいい加減なジョージ。"Ah..." のコーラスで立つジョージの声も良い。
 この記事を書くに当たって確認して、初めて知ったのが、ギターソロはジョンなのだそうだ。この動画の当てぶりでは、ジョージがやっているようだが。確かに、ジョージはこの曲の命であるリフ専念しているのだから、ジョンがソロで当然なのだろう。

 これだけの名曲となると、当然カバーも多い。ジミ・ヘンドリックスや、ELOなどもあって、それなりに格好良いが…。
 やはりヴォーカルが曲のパワーについて行っていない。ビートルズ最高の強みは、ヴォーカルとコーラスに説得力があるところだろう。
 ELOのイントロになぜチェロとヴァイオリンのアンサンブルがつくのか…あまり存在意義を感じないのだが。しかも、エレキの音が入るなり、この三人の音が恐ろしくいい加減になる。

 下手にいじくるよりも、チープ・トリックのように、ストレートに、爆発的にやってしまう方が、この曲は良いと思う。
 コーダで、"She Loves You" を一瞬さし込むところに、ビートルズへの愛情が感じられて凄く良い。

 それにしても、この曲はやはりテンポが命だと、色々なバージョンを聞いて思い知らされる。私のユークも、編曲だけして満足せずに、イン・テンポで弾けるようになると良いのだが。