DON'T come easy2013/01/28 22:29

 シュープリームスのアルバム [The Supremes A' Go-Go] は日本盤を買った。最近はほとんど解説という物を読まないが、なぜかなんとなく眺めていた。
 その中で、大ヒット曲 "You Can't Hurry Love" の歌詞について、"Love don't come easy" は、"Love dosen't come easy" ではないのか?…という指摘があった。



 英語というのは、私にとって永遠の課題である。頑張っているつもりだが、どうにもハードルは高いままだ。指摘されるまで、この文法上の誤りにまったく気付かなかった。私ならこんな誤りは簡単にやるだろうし、人がやっても違和感を感じない。直後の "It's a game of give and take" と続くので、"don't" は明らかに間違っている。
 どうやら、この "dosen't" であるべきところを "don't" とする歌詞や言い回しは、よくあるらしい。確かに、語呂はあきらかに "don't" の方が良い。リズムカルで、メロディに完璧にのってる。

 同様の詞は、リンゴの "It Don't Come Easy" にも登場する。登場どころか、タイトルになっている。



 これも確かに "dosen't" では歌にならない。
 もう一つ、こちらはビートルズで。"Ticket to Ride"。この曲を一体何回聞いただろうか。全くこの "She don't care" には気付かなかった。



 要はネイティヴ・スピーカーで、なおかつ優れた詩人であれば、多少の文法上の誤りは許容されると言うこと。私には到底 ― 日本語においても、たどり着けない境地である。
 最後に、The IT Crowd (邦題「ハイッ!こちらIT課」)の、ロイとモス。 "We don't need no education... / オレらに教育なんていらなくなくな~い?" と歌っているロイに、モスが「要るね。ダブル・ネガティブだ。」とツッコミを入れる。はい、ごもっとも。ちなみに、モスを演じているリチャード・アヨエイドは、ケンブリッジ大学出身。