MCG 6:それ行け、リッケンバカ!(その1)2012/05/30 21:24

 「マイク・キャンベルのギター大好き!」こと、[Mike Campbell: The Guitars] は、6回目。いよいよ、リッケンバッカーの登場。

 例によって、「初めて手に入れたリッケンバッカー」から始まる。
 そういえば、マイクが初めてトムさんに会ったときの事(短パン着用)。マイクの「ひどい日本製のギター」を見たトムさんが、「自分のリッケンバッカーがあるから、使っても良いよ」と申し出たけど、マイクは自分ので構わないと言って演奏を始めた ― という話だったと思うが。
 トムさんがその時持っていたリッケンバッカーはどうなったのだろう?あの二人のことだから、その後も所有していたらそれが「最初のリッケンバッカー」になると思うのだが。
 後ですぐに売り飛ばしたか。そもそも、人から借りたのか。もしくは、「リッケンバッカー」という記憶が間違いだったのか?リックだったと言っているのは、トムさんだけなので(Conversations with Tom Petty: Chapter 2)、思い違いの可能性大。

 ともあれ、マイクが披露してくれた最初のリッケンバッカーは、リサイクル雑誌を通じて、人から買った中古。本当は、「ぼくのヒーロー」であるところの、ロジャー・マッグインと同じ、大きなフェイスのギターが欲しかったが、200ドルでこれを手に入れたところ、べらぼうに素晴らしい音だったという ― 有名な話だ。
 この[Damn the Torpedoes] のジャケットにも使われたリッケンバッカーの話になると、かならずマイクは「ジョージが持っているのと、すごく近いんだぞ!」と嬉しそうに言うが、今回は珍しく言わなかった。もしや、カットされたとか…後でもっとジョージ語りが凄まじくなるからとかだろうか。

 マイクが披露してくれた、"So You Want to be a Rock 'n' Roll Star" のリフが格好良い。私もこのライブバージョンが大好き。その後で、お金がもっと使えるようになってから入手した、最初の希望だった大きなリッケンバッカーは、[Full Moon Fever]の、"Feel a whole lot better" で使われているとのこと。
 TP&HB経由でザ・バーズを聴くようになった私にとっては、とても有り難い楽器二つが、紹介されたことになる。

 ここでは、"So You Want to be a Rock 'n' Roll Star" 。このブログに貼り付けるのは何度目だろうか。それくらい好き。