Farewell to Liverpool2012/02/11 22:50

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 今日は、半年に一度のアイリッシュ・パブでのアイリッシュ・セッションだった。今回は大した準備もせず、気軽に出かけたのだが、リール・セットのリードに呼ばれてしまい、ちょっと焦った。それでもまぁ…そこそこ吹いたかな。

 私がアイルランド音楽のティン・ホイッスルを習い始めた初期のころに覚えた曲のなかに、"Farewell to Liverpool" という曲がある。曲は "Danny Boy" によく似た美しい曲で、「リヴァプール」という土地への思い入れもあって、好きな曲の一つだ。
 詞は、リヴァプールからアメリカへ旅立つ男の心情を歌っている。もちろん、アイルランドからの移民がイングランドのリヴァプールからさらに旅立つということ。その先にはアメリカがあり、アイルランドから持ち込まれた音楽が、やがてカントリーやロックへと発展してゆく。
 曲名は、私が覚えている "Farewell to Liverpool" よりも、"Leaving of Liverpool" の方がメジャーなようだ。

 私はテンポはゆっくり気味で、しっとり歌わせる演奏が好きなのだが、それに近い演奏というと、なかなか動画では見つからない。やっとみつけたのが、この謎の(?)ハーパーの演奏。別に上手くもないが、とても味わいがあって、好きだ。



 むしろ主流なのは、このダブリナーズのような、威勢の良い演奏らしい。私はアイリッシュ好きのくせに、カントリーがやや苦手なので、もうすこし哀愁を強めてほしいけど…まぁ、これも悪くない。



 ロック界では、ザ・ポーグズが歌っているが、こちらも威勢が良い。



 誰かしっとり系でやっていないかしら…と思ったら、意外な人があがった。ほかでもない、ボブ・ディラン様である。
 [The Bootleg Series Vol.9 The Witmark Demos 1962-1964] の中に、"Farewell" という曲があるが、実は曲が、アイリッシュ・トラディショナルである "Farewell to Liverpool" なのだ。歌詞はずいぶん変わっていて、Liverpoolも登場しない。ただ、故郷を離れ、恋人と別れる旅立ちの歌には違いない。
 このアルバムをお持ちの方は、ぜひ確認してほしい。

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