Figure Skating: Olympic Game2018/02/20 21:11

 週末は、フィギュアスケートで大盛り上がりだった。
 私はどうしていたかというと、当然、大盛り上がりだった。どのくらいかと言うと、金曜日のランチは「フィギュア師匠」と中継が見られる店で落ち合い、がっつり第4組を見て、勝手に採点し、最終組への展望を語り合った。そしてその後はネットなどの一切の情報を遮断し、人のお喋りも聞こえないようにイヤホンを装着して仕事を終え、SPの結果を知らないまま急いで帰宅し、家族にテレビを点けるべからずと言い、ビデオで見たというほど。
 そして月曜日は、採点詳細をプリントアウトし、再び師匠と同じ店で落ち合い、総括をするという徹底ぶり。

 私がこのブログの記事で「良い」と名をあげたSPの三名は、いずれもミスしており ― ネイサンはミスどころか、致命傷だった ― 師匠曰く「デス・ノートか!」だそうだ。
 「トゥーランドット」は良かったじゃないかと言ったら、冒頭の 4Lo を成功していれば、金だったろうとのこと。なるほど。

 ペアには興味がないが、アイス・ダンスはかなり好き。贔屓にしているシブタニ・ペアがメダルを取ったのは嬉しかった。

 曲について、いくつか質問を受けた。
 金メダリストのSP。ショパンの「バラード1番」は、誰の演奏か?これは分からない。冒頭がツィメルマンっぽいが、断言できないし、コーダはまったく違う。むしろ、あのコーダの弾き方はかなり特殊なので、誰かの演奏を編集して速くしているか、このプログラムのために録音したか、どちらかだろう。
 金メダリストのFP。冒頭の笛は誰の、何か。これも分からない。少なくとも、私が知っている雅楽関係者ではない。伶楽舎の人もピンときていなかった。そもそもあの笛は、龍笛ではなくて、能管かも知れない。もしくは、龍笛を能管吹きしている可能性もある。

 銀メダリストのSP。ヴィヴァルディの「四季,冬」だが、今シーズンの途中で、編集が替わってはいないだろうか。その通り。シーズンはじめは、編集で終盤の同じ小節を2回繰り返していた。不自然で気持ち悪かったのだが、オリンピックでは編集を替えて、繰り返しをなくし、不自然さが解消していた。
 銀メダリストのFP。「トゥーランドット」の歌手は誰か。これは以前にもここに書いた。あれはホセ・カレーラス以外の誰でもないだろう。私は今回のオリンピックでカレーラスの凄さを再認識した。

 刑事さんのSP(けっこう好き)。演奏者は、誰か。ゲイリー・ムーアっぽいなと思いながら確認したら、その通りだった。

 女子は男子ほど、私のなかで盛り上がってはいない。ただし、長洲未来のことはとても応援している。
 実は、彼女のことは一度このブログで記事にしている。

 2016年4月5日 Demons

 この時は「特に好きな人ではない」と言っているが、その後、見方がかわった。今の女子シングルにして3Aに挑戦し、団体戦で認定,加点されている。あの気迫を前面に押し出した演技には感動してしまった。

 実のところ、例の「フィギュア師匠」も、私も、今回のオリンピックで一番のヒットは、長洲とアダム・リッポンの胸キュン友情物語なのだ。

Four years ago, USA’s Adam Rippon, Mirai Nagasu shared burgers and a dream. Now they’re Olympic medallists

 代表落ちをした4年前、二人で泣きながら屋根でハンバーガーを食べ、そして今ふたりはチーム(&ルーム)・メイトで、長洲は会心のFPでガッツポーズ、リッポンが泣き、長洲にキスをして、団体で銅メダルを取る。

 師匠「映画だ!これは映画化モノの友情物語だ!」
 私「屋根でのハンバーガーは、夜のシーンにして、曲はトム・ペティを流してやる!」(勝手に決める)

 リッポンはメダル級の人ではないが、自分を貫いていて、けっこう好き。
 そして、長洲は明日からシングルの試合。彼女の渾身の滑りと、客席のリッポンに注目だ。

 師匠「デス・ノートだから、言わない方がよくない?」
 もう遅い。

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